市指定有形文化財 旧小原家長屋門

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市指定有形文化財 旧小原家長屋門

旧小原家長屋門(きゅうおはらけながやもん)

米子城二の丸跡(現在、市営湊山庭球場となっている場所)の南東側に、城下町で唯一残る武家屋敷の建物である、旧小原家長屋門があります。小原家は、鳥取藩の米子城預かりであった主席家老、荒尾氏の家臣で100~150石取りの中級武士でした。小原家の屋敷は西町にありましたが、長屋門は昭和28年(1953年)に米子市に寄贈され、米子城跡に移築保存されました。以後昭和59年(1984年)までの約30年間、米子市立山陰歴史館として利用されていました。

長屋門とは家臣などを住まわせるため、武家屋敷の前面に長屋を設け、その一部を開けて門とした建物です。この長屋門は桁行20.38メートル、梁間4.03メートル、木造瓦葺平屋建て入母屋造りで、入り口正面向かって右側に一室、左側に二室あります。左側奥の部屋には、物置用に造られたと思われる屋根裏の中二階があります。窓の部分は出窓づくりの古い作りが残されています。近世の城下町米子をしのばせる貴重な建造物です。

掲載日:2021年2月9日