市指定史跡 目久美遺跡

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市指定史跡 目久美遺跡

目久美遺跡(めぐみいせき)

この遺跡は、昭和8年(1933)の加茂川放水路(現加茂川)を開削するときに発見されました。その後の数回の発掘調査によって、山陰でも代表的な低湿地の遺跡であることが分かりました。遺跡は足尾山(あしおさん)の山裾一帯の水田の地下1~4mに埋蔵された、縄文時代前期(約6000年前)から弥生時代前期(約2300年前)の村跡や水田跡です。
縄文時代の遺跡は、このあたりまで海が入り込んでいたことを示し、土器のほかに、斧ややじりなどの石器、鹿、猪、鳥、魚の骨などが出土しています。また、ドングリを蓄えていた穴も43基見つかっており、植物の採取と狩りや漁を行なって暮らしていたようです。弥生時代の遺跡は、山裾の微高地の村跡とそれに続く水田跡が発見され、土器、石器のほかに鍬(くわ)や鋤(すき)、田下駄(たげた)などの農耕具が出土し、当時の農耕文化を具体的に物語っています。

掲載日:2022年1月12日