潮止め松(しおどめまつ)
湊山公園正面入口の左側にある黒松の大木が潮止め松として指定されていますが、近年の雪害等により現在は、11本が残っています。これらの松は、今から約400年ほど前の江戸時代初め、米子城築城の際に、防潮林として植栽されたといわれています。当時はこのあたりが海岸線で、松の向こうには中海がひろがっており、潮風から城下を守る役割を果たしました。潮風を受ける環境で育ったため、やや細身で、幹が内陸側に傾いたものがありますが、長年、風雪に耐えてきた姿は、美しく貫禄十分です。胸高囲2メートル以上、樹高20メートル以上と推定され、県内では、大山参道の並木松と並ぶ名松です。
古の米子城の姿を知るこの松は、米子の古い歴史を物語る貴重な存在です。

掲載日:2021年2月1日