がいなロード通信【第22号】

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がいなロード通信【第22号】

がらりと快適!ガラリ設置工事について

皆さん「ガラリ」ってご存じですか?
「ルーバー」とか「鎧窓」と言えば分かるかもしれませんが、室外と室内の空気の入れ替えを行なう役割を担っているものをガラリと言います。
名前に馴染みのない人でも、例えば以下の写真のように、図書館や美術館の外壁に等間隔に並んでいるもの

louvers_library louvers_museum

施設の扉にある、ブラインドような細工をしたもの

louvers_door

これらもガラリと呼ばれています。「あぁ、換気口のことか」と思われたのではないでしょうか。
様々な種類があるガラリですが、がいなロードに設置が進んでいるガラリは写真のように羽根板が縦に並んだ「V型」と呼ばれるタイプです。

louvers_vertical1 louvers_vertical2

スリットの部分を触ってみたのですが、くの字型に内部で折れ曲がっており、雨や虫は入りにくいけども外部の空気は適度に入る構造のようです。

sash_louvers attach_louvers2

取材時は、写真のように窓のサッシとガラリを順番に溶接しているところでした。ガラリは通路の窓部分のほかに、南北出入り口の壁の上部などにも設置される予定です。

skylight

駅コンコースには天窓が設置され、側面(薄い赤部分)にガラリが取り付けられます。

 

このようにいたるところにガラリが設置されているのは、自然通風による換気で快適な空間を創出するためです。また、風のない時でも、上部に設置したガラリから、暖められた空気が軽くなって上昇する「煙突効果」により排熱され、気圧差により空気が循環する仕組みで夏場の暑さ対策にも対応しています。

加えて、窓の周りにガラリを配置することで、室内外の温度差の影響を受けやすい窓の結露が軽減され、空気を循環させて湿気させないことで、できるだけ快適に通行できるよう工夫されています。

がいなロードは、ガラリを上手に活用し、空調に頼らないエコな構造になっているのです。

がいなロードは、令和5年8月頃に供用開始を予定しています。
今後もますます変化していく米子駅の様子にご注目ください!

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後藤総合車両所に来た京都丹後鉄道の特急列車「丹後の海」とキハ187系

リンク … 米子駅周辺整備スケジュール


掲載日:2023年2月1日