オモシロ建設業界用語「食べ物編~その2」
前回に引き続き、食べ物の名前の付いた建設関係の業界用語をご紹介します。
【ドーナツ】
コンクリートを流し込むときに、型枠と鉄筋、鉄筋どうしの間隔を保持するための円形の道具。これがあることで所定どおりの強度、構造物の耐久性を保つことができ、最終的にはコンクリート内に埋没して構造物の一部となります。当然、油で揚げたり焼いたりしません。
【キャラメル】
「ドーナツ」と同様に鉄筋コンクリート工事で使われ、鉄筋の間隔や鉄筋からコンクリート表面までの距離、強度を確保するために挟む道具です。たとえば、鉄筋を基礎の底から浮かせるために使います。正式名称は「モルタルブロック」。形状から「サイコロ」とも呼ばれることもあります。あくまで立方体の形からつけられた呼び名であり、ぐにゃりと柔らかくなることはありません。
【まんじゅう】
鉄骨工事において、鉄骨柱を立てる際に、基礎床部分に設けるベースモルタルのこと。鉄骨柱の荷重を受けたり、鉛直精度を確保するために作られますが、形状が円柱状(饅頭型)に制作されることから「まんじゅう」と呼ばれています。潰れてもあんこは出てきません。
ちなみに、写真の「まんじゅう」の真ん中に出っ張った部分がありますが、この下にはこのあと出てくる「だんご」が埋まっています。
【だんご】
鉄骨の柱を建てこむ際に柱の高さ設定の精度を上げる便利アイテム。「鉄だんご」「レベルマン」などメーカーで様々な呼び方があります。もちろん串にも刺さっていないし、三兄弟もいません。
中身がネジ式になっていて、高さ調整ができます。その出っ張った部分の隙間でミリ単位の柱の傾きを調整します。柱をボルトで固定した後は、団子で作った隙間に無収縮のモルタルを充填して作業完了です。
「まんじゅう」の中に「団子」…あくまで用語上のことです。
今回は甘いものでまとめました。他にも「ようかん(レンガを半切りした形状のもの)」や「あんこ(詰め物として中に入れるもの)」などもあるようですが、体力勝負の力仕事が多い職場だけに、気分の和む甘いものが自然と合言葉になるのかもしれませんね。
また別の工事で写真が撮影できれば、紹介したいと思いますのでお楽しみに!
がいなロードは、令和5年8月頃に供用開始を予定しています。
今後もますます変化していく米子駅の様子にご注目ください!
… 米子駅周辺整備スケジュール
掲載日:2022年12月22日