これまで「南北自由通路通信」というタイトルでお届けしていましたが、このたび通称名が「がいなロード」に決定しましたので、タイトルを「がいなロード通信」に変更いたします。今後ともよろしくお願いします。
… 米子駅南北自由通路の通称名が「がいなロード」に決定しました
さて、前回は工事前の検査だけで話が終わってしまいましたが、今回はコンクリート工事の現場作業の様子をお知らせしたいと思います。 工場から運ばれてきた生のコンクリートは、水を加えたところから化学反応が始まり、どんどん硬化が進みます。練混ぜから打込み終了までの時間の限度は、外気温が25℃以上の時は90分と定められておりまさに時間勝負!一気にやり切ってしまうことが重要です。 まずはミキサー車からコンクリートポンプ車へ生コンを移し、このポンプ車から管を継ぎ足していって通路の端までコンクリートを圧送します。 管の先端にホースをつけてコンクリートを流し込みます。最初に出てくるコンクリートは管内の異物等が多少でも混じるため使わない徹底ぶりです。ホースは一人で取り廻すことができないため、二人で操作します。 流し込んだコンクリートは隅々まで行き渡らせる必要があり、バイブレータを使います。ホースのような形状をしていますが、流し込んだコンクリートの場所に突っ込んで振動を与えます。 振動を起こすことでコンクリートが液状化し空洞がなくなり、密度が高くなるのですが、振動を与えすぎると分離しすぎて水が表面に上がってきてしまい、ひび割れの原因となってしまうため、挿入する深さや間隔、時間などを一定に保ちながら作業する必要があります。 ちなみに、作業中にコンクリートが線路上に万が一にでも落ちたりしないように、下の金属板の目地にはコーキング処理を行なうなど安全対策には万全を期しています。(写真は2週間前に撮影) 締固めが終わると表面を平らにします。広い場所はレーキを使い、際の部分はコテを使います。微妙に揺らしながら作業すると表面がきれいに仕上がるそうです。 ならした後はこんな感じ。 短時間で処理しないと固まってしまうので、大人数で一気に作業します。 半日の作業でこのとおり完成しました。 完成とはいっても晴れが続けば水分が抜けすぎるために水をまく必要があるなど養生が必要で、担当者は天候に一喜一憂しながら見守る日が一週間程度続きます。温度や天候に左右される気難しい作業であるが故に、綿密な計画と準備が必要です。 コンクリートに隠れてしまった鉄筋については、別の機会で説明できればと思います。 がいなロードは、令和5年8月頃に供用開始を予定しています。 今後もますます変化していく米子駅の様子にご注目ください!
… 米子駅周辺整備スケジュール
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