「スライム処理」とは
![8月18日南側 r040818south](/secure/48213/r040818south.jpg)
自由通路は線路上空部の鉄骨の組立作業が終わり、現在は足場設営の準備が進んでいます。
次回は、実際に通路に上った様子をレポートしたいと思います。
今回取材に行った時は、駅舎の基礎工事として地下杭の頭を掘り出し、上部のコンクリートを削り、中の鉄筋を出す作業をしていました。
![杭頭処理1 pilehead1](/secure/48213/pile_head1.JPG)
![杭頭処理2 pilehead2](/secure/48213/pile_head2.JPG)
駅周辺はかつて沼地があったと言われており、2~3メートル掘ると写真のように地下水がにじみ出てくるような地盤です。
![杭頭処理3 pilehead3](/secure/48213/pile_head3.jpg)
![杭頭処理4 pilehead4](/secure/48213/pile_head4.jpg)
したがって、安定した固い地盤まで杭を打ち込む必要があり、場所によっては50メートル以上穴を掘り下げたことは第1号の通信でお伝えしたところです。
この地下杭を作る工程の中に、最下部に沈殿している地下水や不純物を排出する作業があるのですが、それを建設業界では「スライム処理」と呼んでいます。
一般の人がイメージするスライムは子どもが自由研究などで作ったり、ゲームのキャラクターで出てくるゼリー状・粘液状の物体ではないでしょうか。
![スライム slime1](/secure/48213/slime1.JPG)
![スライム処理不純物 slime2](/secure/48213/slime2.JPG)
名前で想像するものと全然違いますね。
この「スライム処理」でも処理できなかった残りかすが、地下杭を作る際に最上部で固まるようにコンクリートが流し込まれており、一番強度として不安定な部位を削って先端を鉄筋剥き出しの状態にするのが冒頭の作業となっています。
強度を出すために合理的な作業をしていることがわかりました。
自由通路は、令和5年8月頃に供用開始を予定しています。今後もますます変化していく米子駅の様子にご注目ください!
… 米子駅周辺整備スケジュール
![キヤ143形 kiya143](/secure/48213/kiya_type143.JPG)
自由通路付近に停車していたキヤ143形気動車
掲載日:2022年8月31日