鉄骨組立を少し深掘り!(溶接接合)
前回・前々回とボルト接合を紹介しましたが、金属の強固な接合としてよく知られているのが溶接接合です。
自由通路でも、負荷が強くかかる柱同士の溶接など、主要な部材の接合に欠かせない接合方法となっています。
今回は「アーク溶接」という方法が用いられていました。
アーク溶接とは、鉄骨と電極との間に発生した放電現象を利用した熱で金属を部分的に溶かし、部材同士を接合する方法で、バチバチと花火のような火花が飛ぶ溶接です(蛇足ですが、電車でパンタグラフが光る現象はアーク放電ですね)。
溶接後は、なみなみした線(溶接ビード)で接合されます。熟練した技術が必要とされることは言うまでもありません。
溶接の世界は非常に専門的なため細かい話は割愛しますが、溶接後は欠陥や異常がないかを超音波検査し問題がないか確認するなど、チェックも怠りません。
今日も繊細な工事が職人さんの手によって行なわれています。
最後にお盆前の自由通路の様子です。
いよいよ1番ホームまで鉄骨がかかりました!
今後は通路に足場が組み立てられ、床にコンクリートを敷く作業に移行します。
自由通路は、令和5年8月頃に供用開始を予定しています。
今後もますます変化していく米子駅の様子にご注目ください!
… 米子駅周辺整備スケジュール
掲載日:2022年8月22日