県指定有形民俗文化財 伯州綿栽培用具

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県指定有形民俗文化財 伯州綿栽培用具

伯州綿栽培用具(はくしゅうめんさいばいようぐ)

「伯州綿栽培用具」は、綿栽培が盛んだった明治時代から、細々と自家用として綿が栽培されていた昭和30年代まで使用されてきたもので、高度経済成長期後に収集されました。

弓浜半島を中心とした砂畑で行なわれた綿作に使用された農具と、その綿作に使用した肥料である中海の海藻・海草採取に利用された漁具の32点から構成され、うち14点が米子市にあります。砂畑という生産環境と中海という汽水湖の存在によって形成された、特徴ある暮らしと農業を後世に伝える貴重な文化財です。

なお、肥料藻の採集・利用を背景とした綿栽培は全国を見ても類例がなく、特徴的な農業です。

本資料群は、近世から近代にかけての鳥取県西部地方の主要産業であり、鳥取県の無形文化財となっている「弓浜絣(ゆみはまがすり)」の生産を支えてきた綿の歴史を示しています。また、化学肥料の普及以前の中海の水質問題や、干拓事業以前の沿岸の暮らしを示しています。

綿まき鍬
綿栽培用具「綿まき鍬」
けた
綿栽培用具「けた」
サオ使用法
綿栽培用具「サオ」使用法

員数:32点(うち米子市14点)

リンク … 県指定無形文化財 弓浜絣

掲載日:2023年6月23日