神像 附 神像3躯(しんぞう つけたり しんぞうさんく)
旧伯耆国相見郡において、古くから重要な立場にあった八幡(はちまん)神社に伝わる神像群です。本殿内に、平安時代後期から江戸時代に至る仏像やその残欠、狛犬とともに伝存しています。ただし、各像の来歴や尊名について伝えるところはありません。同一地域の各年代の神像がまとまって伝来する神像群として、美術研究はもちろん、地域の信仰や歴史を考える上でも非常に貴重な存在です。
11躯の神像群の中核をなすとみられる(1)~(3)は、制作年代が平安時代半ばの10世紀末から11世紀前半頃に遡ります。現時点で県内に知られる神像のなかで最古に属すのみならず、全国的にみても、平安時代半ばに遡る神像の作例は希少です。
【概要】
(1)女神坐像 像高51.9cm
(2)僧形神坐像 像高60.0cm
(3)女神坐像 像高50.4cm
(4)女神坐像 像高32.2cm
(5)女神坐像 像高34.0cm
(6)僧形神坐像 像高34.0cm
(7)女神坐像 像高30.1cm
(8)男神坐像 像高26.5cm
(9)男神坐像 像高29.5cm
(10)男神坐像 像高32.5cm
(11)女神坐像 像高19.6cm
附(1)男神坐像 像高20.0cm
附(2)男神立像 像高54.9cm
附(3)女神坐像 像高47.0cm
(1)女神坐像(10世紀後半~末頃)
(2)女神坐像(10世紀末~11世紀初頭)
(6)僧形神坐像
(9)男神坐像
掲載日:2022年2月15日