県指定保護文化財 十一面観音坐像

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県指定保護文化財 十一面観音坐像

十一面観音坐像(じゅういちめんかんのんざぞう)

十一面観音座像等身大の木造十一面観音坐像で、室町時代初期の仏像です。この像がもともと安置されていた観音寺は、車尾(くずも)の豪族深田氏によって応永22年(1415)に創建されたと伝えられ、この頃の製作と考えられています。

檜材の寄木(よせぎ)造りで漆箔(うるしはく)仕上げの高さ106cmの像で、顔つきは端麗厳格で洗練された堂々たる像です。

化仏(けぶつ)や光背(こうはい)、左手、台座などは修理時に当初のものから後補のものに替えられています。台座の裏には「内け仏十二 花まき■共に かず五本 惣数覚え」の墨書があります。

現在この仏像が安置されている慈眼庵(じげんあん)は、天正年間(1573~1592)、尾高城主の杉原盛重(すぎはらもりしげ)によって観音寺が尾高(おだか)に移された跡地に建てられたと伝えられています。

掲載日:2022年3月22日