”震災を風化させてはいけない”

東日本大震災から今年で15年。福島県いわき市のヨークいわきスタジアムで、プロ野球1軍戦が5月に開催され、陸上自衛隊米子駐屯地の三島さんが始球式を務めました。
震災発生後、米子駐屯地の第8普通科連隊は同スタジアムに宿営し、86日間、浜通り地域で行方不明者の捜索や給食支援に従事。三島さんも約3週間、活動しました。
連隊の最後の任務は、地元の子どもたちとの野球の交流試合でした。「子どもたちを励ましてほしいと頼まれ、少しでも元気になってくれればと思った」と振り返ります。最初は緊張していた子どもたちも、一緒に体を動かすうちにほぐれ、和気あいあいとした試合に。観客席の親たちにも笑顔が見られ、「やってよかった」と感じたといいます。復興のバトンを子どもたちに託し、米子に帰隊しました。

今回の始球式は、いわき市が企画。投手は三島さん、捕手は、当時小学生だった設楽さんが務めました。地元を盛り上げたいと帰郷し、銀行員として働く設楽さんと、15年ぶりの再開を喜びました。

「災害は人ごとではありません。日頃の備えと地域のつながりを大切にしてほしい。震災を風化させてはいけない」と話す三島さん。亡くなった方々への追悼と、復興に尽力した方々への感謝をボールに込めました。1軍選手たちも見守る中、緊張の一球は見事にストライク!球場には笑顔と歓声があふれました。
掲載日:2026年8月25日