”何にでも挑戦できる 大人になってほしい”

是澤さんは京都府出身。7年前に米子市に移住し、小学生以下を対象としたかけっこ教室「チーター」を立ち上げました。教室では走り方だけでなく、全てのスポーツの基礎となる体の動かし方を、楽しみながら習得できるよう指導しています。
「鬼ごっこが大好きだった」という是澤さんは中学で陸上の道へ。努力が実を結び、高校3年生で全国高校総体4×400mリレーのアンカーとして日本高校記録更新を成し遂げましたが、「陸上を生業にするのは難しい」と、競技人生に幕を下ろしました。

自分の天職を模索する中、出会ったのがスポーツトレーナーの仕事。「子どものうちから一つのスポーツに特化するよりも、多様な体の動かし方を経験し、運動能力全体を向上することでケガもしにくく、高い競技力を養うことができる」とマルチスポーツに取り組み、「自分に自信を持って、何にでも挑戦できる大人になってほしい」と、子どもたちの育成に注力します。

現在は、日常生活の中で自然に足を鍛えられるトレーニンググッズを開発中。「走力の向上だけでなく、現代の子どもたちに増えている扁平足や外反母趾、浮き指などの問題も解決したい」と奮闘します。この取り組みは、今年、鳥取県が主催したビジネスコンテストで最優秀賞に選出されました。様々な分野の専門家の協力を得ながら、販売に向け今後も奔走し続けます。
掲載日:2025年5月26日