よなごびと第74回「中原悠月さん(ペン画アーティスト)」

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よなごびと第74回「中原悠月さん(ペン画アーティスト)」

”絵は自由で楽しくて 自分の生きがい

ペン画アーティスト 中原悠月さん

中原さんは、プロの画家をめざす17歳です。米子から大阪のアートスクールに月2回ほど通いながら、制作活動を続けています。令和6年度の米子市美術展覧会(市展)では、デザイン部門で最優秀である市展賞に輝きました。

自身のモノクロのペン画を見て、色彩を自由に想像して楽しんでほしいと言う中原さん

もともと絵を描くのが好きだった中原さんは、小学校に入学すると市内の自由画教室に通い、たくさんの作品を描きました。しかし、スランプが訪れたのは小学6年生のとき。これまで色鉛筆で描いていた絵が、「自分の中でフィットしない」感覚に陥ったと言います。「これが自分の描きたかった絵なのか、わからなくなって、どん底の日々だった」と振り返ります。ペンを持つ気にもなれない日々が1年ほど続きましたが、変わらなかったのは「描きたい」という思い。長いトンネルの終わりは、ある日突然に訪れました。鉛筆を手に取り、「無我夢中で一気に描いた」のは、雄叫びを上げているような人の絵。母の理恵さんは、「それまでのストレスを表現したようだった」と例えます。

依頼されて描くこともあると言い、インスタグラムでも作品を紹介している

現在は主にペン画で、生き生きとした表情の動物や生命力溢れる植物をキャンバスいっぱいに表現しています。将来の夢は、プロの画家になり、パリで個展を開くこと。「フランスの画家の作品を見ると、とても自由で、描くことを楽しんでいるのが伝わってくる」と声を弾ませ、「絵は自由で、楽しくて、自分の生きがい」と目を輝かせます。

掲載日:2024年12月25日