”音楽の力で 米子を元気に”

米子市出身の作詞家・岡本おさみさんが亡くなって8年。森進一さんや吉田拓郎さんといった著名なアーティストのヒット曲の作詞を手がけた偉人の功績を称えようと、「岡本おさみさんを語る会」が昨年4月に発足しました。
同会の会長を務める長谷川さんは、岡本さんと生前から親交があり、「朝日町で飲みながら、音楽の力で米子のまちを元気にしたい、と何度も語り合った」と目を細めます。長谷川さんはその熱い思いを胸に、米子を、全国の岡本さんのファンが足を運びたくなるような聖地に、と会の立ち上げに至りました。
岡本さんは「放浪の詩人」とも呼ばれ、全国を転々としながら500曲近くの歌詞を書きました。長谷川さんは岡本さんについて、「庶民の何気ない日常を脚色することなくリアルに描いた歌詞は、哀愁を見事に表現し、多くの人の胸に届いた」と称えます。そんな岡本さんの感性を育んだ米子に関心を寄せるファンも多く、昨年11月に企画した岡本さんの楽曲を演奏するイベントには、全国から多くの人が集まり、立ち見も出るほどの大盛況となりました。
現在は、岡本さんの音楽記念碑の建設を計画中で、350万円を目標にクラウドファンディングにより資金調達をめざします。「米子はもともと人が集うまち。岡本さんの音楽を通して、まちが活気づけば」と今後の活動に意欲をみせます。
掲載日:2024年1月24日