”自分にしかできない表現で左官の楽しさを伝えたい”

清水さんは、米子を拠点に日本各地や世界でも活躍する左官職人です。昨年夏に開催された大阪・関西万博では、ウズベキスタンパビリオンの壁と土間の仕上げを手がけました。

左官とは、土やセメントなどを用いて建物の壁や床を塗り、仕上げる仕事です。清水さんがこの道に入ったのは20歳の頃。実家近くの左官屋でアルバイトをしたことがきっかけでした。25歳で独立した当初は、「左官を続けるつもりはなかった」ものの、知人からの依頼に応えるうちに、自然と続けることに。
転機が訪れたのは、30歳の頃。日本を代表する左官職人・久住章さんが現場で指導する講習会に参加し、「左官で、こんなにもすごい表現ができるのか」と大きな衝撃を受けます。その後は久住さんに師事し、「左官の世界に、どっぷりとはまった」と笑顔で振り返ります。現在は各地で仕事をする機会が増え、米子を離れることも多い清水さんですが、拠点は今も変えていません。「米子は、人との距離が近いのが魅力」とほほ笑みます。

「自分が納得いくまで塗り直せるのが左官の良さ。出来上がりを見て喜んでもらえた時はうれしいし、やっぱり左官は楽しい。多くの人に興味を持ってもらえるように、自分にしかできない表現を追求しながら、これからも壁を塗っていきたい」と柔らかな表情でまっすぐに語ります。
掲載日:2026年5月25日