”昔から伝わる怪奇な話を伝えていきたい”

米子市の文化振興に貢献し、今後の活躍が期待されるとして、昨年度の市文化奨励賞を受賞した神原さん。怖い話や不思議な話を語り聞かせる「怪談師」として、14年にわたり活動を続けています。平日は事務員として勤務しながら、土日や夏休み期間を中心に各地のイベントへ出演しています。

神原さんが怪談に興味を持ったきっかけは、幼い頃に祖母がよく聞かせてくれた怖い話。「その影響で怖い話が大好きに。10歳頃から小泉八雲を読んでいました」と振り返ります。活動を始めた当初は、思うように話せず悔しさを感じることもあったそうで、「時間やお金をかけて来てくださるお客さんに失礼のないようにしたい」と、表現力を高めるため朗読レッスンに通い、話術を磨いてきました。その努力は実を結び、6年前には怪談コンテストの全国大会「怪談最恐戦」でファイナリストに選ばれました。

「今は怪談ブームで配信も人気ですが、場の空気感も怪談の魅力の一つ。お客さんの反応を感じながら、一緒にその場を楽しみたいです。帰ってから、ふとした時に思い出して怖いと感じてもらえたら」とほほ笑みます。神原さんが披露する怪談は、実際に体験した人から聞いた話をもとにした現代怪談や、古典や民話が中心です。「今後は、この地域に昔から伝わる怪奇な話を、子どもたちにも伝えていきたい」と語ります。
掲載日:2026年6月25日