令和3年2月1日(月曜日)
内容
幹事記者:
では、定刻になりましたので、市長よろしくお願いいたします。
市長:
改めましておはようございます。本日は、2月の臨時議会の議案について、補正予算を中心に、お手元の資料3の内容に沿って説明していきたいと思います。
【資料3】
令和2年度2月補正予算の概要 ( 228キロバイト)
【資料1】
令和3年米子市議会2月臨時会議案( 39キロバイト)
まず、補正予算の総額ですけれども、10億600万円余ということになっております。内訳については、資料3の2ページで説明をさせていただきます。
民生費の「子育て世帯への特別支援給付金事業」ですが、4,700万円余となっております。これは、6回目となる支援策でして、国の補正で過去2回、米子市単市の事業としても3回行なっております。今回で6回目ということでありまして、主に、低所得の家庭に対して子育て世帯の支援を行なっていく事業です。
それから、衛生費の「新型コロナウイルスワクチン接種体制確保事業」7億4,100万円余、これは、いわゆるコロナウイルスワクチン接種の体制整備の費用となっております。本市の考え方としましては、まだまだ不確定要素はありますけれども、ある程度、想定できる範囲内で、必要な経費については全て計上させていただこうという考え方でございます。
いろんなニュースを見ておりますと、例えば、国の予算の上限があって、なかなか難しいというような話もありますけれども、本市としましては、接種に必要な体制を構築する費用は、とにかく全て盛り込もうという考え方のもと、仮に、単市の事業となっても行なうべきことは進めていこうという考え方で予算については計上しております。もちろん国に対して要求できるものについては、事後的にでも要求を行なっていき、あくまでワクチンをつつがなく接種できる体制整備のために、必要な予算を想定できる範囲内で、このたび計上させていただいたという考え方を取っております。
それから、労働費の「社会人スキルアップ・再就職支援事業」ですけれども、これは、コロナ対策の一環で、特に経済対策の中で、これまで様々な支援というものを行なってきました。このたび、年末年始にかけての第三波につきまして、この市内の経済状況も相当疲弊しているという状況が見受けられます。そうした中で、今までのような支援ばかりではなく、新たな仕事に就職するですとか、既存の仕事の中でさらにスキルアップをめざされるかたに対して、例えば、該当する通信教育ですとか市内の専門学校事業者の受講ですとか、そうした経費を支援していこうということで、コロナ禍であっても次のステップが踏めるような、そういう支援をこの中で行なっていこうと考えております。ちなみに、事業の業態転換についても検討をしましたが、こちらについては国や県が行なうということになり、米子市単独としては行なわないことにいたしましたので、申し添えたいと思います。
次に、農林水産業費の「雪害園芸等施設復旧対策事業」、これは、ビニールハウス等が雪で被害を受けた農家の皆さんに対して、県と一緒になって援助をするものであります。
続きまして、商工費の「飲食関連事業者応援給付金事業」、これは、昨年も行ないましたけれども、第三波に対応して2回目の給付金事業ということになります。
まず、鳥取県西部においては、境港市のクラスター案件を受けて、年末年始に飲食店を中心に来店客が激減をしたという実情があります。その後、米子市内でもクラスターが発生しまして、その状況というのはご承知のとおりだと思います。そうした事業者を少しでも支援しようということで、1店舗当たり10万円の支援金をお支払いする事業ということで計上させていただきました。
また、飲食店につきましては、テイクアウトやデリバリー等の事業を新たにされるかたもいらっしゃると思いますので、そうした事業者のかた向けに「飲食店テイクアウト・デリバリー等推進事業」として、2,000万円の予算で支援をしていくこととしております。
さらに、宿泊施設につきましては、第5回目となりますけれども、「米子に泊まろう!宿泊割引キャンペーン事業」を行なおうと考えております。この予算を計画したときには、まだ米子市内に警報が出ておりましたので、まず、米子市民向けに始めていき、その後に状況が改善すれば、その範囲を広げていこうと考えておりました。今、警報が解除された中で範囲については改めて考えますが、いずれにしても市内の宿泊施設は、いろんな形でお客さんが減少しておりますので、割引によって応援していこうということです。
それから、土木費の「除雪事業」につきましては、同じ議会の中で専決処分として5,000万円を計上しておりますが、それとは別に2月から3月の積雪に備えて、新たに予算を計上させていただくものでございます。
最後、教育費の「米子城AR・VR体験環境整備事業」は、いわゆるVR・ARの装置を使いまして、米子城跡に、あたかも天守がそこに見えるような、そういったAR作成に関する経費です。私も試作品を見ましたけれども、なかなか出来がよかったので、皆様にもできるだけ早いうちに見ていただきたいと思っております。
こちらはコロナウイルス対策として、政府も新たな観光の在り方ということで、いろいろと事業を整えていただいておりますが、まずは、米子市としてもこうした事業に単独でも向かっていこうということで、予算を計上させていただいたというところです。
補正予算の中身は以上となっております。補足につきましては、総務部長から説明をさせていただきます。私からは以上です。
総務部長:
簡単に補足をさせていただきます。資料3の新たな補正予算につきましては、先ほど市長のほうから申し述べたとおりですが、まず、資料2の1ページ目は専決処分で、12月22日付で決定したものです。
【資料2】
令和2年度専決処分の概要( 116キロバイト)
国の「GoToトラベルキャンペーン」が急遽停止されたことに伴いまして、それまで従来実施しておりました市の宿泊施設に対する宿泊補助について、期間を延長して専決処分の上、対応したものでございます。資料裏面ですけれども、こちらは年末年始、それから、1月7日から10日にかけて降りました大雪に係る市道の除雪経費につきまして速やかに対応するため、1月12日付で専決処分により予算措置をしたものです。以上です。
幹事記者:
では、各社、質問をお願いします。
記者:
商工費についてですが、9,900万円計上されている「飲食関連事業者応援給付金事業」の対象のところで、(1)市内で飲食店を運営する事業者1店舗につき10万円の応援給付金、(2)市内飲食関連事業者1事業者につき20万円の応援給付金は、具体的にどういう区別なのか教えていただきたいです。
商工課長:
飲食関連事業者応援給付金の対象となる事業者ですが、このたび飲食店及び飲食関連事業者の中で、令和2年12月から令和3年1月の売上げが、前年の同時期比で5割以上減少している事業者で、(1)は飲食店1店舗につき10万円の給付金を行なう予定にしております。
それから、(2)は飲食店に食品を納入している卸事業者ですとか、リネンを卸すような事業者などの飲食関連事業者も落ち込みが大きいということですので、こちらは規模が少し大きいということから、同じく売上げが5割以上減少している1事業者につき20万円の給付を行なう予定にしております。
市長:
私のほうから補足ですが、おしぼりですとか、そういったものを扱っておられる飲食関連事業者のかたがいらっしゃいまして、そちらも連動して非常に厳しいということで、このたび(2)として予算を計上させていただきました。
記者:
確認ですけれども、(1)、(2)の2つとも米子市内というのを含んで行なうということですね。
商工課長:
そうです。
記者:
それと関連して、1店舗あたり10万円、1事業者あたり20万円の給付金ということですが、これは一律ということでよろしいでしょうか。
商工課長:
はい、一律1店舗あたり10万円の給付金です。
市長:
1店舗あたりなので、1事業者で多店舗を展開されておられるかたは、その店舗数に応じて10万円かける店舗数ということになります。1事業者ではなくて、1店舗で今回は考えております。
記者:
関連ですが、「中小・小規模企業者」って書いてあるんですが、中小というのはどこで区切りをするのですか。例えば、飲食店でも全国チェーンみたいなのがありますよね。
商工課長:
おっしゃるとおりでして、中小企業という形は、飲食店の場合ですと従業員の規模などで決められております。ご質問の大手チェーン店の直営というのが、市内にそうございませんけれども、対象から外れてくるということにはなると思います。
記者:
市内に本店とか本社がある、そういうことですか、対象は。
商工課長:
本店等の有無は要件になっておりませんが、規模として中小企業というくくりをつけておりますので、先ほどの大手の直営チェーン店は外れてくるという考え方です。
市長:
中小企業法に規定する中小事業者の定義がありまして、それを基に運用しております。店構えはチェーン店と見えてもフランチャイズの場合がありまして、フランチャイズは地元資本で屋号を借りて地元で運営するというケースでして、それは該当する可能性があります。
記者:
あと、(2)のほうが20万円と金額が大きいっていうのは、これはどういう意図があるんですか。
商工課長:
例えば、飲食店に食材を卸したりするようなところや、先ほど市長も申し上げましたとおり、おしぼり等を複数店舗に卸したりする飲食関連事業者は、割と規模が大きな形になりますので、同じ1店舗当たり10万円の倍という形の20万円としております。
記者:
つまり2店とか3店ではなくて、何店、何十店を卸したりするため影響が大きいからということですか。
商工課長:
そうですね、事業規模が大きいため影響も大きくなっているだろうという考え方です。
記者:
「飲食店テイクアウト・デリバリー等推進事業」ですけれども、まず1点目は、売上げが30パーセント以上減少したと書いてありますが、これは、いつと比べてなのか。あと2点目が、新規開始等に要する経費の助成とは、どういったものが含まれるのか。また、これは給付金もそうですけれども、いつ頃給付が開始される予定なのかというのをお聞かせください。
商工課長:
まず、1点目の30パーセント以上減少の確認ですけれども、新型コロナウイルス感染症の第三波の影響を受けた令和2年12月以降の売上げが、前年の同月と比較して30パーセント以上減少した事業者と考えております。
それから、2番目の新規開始等に要する経費の助成の対象ですが、例えば、各お店がデリバリーやテイクアウトを行なっていますよという宣伝を打っていただくような利用促進のための経費や、新規開始等でテイクアウトを始めようという事業者の、例えば、容器代などの新規開始に必要となるような経費、こういったものを対象経費として考えているところでございます。また、開始の時期に関しましては、速やかに要綱を整えてまいりますが、議決後、速やかに2月のあたりにご案内を出せるようにしようと思っております。
幹事記者:
ほかに質問がなければ、この案件以外で質問がありますか。
記者:
コロナウイルスのワクチンのことですが、今のところまだ情報が少ない中、準備をされている最中だとは思いますが、市内で接種をされるかたの割合の想定というのは、どのくらい出ておりますでしょうか。
健康対策課長:
割合につきましては、今のところ予算としては100パーセントの接種を想定して確保を考えております。
記者:
先ほどのワクチンの関係で、今回、7億4,000万円余りのこの予算は、もう全て込みの費用ということなのかということと、あと、ワクチンの接種体制の確保というのが書いてありますが、接種の計画とか、どういった手段で行なうのかといった方針的なところは、いつぐらいまでにまとめられたりするのでしょうか。
健康対策課長:
接種方法につきましては経費自体もそうですが、市長のほうからも冒頭で説明があったように、まず、上限額の限度額を最大限予算化させていただきまして、それに向かいたいと考えております。今後、必要なものが判明して、さらに予算が必要となりましたら、一般財源の投入も行なうという覚悟で米子市は考えておりますので、補正予算等もあるとは思いますけれども、現時点では、集団接種や個別接種の方法を踏まえまして、どちらでも対応ができるような予算とさせていただいております。
あと、「新型コロナウイルスワクチン接種推進室」を立ち上げまして、接種方法が集団接種なのか個別接種なのかによっても予算は当然変わってきますが、こちらは国家プロジェクトでございますので、米子市としては、最大限速やかに行なうための方法を研究中でありますが、集団接種と個別接種を併用しながら体制を整えていきたいと考えております。
また当然、こちらに関与してくるのは、医師の協力の兼ね合いというところがありますので、最大限の協力をお願いしまして、この国家プロジェクトに邁進していきたいと思っております。
市長:
我々の接種方法としては、先ほど課長が申し上げましたように、集団接種と個別接種を併用していくと考えております。ただ、接種場所に行くことができない高齢者のかたがいらっしゃった場合は、施設であれば施設での接種や訪問しての接種、あるいはその施設の担当医師の接種によることができますが、さらにそれでも漏れてしまうかたがおられないかどうか、例えば、自宅介護をされていて、集団接種場所に行けないかたや近所のクリニックにもなかなか行くことが難しい、あるいは交通手段がないというようなかたは、我々として想定をしておりますが、まだ十分にその方法が確立できてないために予算化まではしておりません。そこが一つ、予算としては上がっていないのかなと思います。
記者:
関連しまして、米子市の場合ですと、例えば、ほかの周辺市町村から米子市で日中は働いているかたがおられて、自分たちが住んでいるところで接種が難しいというケースも考えられますが、西部広域の枠組みなのかは別として、そのあたり何かお互いにフォローし合うような体制というのは、考えていかれることはあるんでしょうか。
健康対策課長:
事前に県が中心となって、西部圏域や米子市が合同で2回ほど会議をいたしました。米子市としましては、そういった圏域の各町村等が勤務場所によって、どうしても米子市で接種したいというような意向がありましたら、対応を考えたいと思いますが、今のところいろいろな調整の中で、各町村からそういう意向は具体的には出ていないというところです。
市長:
例えば、最初の医療従事者の接種については、その医療施設内で行なうというようなケースがあります。その中に当然、米子市在住のかたと米子市外在住のかたが混在していらっしゃると思います。それはきちんと分かるような調整を行なうようになっていると思います。
今、課長が説明しました高齢者の優先接種ですとか、あるいはその後の一般の方々の接種希望者の段階になると、恐らく大分散らばってきて、ある程度、個別接種で行なえるのではないかという見立てもしております。ここはもう少し想定を詰めていきたいと思っていますが、必要な調整は各町村と県を通じながら行なっていきたいと思っております。
幹事記者:
ほかに質問はありませんか。ないようですので、これで終わります。ありがとうございました。
市長:
ありがとうございました。
掲載日:2021年2月26日