市長定例記者会見(令和2年4月3日)

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市長定例記者会見(令和2年4月3日)
 

 令和2年4月3日(金曜日)

内容

  • 公共交通の取組について

  • 母子手帳アプリ「すくすく!よなごっち」の配信を始めました
  • 防災行政無線放送施設のデジタル化完了について
  • 非常用発電機の整備完了について
  • 「海に臨む天空の城」米子城跡オリジナル切手シート増刷販売の開始について
  • コロナウイルス感染拡大防止に係る米子市ホームページ上での健康運動動画の配信開始について

幹事記者:
では、定刻になりましたので、市長からお願いします。

市長:
よろしくお願いします。
本日は、当初5点お知らせする予定でしたが、1つ加えまして6点について皆さまにご報告をいたします。
まず1点目ですけれども、令和2年度の公共交通の取組をお知らせしたいと思います。

【資料】
新しいウィンドウ・タブが開きます公共交通の取組についてPDF 143キロバイト)

【資料】
新しいウィンドウ・タブが開きます 路線図PDF 1110キロバイト)


かねてより市内公共交通の利便性向上ということを図ってきましたが、資料に掲げております6つの項目について実施することといたしました。
まず1つ目の新たな総合交通体系の調査研究事業というところで、名古屋大学の加藤教授にお力添えをいただいて、令和元年度に市内の系統図をまとめていただいたところです。現時点における米子市内のバスの全体像というのは、資料に記載されているとおりですが、これで終わりということではなく、今後もこちらの系統図をもとに市内の交通体系のあり方などを考えながら、利用促進を図っていこうということを引き続き名古屋大学の加藤先生とさせていただきます。
2つ目は、高齢者バス運賃助成事業ということで、運転免許の自主返納者に対する助成は既に行なっております事業ですが、新たに、免許返納にかかわらず満70歳以上のかたを対象にした「グランド70」という定期券、いわゆる乗り放題のチケットについて半額助成をするということも追加させていただくものです。
3つ目は、高校生の通学費助成事業ということで、高校生に対して通学定期の月額7,000円を超える額を助成するという事業でございます。
それから4つ目は、快適なバス待合環境応援補助事業ということで、バス停留所の上屋の設置や補修などバスを待つ環境をよくしていこうというものです。幹線道路の主要なバス停には上屋があるところもありますが、多くのバス停が案内板1本立っているだけのところに並んで待つというところがありまして、今後はこうしたところも地元要望などと調整しながら進めていこうという事業でございます。具体的な場所については、今後決めることにしております。
それから5つ目ですが、各イベントと連携をして路線バスの割引券を配布する事業を行なうことも考えております。
具体的に、当初想定しておりましたのは、地ビールフェスタに来られるかたに対して割引券を配布するというようなことを考えておりましたけれども、新型コロナウイルス対策ということで自粛中でございますので、また開始をされました暁には、こうした事業を行なっていこうということでございます。また、そのほか連携できる事業がありましたら、随時連携を考えていこうということでございます。
6つ目は、時差出勤推進事業ということで、4月から本市職員の時差出勤も推奨していこうというものです。これは、各バスの時刻に合わせた出勤を認めていくということで、本市職員の公共交通の利用を促していこうという事業でございます。
この公共交通の取組については、一旦以上とさせていただきます。
2点目が、母子手帳アプリ「すくすく!よなごっち」の配信についてのお知らせでございます。

【資料】
新しいウィンドウ・タブが開きます 母子手帳アプリ「すくすく!よなごっち」の配信を始めましたPDF 297キロバイト)

【資料】
新しいウィンドウ・タブが開きます チラシPDF 2242キロバイト)


母子健康手帳自体は、これまでずっと母子保健法に基づいて配付をしてきたものでございますが、これをスマートフォンのアプリでわかるような、そういうアプリケーションを導入しようということでございます。
このアプリを導入し、クラウド上で管理することによりまして、手帳そのものを紛失してしまうというリスクを軽減していこうということでございます。それから、市のほうからプッシュ通知によって予防接種の受け忘れのご案内ですとか、そういったこともできるようになっておりますし、また、例えば夫婦や家族でアプリをダウンロードしますと、そのお子さんの成長記録を容易に共有することができます。この母子手帳アプリでいろいろな使い方がこれからできるということも含めまして、「すくすく!よなごっち」という名称として配信をすることといたしました。
今後は、こちらを導入して運用していくのがまず第一ではあるんですが、本市が行なっております子育て支援のさまざまなメニューとも連携していけるように考えていきたいと思っております。 これについては、一旦以上とさせていただきます。
3点目ですが、防災行政無線放送施設のデジタル化完了についてのお知らせでございます。この経緯や工事の概要は、お手元の資料のとおりでございます。

【資料】
新しいウィンドウ・タブが開きます防災行政無線放送施設のデジタル化完了についてPDF 127キロバイト)


このデジタル化によって何ができるようになったのかということですが、特に、全域での一元運用というものが可能になりました。今までは旧米子地区と旧淀江地区といろいろ分けて運用していた部分もありましたけれども、今後はデジタル信号によって一元運用が可能になりましたので、迅速かつ正確な情報提供が可能となったということがございます。
それから、この無線施設のみならず、例えば中海テレビ放送のテロップ放送ですとか、あるいは緊急速報メール送信など、そうした手段にも連動が容易になってきますので、一括配信が可能になるということで、特に緊急時にはタイムリーに情報提供が行なえる手段が整ったということでお知らせをさせていただきます。
4点目ですけれども、非常用発電機の整備完了についてのお知らせでございます。

【資料】
新しいウィンドウ・タブが開きます 非常用発電機の整備完了について PDF 142キロバイト)


非常用発電は、これまでは備蓄資機材によって対応しておりまして、非常時のこの市役所本庁舎を含めた電力の供給体制というのが非常に脆弱であったということがございます。蓄電池も備えてはおりましたが、野外にあるということもありまして浸水する可能性もあったということですが、このたび新たに非常用発電機の整備が完了いたしまして、72時間連続での運用が可能になったということでございます。これまでは正直、米子市の非常時の対応というのは遅れておりましたけれども、これが整うことによりまして県内トップクラスの非常時の発電体制が整ったということでございます。
主なカバーエリアや事業費、耐災害性等につきましてはお手元の資料のとおりでございますので、ご覧をいただければと思います。 これについては、一旦以上とさせていただきます。
5点目ですけれども、「海に臨む天空の城」米子城跡オリジナル切手シートの増刷販売の開始についてでございます。

【資料】
新しいウィンドウ・タブが開きます 「海に臨む天空の城」米子城跡オリジナル切手シート増刷販売の開始について PDF 178キロバイト)

【資料】
新しいウィンドウ・タブが開きますデザイン(切手シート)PDF 1716キロバイト)
新しいウィンドウ・タブが開きますデザイン(クリアファイル) PDF 748キロバイト)


こちらは、2月の記者会見の場でお知らせをさせていただいたオリジナル切手シートのセットでございますが、発売開始と同時に非常に短期間で完売をしてしまいまして、思わぬうれしい誤算だったわけですけれども、その後も購入を希望される方のお問い合わせが多数あったということで、増刷を決めたということでございます。
内容としては、前回はオリジナル切手シートと写真はがきを3枚セットで販売しましたが、今回は写真はがきではなく、この城山のオリジナルクリアファイルとセットで1,000円で販売をさせていただくという形をとらせていただきます。その販売枚数も、前回は500枚でしたが、今回は1,000枚ご用意させていただくことにいたします。販売場所等につきましては、変わりはございませんので、また改めて周知をしながら販売をしていこうと思っております。
前回は、新聞社さんに、例えば山陽筋のほうにも記事をご提供いただき、山陽からもお問い合わせがあったということでございまして、大変ありがたく感謝いたしますが、なかなかお応えができなかったところをこのたび改めて整えさせていただきました。
また、本日から12日の日曜日までの間、日の入りから午後10時半まで米子城跡恒例のライトアップをさせていただきますので、またお楽しみいただければと思います。
この話題は、一旦以上でございます。
そして最後になりますが、本日、急きょ追加させていただきましたのが、新型コロナウイルス感染拡大防止に係る、いわゆるフレイル予防対策についてのお知らせです。

【資料】
新しいウィンドウ・タブが開きます コロナウイルス感染拡大防止に係る米子市ホームページ上での健康運動動画の配信開始についてPDF 119キロバイト)

多くの住民の皆さまが外出をできるだけ自粛し、控えていただいている状況でございますけれども、特に高齢者の外出を控える状況というのは、いわゆるフレイル(虚弱)になりかねないということもありますので、おうちで簡単にできる約10分の予防体操動画をつくりまして配信をさせていただこうということでございます。
既に米子市のホームページと、フェイスブックでもご案内をさせていただきました。

〔動画上映〕

動画の内容はこちらです。途中からは、座ったままできる体操ですとか、おうちで簡単にできるメニューをお知らせしていくということですので、ぜひ動画を見てトレーニングをしていただいて、おうちでのフレイル予防をしていただきたいと思います。 私のほうからは以上とさせていただきます。

幹事記者:
各社、質問をお願いします。まず公共交通の取組について質問のある社があればお願いします。

記者:
新たな総合交通体系の調査研究事業ということで、具体的にこのバスの系統図ができていますが、今後は路線や本数の見直しですとか、そういうのも含めて何か考えていらっしゃるのか、あるいは、このバス路線プラスアルファ的なものを含めて考えようとしていらっしゃるのか、そのあたりを聞きたいです。

市長:
両方ございます。路線そのものの見直しもこうして描いてみると、どこが重複しているとか、あるいはどことどこがつながっていないとか、そういうのがよくわかるようになったんですね。今までは、概念的にはわかっていたつもりですが、こうしてみると結構いろんなところを通っているんだっていうことがわかる反面、効率的に通せているだろうかっていうことがよくわかるようになりました。ですので、今後は、利用促進をいかに図るかということと同時に、利便性を上げていくということをどれだけできるのかを事業者さんと真摯に話し合いながら行なっていきたいと思っています。
それと、それでも及ばないエリアやなかなか達しないエリア等につきましては、代替手段、いわゆるデマンド交通等ですね、そういったものがどれだけできるのかということとその可能性については今後も研究をしていきたいと思っております。

記者:
この運賃の助成事業などは、今、全部当初予算に上げてあるものということでよろしいですね。

市長:
はい、そうです。

記者:
例えば、渋滞の解消とか、そういう意図もあるんですか。

市長:
それはありません。車に乗ってらっしゃる方が、もしバスが利用できる時間帯や手段としてあるのであれば、それはその分だけ車を利用されることが減るという意味においては、渋滞解消にもつながるとは思っております。ただ、そこまでの効果を狙ったというよりは、米子市としては、まだ利用促進を図っていくという段階ですね。市内である程度渋滞する箇所は決まっているところがあるんですが、それ以外のところでも利用してもらいたいということが一番ですので、副次的効果としての渋滞解消も狙っていきたいと思いますが、まずは、利用していただくというところを主眼に置いております。

記者:
市職員を対象にした時差出勤の推進ですけれど、どのぐらいの時差を予定して見込んでいらっしゃるんでしょうか。

交通政策課長:
現状では、前後1時間です。1時間早出と1時間遅出、30分単位で制度化しております。

記者:
市職員のかたで、バスで通勤される方って何割ぐらいいらっしゃるのですか。

交通政策課長:
何割までは把握しておりませんが、現状としましてはそう多いわけではないですね。
自家用車、徒歩、自転車などいろいろございます。

幹事記者:
では次に、母子手帳アプリについて質問のある社はお願いします。

記者:
この「母子モ(ぼしも)」は、ほかの市町村さんも使われているものですか。

健康対策課長補佐:
ほかの市町村さんも、この「母子モ」というアプリを活用しておられるところもありますし、他社のものを導入しておられるところもあります。

記者:
この「母子モ」を導入したのは、何自治体ぐらいあるのですか。

健康対策課長補佐:
私が聞いている限りですが、全国で270自治体と聞いております。

記者:
県内はどうですか。

健康対策課長補佐:
正式ではないかもしれませんが、県内は、倉吉、北栄、湯梨浜町が「母子モ」を導入しておられます。あと、他社のものを導入しておられますのは、境港市、大山町、琴浦町さんと聞いております。

幹事記者:
そのほかよろしいでしょうか。 そうしますと、次は、防災無線のデジタル化完了について、質問のある社があればお願いします。よろしいですか。続きまして、非常用電源について質問のある社はお願いします。

記者:
市庁舎のほうの災害対策機能は一応、72時間の電源というか電力も可能になったということなんですが、こちらの市の防災計画上でいうと、市の被災状況に合わせて淀江庁舎やふれあいの里にも対策本部のようなものを設置する計画上の流れになっていたと思うんですけれども、そちらのほうの対策というのは、今後どうされる予定ですか。

防災安全課長補佐:
今、おっしゃっていただいたように、災害対策本部につきましては、災害の規模ですとか発生場所によって移すという可能性は残っておりますが、本庁舎、ふれあいの里、淀江支所の非常用電源ということについては、整備ができておりません。まず第1号として、恐らく対策本部が置かれる可能性が高いのは、この本庁舎ということで設置を進めたものです。今後については、まだ予定は立っておりません。

幹事記者:
ほかにあればお願いします。では、切手シートについて質問がある社はお願いします。

記者:
郵便局で販売をされれば、買う人が増えるような気がするんですが、郵便局で販売ができないのは、協定上の問題なんですか。

文化振興課長:
郵便局での販売も手数料によってお願いすることはできるんですが、販売価格を抑えるという意味もありまして、今回のような販売場所で対応するようにいたしております。

記者:
市が手数料を払って郵便局に委託する形になるということなんですか。

市長:
引き続き交渉をしていただいて、これ自体も特別に提供していただいているものでして、例えば84円額面が84円で刷れているわけではなく、それより大きなコストで作成しておりますので、それも含めてもっとこの金額に近づくと気軽に使えるのになあというところがあるんですけれども、そのあたりは今、交渉中です。

記者:
前回の絵はがきがクリアファイルにかわって、赤字になっていませんか。

市長:
どちらにしても赤字ですが、そこは我々もPRに資するということで、市財政の支出を決めさせていただいたところです。

記者:
この増版については、ホームページ等でお知らせはありますよね。

文化振興課長:
はい、あります。

記者:
短い期間で完売ということですが、どのくらいで完売したのですか。

文化振興課長:
前回の場合は、5日間で500セットが完売しました。

幹事記者:
ほかによろしいでしょうか。では最後に、コロナの動画配信について、質問がある社があればお願いします。

記者:
健康運動動画の一番の狙いを改めてお願いします。

市長:
どうしてもおうちに閉じこもりがちになってしまいますので、特に高齢のかたにつきましては、いわゆるフレイルというものが心配されます。フレイル予防のためにおうちでできるちょっとした運動をしていただきたいということで、10分ほどの動画を配信させていただいている状況でございます。

記者:
子どもさん方も家に閉じこもりがちですけども、高齢者向けってことですか。

市長:
こちらの健康運動動画は、高齢者を対象としたものですが、気軽にできる体操ですので、子どもさんも一緒に体操してもらうということであれば非常にいいことだと思います。

記者:
この動画は、いつぐらいまで配信されますか。

市長:
配信自体はずっと続けますので、この一連の新型コロナウイルスが終息すれば、次第に見られなくなるのではないかなと。あくまで、特に高齢のかたが外出しづらい状況の中で、こうしたものを利用してくださいという意図で行なっております。

記者:
この利用について、改めて市民への呼びかけって何かありますか。

市長:
ぜひ、米子市ホームページやフェイスブック等を通じて、この「コロナに負けない!おうちで簡単フレイル予防体操」を見ていただいて、おうちで気軽にできる体操で体を動かすことをしていただきたいと思います。何よりも、外出の自粛によって体がなまってしまって、特に高齢のかたであればフレイルという虚弱になるような状況を防ぎたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

記者:
米子市としては、市民一同、コロナに負けないと。

市長:
負けないようにということですね。

記者:
この動画は、誰が出演されているのですか。

健康対策課長:
米子市職員の保健師、栄養士、理学療法士です。

記者:
何人ですか。

健康対策課長:
10人です。

記者:
市の自前で作ったんですか、業者さんを通してでしょうけど。

健康対策課長:
制作は米子市でございます。健康対策課、長寿社会課、秘書広報課の共同で制作しました。

記者:
その体操自体は、もともと何かどこかにある体操を利用したのですか。

健康対策課長:
体操の構成ですけれども、かかと上げ運動、スクワット運動、続いて片足上げ、ランジトレーニングという形で、こちらを理学療法士等が考案しました。

記者:
独自に考案したと。

健康対策課長:
はい。

健康対策課担当課長補佐
もう少し説明させていただきますと、今回採用したこの4種類の動きですが、今、永江地区でモデル的にしているフレイル対策の中で実際に行なっているトレーニングです。それを動画として改めておさめたということです。よろしくお願いします。

記者:
永江地区のフレイル対策というのは、何ですか。

健康対策課長:
令和元年度から永江地区をモデル事業に、フレイル対策事業を実施しておりまして、その中で紹介させていただいているというところです。

記者:
高齢者対象ということなんですけど、ネットでの配信だけで大丈夫でしょうか。

健康対策課長:
米子市は、令和2年度に地区担当保健師というものを11名配置しまして、米子市内の活動を回るんですが、今後はそのあたりのツールですとか、地域福祉のツールも使いましてお声かけをさせていただきたいと思います。確かに高齢者をメインターゲットとしているわけですから、そのあたりは貴重なご意見という形で承りたいと思います。

市長:
もし、この健康運動動画をテレビで放映していただけるのであれば、それは大変ありがたいことでございます。

秘書広報課係長:
そういった意味でも、DVDなどにも落として、いろんな形で配っていくというようなこともしていきたいと考えておりますので、ご期待ください。

記者:
DVDを公民館などに配るということですか。

健康対策課担当課長補佐
例えば、保健師が持っていって、一緒に見ながら体操をしたりといったようなこともしていきたいと考えております。

秘書広報課係長:
もし動画のキャプションなどのお求めがありましたら、USBからお渡しができるようにしておりますので、お声がけください。

幹事記者:
では、発表以外にそのほか質問があればお願いします。

記者:
新型コロナウイルス対策で4点を順番にお尋ねします。
まず、経済対策ですが、何か今後、新たに構想している、あるいはこれまでのものを強化するなど、現在と今後の取り組み状況はどうなるのかをお話し願えますか。

市長:
まず、3月議会で可決していただきました補正予算については、ご案内のとおりですが、それ以外のものといたしましては、現在検討中であります。当初、飲食店や観光施設が特に打撃が大きいということを聞いておりますので、そういったところで使えるクーポンですとか割引チケットのようなもの、こういったものが一つあるのではないかということは検討しております。
今後は、政府の対策を見ながら、政府の対策が届かないところを見定めて、我々米子市として県も含めて地元で必要な対策を具体的に検討していこうと考えております。

記者:
特に届かない部分というのは、どんなところがあるんですか。

市長:
当地には観光事業者が結構いらっしゃいまして、地域の一大主要産業になっております。観光地としてどの程度の対策をしていただけるのかというのは、我々も政府の対策を見守っているところです。

記者:
2点目ですけれども、これは教育委員会が外局なので教委の問題かもしれませんが、子どもたちの休み対策ですね、例えば夏休みをどうするのかとか、今検討中であるとか、こういう方針であるとかっていうのはありますか。

市長:
この件につきまして、まず前もって申し上げておきたいのは、教育委員会が主体的に決めるということになります。我々は福祉保健部局を持つ立場として、側面的にサポートしていくということをお断りさせていただきますが、現在のところ鳥取県の話だけでいきますと感染者がまだ出ておりませんので、4月6日に予定しております入学式は予定どおり、これは感染対策を施した上で実施をする方向です。
ただ、今後、感染者が出た場合は、その感染経路等によって学校関係者に濃厚接触者等が出た場合については、政府の方針にもよりますけれども、その該当する学校の休校、そういったものも含めた措置はとらなければならないだろうとは考えております。これは、最終的には教育委員会で決めてもらって、我々としてもそれに対応させていただくと考えております。

記者:
3点目ですが、こんな事態は起きてほしくはないんですが、仮に業務継続やBCPをしなくてはならなくなった場合に、どういうふうになるんですか。

市長:
市役所につきましては、各課でBCP計画を今、つくっております。感染者が出た場合に、県の保健局によって濃厚接触者の特定があると聞いております。その範囲によって、どの課を閉めなければいけないか、そのあたりを見定めた上で、その課の仕事の必要性等を勘案してBCPを図っていこうと考えております。
例えば、1階の市民課で出た場合には、市民課を閉じますと、住民票をとったり、届け出を出したりといったさまざまな手続業務が滞ってもいけませんので、淀江庁舎のほうで行なうというようなことも考えておりますし、24時間体制で動いているところとしては、水道局と下水道部があります。こういうところで出た場合には、技術者、いわゆる外部業者も含めて、24時間監視体制を継続できるような形をとるように、BCPとしての対策を今、考えております。

記者:
市役所そのものを移転するというのは、まだ考えていないのですか。

市長:
そこまでは現時点では至っておりませんが、そのような可能性も我々としては想定した上で、どこで感染者が出て、どこをとめなければいけないのか、そのことに合わせて代替対策というものを図っていきたいと思っております。

記者:
考え方として、例えば課を閉めるという考え方なのか、その課のフロアを全部閉めるということなのか、どちらですか。

市長:
これは、いわゆる濃厚接触の範囲の特定によると思います。それそのものは保健局が行なうと聞いております。例えば、ある一つの課であれば、課が濃厚接触者の対象になるということであれば、その課を閉めた上でその課がやっている業務をどこに代替させるかということを考えます。
濃厚接触者の範囲が非常に広かった場合は、もしかしたらフロア一つを閉めなければいけないということもあり得ると思いますので、閉めた上で消毒等をして、その使えない間の業務を別の庁舎で行なうというようなことも考えなければいけないと思っております。その出た課が、例えば福祉保健関係であれば、ふれあいの里を使うということも考えられますし、いくつかの庁舎をうまく回しながら、何とか業務を続けていけるような体制をとるということです。

記者:
4点目ですが、がいな祭やトライアスロンは、今後、各実行委員会との協議になると思うんですが、延期要請とまでいくかどうかわからないですけれども、この日程について、どういうお考えですか。

市長:
それぞれのイベントの、そういう意思決定をしなければいけないリミットというのがあります。例えば、がいな祭ですと寄附金集めが始まる前までが一つのリミットになりますから、そのリミットが来たときに、そのときの情勢を勘案して各実行委員会なり、その祭りなら祭りの実行委員会、トライアスロンならトライアスロンの実行委員会が最終判断をするということです。

記者:
市として何らかの要請を行なう可能性というのは。

市長:
その判断の内容は、当然市としても精査させていただくと思います。例えば、中止しなければいけない情勢であったにもかかわらず行なうとした場合は、その理由を聞いた上でどういう対策をして行なうのかなど、逆に中止をするという判断をした場合には、基本的にはそれを尊重することになるのであろうというところだと思います。その判断をした内容や判断に至った理由などは、我々も話を聞いた上で、基本的には尊重していきたいと思っております。

記者:
まだ感染者が出ていないので、とりあえず今はフラットということですか。

市長:
いわゆる大規模イベントに該当する可能性がありますので、地元だけで完結するイベントではなくて、県の内外からお客さんを呼ぶイベントになるわけですので、そこはそういう大規模イベントとしての配慮ができるのかどうか、そこまでしっかり聞かなければいけないとは思っております。

記者:
コロナ関連で国の支援策の話でかぶる部分もあるんですが、本日、収入減の世帯に対して現金で20万円給付という数字が出て、政府が検討に入ったというところで、現金ということと20万円というところについて詳しくお聞かせ願えますでしょうか。

市長:
まず、現金給付というのは、即時使えるという意味においては即効性のある対策だと思っております。20万円という数字は、以前2008年ごろのいわゆるリーマンショック後の経済対策の一人一律1万2,000円ですとか、その数字よりも随分大きな数字になっておりますので、短期的な経済対策としては評価できると思います。

記者:
米子駅につきまして、新しく事業予算が国のほうで成立しまして工事着工という段になったと思うんですけど、ウォーカブルを含めて、今後のまちづくりについて一言お願いできますか。

市長:
今年度、大変ありがたいことに、満額の予算をいただけることになりました。工事自体は、現在、自社ビルの建設工事をJRさんがやっておられますので、それが完成をして、そして現在のビルから引っ越しをされて、その後の段階になりますので、今年度の後半以降だと思っております。早くて年末、遅くとも年明けの年度末までにということだと思っております。これができた暁には、ウォーカブル、つまり歩いて周遊できるまちということで、駅を中心として、にぎわいづくりをしっかり仕掛けていかなければいけないと思っています。歩いて何がそこにあるのか、例えば、駅前は既に居酒屋さんがたくさん並んでいますけれども、そうしたところとの連携や角盤町の盛り上げとも連携をさせていきながら、面としてにぎわいをつくっていこうということです。
また、南口ができるということによりまして、南側からのアクセスも便利になります。南側にどういう事業者さんが関心を持っておられるのかというようなところもしっかりと調査をしながら、事業者さんと一緒に、用途について米子市として協力できることがあればしていくという形をとりながら、まちづくりというものを進めていきたいと考えております。

幹事記者:
そのほか質問はよろしいでしょうか。ありがとうございました。

市長:
はい、どうもありがとうございました。

掲載日:2020年5月13日