市長定例記者会見(令和2年5月8日)

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市長定例記者会見(令和2年5月8日)

 令和2年5月8日(金曜日)

内容

  • 特別定額給付金の支給について

  • 旅館・ホテルへの支援について

  • 芸術文化振興緊急支援事業の実施について

  • 企業・事業者への支援について

  • 「食べて応援!米子のごちそうタク配」事業の実施について

  • 米子市における新型コロナウイルス感染症に関する今後の体制について


幹事記者:
では、10時になりましたので、よろしくお願いします。

市長:
そうしますと、フィジカル・ディスタンスを確保しておりますので、マスクを外させていただきます。
本日は、私のほうから5点プラス1点、今朝、お知らせいたしましたことも含めまして6点のお知らせをしたいと思います。
まず1点目は、特別定額給付金の支給についてです。

【資料】
新しいウィンドウ・タブが開きます 特別定額給付金の支給について PDF 1046キロバイト)

こちらは、既に本市のスケジュール等につきましては、先日の会見でお話をしたところでございますが、お問い合わせも多くなっておりますので、改めてお話をしたいと思っております。
内容等につきましては、お手元の資料に書いてありますとおりでございます。一つ強調させていただきたいことは、このたびの定額給付金の支給につきましては、いわゆる感染拡大防止を徹底するために、郵送あるいはマイナンバーカードによるマイナポータルというサイトからの申請を受け付けさせていただいているというところでございまして、原則、対面による申請受付は行なってございません。そのあたりを改めて皆様方にお知らせをしておきたいと思っております。
ちなみに、既に本市は、特別給付金の受付を開始しておりまして、昨日(5月7日木曜日)時点で、電話の相談件数が591件ございました。これは、休日中の臨時相談も含めました4月10日から5月7日の昨日までの件数でございます。
そして申請状況ですけれども、昨日(5月7日木曜日)現在での申請状況の合計が1,117件の申請がございました。内訳といたしましては、オンライン申請が796件、PDFファイルを出力して郵送する、いわゆる特例申請が321件ありましたことをお知らせしたいと思います。
それから、本市といたしましては、5月19日に申請書を一斉発送する予定にしておりまして、その頃を見計らって、順次、広告等で告知をさせていただこうと思っております。本市のホームページ等はもちろんですけれども、外部発注といたしましては、新聞折り込みやテレビCM等を使いまして、広告させていただくということも併せてお知らせをさせていただきたいと思います。
また、付け加えてになりますが、この特別定額給付金につきましては、特に全国的にいろいろな意見が飛び交っております。例えば、収入のない人を支援するのが本旨であるので、例えば、収入がある人や収入が下がっていない人については、給付を申請するべきではないというご意見もあったりしますが、本市といたしましては、まず、生活支援ということを考えますと、皆さんに申請をしていただきたいということが1つです。
それから2つ目は、特に収入が下がっていない人につきましても、これは巨額の政府からの交付金でありまして、米子市だけでも148億円に上る巨額の交付金になります。ぜひ申請をしていただいて、地元で消費をしていただきたいと思いますので、そのことを申し上げたいと思います。
こちらにつきましては、以上とさせていただきます。
次に2点目ですけれども、旅館・ホテルへの支援についてです。

【資料】
新しいウィンドウ・タブが開きます旅館・ホテルへの支援についてPDF153 キロバイト)

こちら以降の内容は、基本的に予算の審議等5月1日の臨時議会を経たものでございますので、重ねてのお知らせになると思います。旅館・ホテルの支援についてですけれども、既に皆様にお知らせしたとおりでございます。またポイントは、こちらをいつから開始するべきなのかというところで、感染状況の推移というものを踏まえながら、あるいは自粛解除の状況等を見ながら、米子市ホテル旅館組合さんや、あるいは皆生温泉旅館組合さんなどと調整を図って決定したいと考えております。
ご存じのとおりホテルや旅館は、現在、休業状態に入っていらっしゃるところが結構ございます。特に旅館につきましては、全てではありませんが、ほぼ休業に入っておられます。この効果というものをしっかり出すためには、できるだけ多くのところが開業された状態から支援を開始したいということで、具体的な日にちにつきましては、こうした団体と話合いの上、調整をして決めたいと思っておりますので、申し添えたいと思います。
こちらにつきましては、一旦、以上でございます。
3点目は、芸術文化振興緊急支援事業の実施についてです。

【資料】
新しいウィンドウ・タブが開きます 芸術文化振興緊急支援事業の実施について PDF153 キロバイト)

【資料】
新しいウィンドウ・タブが開きます 米子市芸術文化振興緊急支援事業 PDF 461キロバイト)

こちらは、本日、初めて皆様にお話をすることになると思います。資料にありますとおり、文化活動の中で、特に支援を要するであろうというところに焦点を当てた事業となっております。一般的な文化活動支援につきましては、鳥取県のほうでいくつか支援メニューがありまして、例えば、ライブハウスが音楽配信をする際の機材の補助などは県の補助であるところですが、そちらと重ならないところで、本市としましては、活動の自粛を余儀なくされていらっしゃるプロのアーティストのかた、あるいは、クリエーターのかたなどの活動支援をするために、本市の施設を無料で貸出しをしようという取り組みでございます。収録等で、例えば、公会堂ですとか文化ホールなどを利用していただこうということです。本来ですと、これは当然有償になるところですが、無償でこうした文化施設をお貸しする、そういう支援事業だということでご理解をいただければと思います。
こちらにつきましては、以上とさせていただきます。
続きまして、4点目は、企業・事業者への支援についてです。

【資料】
新しいウィンドウ・タブが開きます 企業・事業者への支援について PDF 173キロバイト)

こちらは、既に5月1日の臨時議会で議決をいただいた事業ですけれども、今後、問合せも増えてくると予想しておりますので、改めてお知らせをするものでございます。
資料にあります1番の「新型コロナウイルス感染症事業者支援特別対策事業」と銘打っておりますが、中身はいわゆる制度融資の利子補給でございます。利子補給の内容につきましては、お手元の資料のとおりでございます。
次に、資料にあります2番の飲食業応援事業ですが、内容といたしましては、全ての世帯に対して約5,000円分の割引チケット、これは50%割引チケットをお送りさせていただいて、そのうちの半分の半額を市として補助をさせていただく。つまり、自己負担2,500円で5,000円分の飲食ができる、そういうチケットを各世帯に配布をさせていただくという事業でございます。
資料に消費喚起と書いてございますが、本音といたしましては、今、消費が本当に落ち込んでいるところですので、喚起といかないまでも何とか維持を図りたいという気持ちの中で行なわせていただく事業でございます。
その実施時期ですけれども、あまり早過ぎても、まだお店が開いていないという状況もございますので、ようやく自粛要請の解除になったところでございまして、少しずつ飲食店も開き始めるのかなと思っております。印刷等の関係もございまして、恐らく5月中旬頃から使用可能店舗の募集に入りまして、6月初旬ないしは中旬あたりには、世帯に対して郵送配布を始めたいと思ってございます。
補足をしますと、先ほど申し上げましたように、何とか消費を維持していきたいということで、第2弾の消費喚起というものを次に考えていきたいと思っております。特に資料は配付しておりませんが、やり方としては、一つは、プレミアム商品券というのが一つの有力候補ではないかと。こちらも当初から検討はしたんですが、お店が開いていない段階で始めるプレミアム商品券というのは、自粛の意味や感染予防の意味と少し相反する部分もありますので、今回はとどめさせていただいて、第2弾としては、そういった喚起系の政策を考えていこうということを検討しているところでございます。
裏面3番の「飲食業等設備投資応援事業」については、県が行なっておられるものと、若干、重複する面もあるかもしれませんが、どちらかといえば、やや大きめの設備投資補助というところに焦点を当ててございます。その中に、タクシーを使った宅配、いわゆる「米子のごちそうタク配事業」も入っております。こちらの予算をここで使うということでございますが、こちらにつきましては、次の項目で説明をさせていただきたいと思います。
一旦、この項目については、以上とさせていただきます。
5点目になりますが、「食べて応援!米子のごちそうタク配」事業の実施についてです。

【資料】
新しいウィンドウ・タブが開きます 「食べて応援!米子のごちそうタク配」事業の実施について PDF 146キロバイト)

先般、5月2日土曜日に開始式をさせていただきました。皆様にも取材をしていただきました際には、大変ありがとうございました。その後、お知らせをさせていただくとすれば利用状況でございますが、昨日(5月7日木曜日)までの件数が、88件となっております。比較的好調な出足ではないかなと思っておりますが、さらに利用していただけるように、いろんな形で告知をさせていただこうと思ってございます。
こちらの事業も繰り返しになりますが、タクシー事業者さんと各飲食店さんを併せて同時に応援できる事業ということで、ぜひ、利用していただければと思っております。
実施期間が今月13日までとなっておりまして、いわゆる国土交通省のタクシー輸送や貨物輸送の規制緩和をしている期間になっております。緊急事態宣言が月末までに延びておりますので、恐らく延長されるのではないかと思っておりますけれども、現時点においては、13日までということです。
こちらの項目につきましては、以上とさせていただきます。
そして本日、追加をさせていただきました、米子市における新型コロナウイルス感染症に関する今後の体制についてのお知らせをいたします。

【資料】
新しいウィンドウ・タブが開きます 米子市における新型コロナウイルス感染症に関する今後の体制について PDF 89キロバイト)

これまで本市におきましても、基本的には感染症予防や感染症の拡大予防というものを主眼に置いた市の体制を取ってきておりまして、一つには、感染症対策本部会議を中心にいろいろと動かしてまいりました。ご存じのとおり、5月4日に緊急事態宣言は延長されましたが、我が鳥取県におきましては、特定警戒地域ではない、それ以外の県としてできることを始めていいですよということで、いわゆる感染予防と社会・経済活動の両立ということを本市としてもめざしていかなければいけないということで、感染症予防は、しっかりと今後も進めていきますけれども、一方で、社会・経済活動との両立をいかに図るべきか、しっかりと庁内でも議論をして皆様にお知らせしていくような体制を取ることとします。来週の月曜日から、資料には、「米子市感染症総合対策会議(仮称)」というものを発足させまして、議論の場をしっかりとつくっていく所存でございます。
所掌事務および組織体制は、お手元の資料のとおりですので、ご確認をいただければと思います。
私のほうからは、一旦以上とさせていただきます。

幹事記者:
ありがとうございます。では、順番に質問に入りたいと思いますが、まず、1番の特別定額給付金の支給について質問があればお願いします。

記者:
申請受付っていうのは、いつから始められているんですか。

市長:
5月1日です。

記者:
第1回の振込って、いつ頃になりますか。

福祉政策課長:
最初の振込は、オンライン申請分が18日を予定しています。また、郵送の場合は、5月29日を第1回の支払い日と予定しております。

記者:
各地の自治体でマイナンバーで申込みをしようと思ったときに、最初に設定したパスワードが分からなくて、結局また市に再設定し直しに来るという事案もあると思いますが、そういったことに対しては、どういう対策をされるのか、今のところお考えはありますか。

福祉政策課長:
所管が市民課でございますけれども、市民課で通常の手続きの中で進めると聞いております。

記者:
では、パスワードの再設定のために市役所へ行かないといけないっていうことですね。

福祉政策課長:
そうです。

記者:
PDFというのは、郵送の申請書と同じようなものを自分でホームページから印刷して送るものですか。

福祉政策課長:
そのとおりです。今度、郵送する申請書の書式をPDFの形でホームページに載せます。それをダウンロードしてお書きいただいて、郵送していただければと思います。

記者:
それも有効なんですね。

福祉政策課長:
はい、有効です。

記者:
これは郵送と同じ5月29日に支払われるんですか。

福祉政策課長:
もう少し早くしようと思っておりまして、できれば18日のオンライン分と併せて支払おうと思っております。

記者:
先ほど1日に受付開始をされたということでしたが、実質役所が開いているのは、7日地点で1日と7日の2日間で、この1,117件という申請があったという、そういう理解でいいですか。

福祉政策課長:
5月1日からオンラインの申請が始まっておりますので、役所が休みの間でもずっとデータがたまっています。昨日ですかね、郵送分が大量に300件程度届いております。そういう感じです。

幹事記者:
ほかに質問がある人はおられますか。よろしいですか。次に、2番の旅館・ホテルへの支援について質問がある社は、ありますでしょうか。

記者:
感染の時期が収まってからの対策だと思うんですが、産業としては観光というか、皆生温泉も含めて宿泊というのは重要だと思うんですけれども、とりわけ困っておられると思いまして緊急的に現金給付などは考えられてはないですか。

市長:
今回、米子市として、このような支援メニューを考えさせていただいた経過といたしましては、国と県とそれぞれが出しておられる支援メニューを横並びで比較いたしまして、それでも手が届いていないところに手を届けようというところでさせていただきました。
特に、旅館などに限って言いますと非常に一つ一つの企業体が大きいですので、地場産業としては大きい企業体が多くて、資金的な支援ということではなかなか届かないものがあるのかなと。実態をお聞きしますと、むしろ緊急融資のほうを有効に各旅館さん等も利用していただいております。また、休業していらっしゃるところでは、雇用調整助成金ですとか、そういうような政府の支援メニューを利用していらっしゃるような状況が見受けられますので、本市としてはこういった事業で行なわせていただくことになったという経過でございます。

幹事記者:
ほかによろしいでしょうか。では、3番の芸術文化振興緊急支援事業の実施について質問のある社はお願いします。
対象者はプロのアーティストってあるんですが、アマチュアは含まれないというような認識でいいんですかね。

文化観光局長:
今、実際、プロのアーティストのかたやクリエーターのかたというのがなかなか公の場で発表ができないというような状況があります。そういった職業的にしておられるかたの経済対策という意味も含めまして、今回は、まずはプロのかたに場を提供しようというところで行なっておりますので、アマチュアのかたは対象にしておりません。アマチュアのかたについては、時期も含めていろいろな違う方法なども検討できるのではないかと思っております。

記者:
プロのアーティストやクリエーターのかたで対象となるのは、例えば、県内に在住しておられるかたになるのか、それとも東京など大都市圏に住んでいても公会堂を使いたいという申請があれば、それは対象になるんですか。

文化観光局長:
今、我々が対象にしておりますのは、米子市に居住しておられる米子市及び周辺地域を主な活動拠点として活動しておられるかたですね。

記者:
では、米子市を拠点に芸術活動している人っていう、そういうイメージですね。

文化観光局長:
そうです。

記者:
貸出しの場所というのは、文化ホールと公会堂になるんですか。

文化観光局長:
今、想定しておりますのが、文化ホールの練習室、それから公会堂でいいますとホワイエやリハーサル室、淀江文化センターのイベントホール、それから米子市美術館の展示室、そういったものを予定しております。

記者:
何人ぐらいの利用を見込まれていますか。

文化観光局長:
実際に、やってみないと分からないですが、爆発的に多く希望されるということではないとは思うんですけれども、少しでも手助けになればということで、まずは、一人でも二人でも利用していただこうということを考えております。早速ですが米子に移住してこられましたMALTAさんが、明日から試しに利用してみようかとおっしゃっていまして、そこからスタートして、こういう使い方もできるんだなあと思っていただいて利用していただくと、そういう広がりができていくのではないかなと思っています。

記者:
市長にも改めてお聞きしますが、今回、この緊急支援事業を行なおうと思われた狙いと、今後、この事業をどういうふうに利用してほしいか、文化の発信や芸術の発信というようなところも含めてお願いします。

市長:
今、コロナ対策の自粛によりまして、様々な経済活動に影響が出ております。当初は、旅館や飲食店が最初に直撃を受けたんですけれども、幅広い業種に言ってみれば火の手が回っているというような、そういう状況が見受けられます。その中で、芸術文化活動をなりわいにしてらっしゃるかたにとっても、自粛による影響というものを非常に強く受けていらっしゃる現状がございます。こうした活動にも米子市としてはしっかりと焦点を当てて、支援の手を差し伸べたいと思い、今回、このような支援事業をさせていただいたということでございます。
こうしたことを1つずつ積み重ねながら、本市の文化芸術活動の灯を絶やさない、そういうことを狙いとして進めていきたいと思っています。

記者:
これは、インターネット配信やオンラインで何か公演するのは駄目ですか。例えば、MALTAさんがそこで演奏し、それを見に来ることができるのか、それともあくまで配信ということですか。

文化観光局長:
今、密な状態を避けるというのがベースになっていますので、演奏者やアーティストが発信されるものを皆さんにも見ていただく機会を増やすと、そういうやり方でございます。

記者:
配信収録に限定したものということですね。

文化観光局長:
そうですね、はい。

記者:
対象者が音楽、演劇、舞踊などの分野ってなっているんですが、いわゆるステージ的な芸術活動であって、例えば、ライブペインティングなど物を作るというか、そういったところは対象にはしていらっしゃらないということでしょうか。

文化観光局長:
対象者として想定していますのは、音楽や演劇、舞踊、そういった舞台芸術ですね。それと伝統芸能も含みますし、あるいは美術というのがあります。美術や、ほかにも映像アーティストですとかいらっしゃると思いますので、そういったアーティストやクリエーターのかたが幅広く使っていけるような形にはしております。

記者:
いわゆる作った作品をそこで撮影して配信するのもありということですね。

文化観光局長:
そうですね、はい。例えば、絵を描いておられるかたが自分の作品を並べて、こういうことをしていますというのを配信するのも可能です。

記者:
演劇となると、少ない人数もあれば大きい人数もあって多いシーンもあると思うんですが、何かアーティストに対して三密回避ですね、何かそういう対策も求められていくんでしょうか。

文化観光局長:
基本的に場所を使っていただくときに、それぞれホールなり使っていただくわけですが、三密を避けるという意味でホールにも一定の制限がかかっている状態でございますので、そういった制限をクリアした上で使用していただくという考え方です。大きな団体のかたがぎゅっと詰まって、そこで配信されるというようなことは想定しておりません。

記者:
配信については無料配信と有料配信、いずれにも対応されるんでしょうか。

文化観光局長:
はい、両方に対応できるように特に制限は設けておりません。

幹事記者:
その他、質問はありますでしょうか。次に、4番の企業・事業者への支援について質問のある社はお願いします。
市長にお聞きしたいんですけれども、プレミアム商品券を第2弾でとおっしゃっておられて、これはこの前、増税のときにプレミアム商品券っていうのがあったと思うんですが、ああいったものをイメージしてよろしいんでしょうか。

市長:
あれはむしろ所得をある程度、限度をかけたものですので、ちょっと違っていまして、5万円までは買えるよというようなやり方があったんですが、むしろ喚起をしていく段階ではそういうのがよいのではないかと。今回は、全世帯には配ったんですが、それは生活支援の側面もあります。飲食店を応援するということと、その反面、それを使う方の生活支援という側面があるんですが、外出がある程度できるようになって、お店も開くようになれば、自分は購入枠いっぱい買おうという人があってもいいと思いますし、そういう形でできるものがよいのではないかと考えております。つまり、全世帯に配る形ではなくて、より多く消費しようというかたがより多く使えるようなイメージです。例えば、5万円の枠をつくって、5万円の限度いっぱい買う人もあれば、自分は1万円で済ませようかというような選択ができるような、いわゆる商品券のやり方は、過去にありましたやり方をイメージして、そのときのノウハウを生かしながら第2弾を考えていきたいと考えております。

記者:
額面的には5万って数字が出ましたが、5万円程度の制度設計といいますか、そういった形になるんですか。

商工課長:
そのときは1万円の券で1,000円券が10枚とか、そういうようなイメージで一つのパッケージになって、それが最大5組買える、5万円まで買えますよと、そういうような制度でございました。そのようなスタイルを考えていけるのではないかと思います。

記者:
例えば、額面で1万円の商品券を8,000円で買えるとか、そういったようなイメージになるということですかね。

市長:
おっしゃるとおりです。あと、そのプレミアムをどの程度にするのかは、また検討させていただこうと思っております。

記者:
今の想定では、第1弾としては、飲食店を対象にテイクアウトや外食で使えるクーポン券を最大2,500円分配布されるということですが、このプレミアム商品券の際はイメージとしては飲食もそうですし、物販などにも使えると、そういうイメージなんでしょうか。

市長:
その対象についても、そのときの状況等を勘案しながら考えていきたいと思っております。先ほど少し申し上げましたが、飲食店が最初に直撃を受けたということがありますので、そこは外せないだろうと思いますが、その後、物販等にも自粛等の影響が非常に強く出てきておりますので、全般的な消費を喚起するためにも対象業種というものも今後、検討しながら進めていきたいと考えております。

幹事記者:
その他、いかがでしょうか。続いて5番の米子のごちそうタク配事業について質問のある社はお願いします。

記者:
国交省の特例措置は延長になるかならないかは、いつぐらいに決まるのか、まだ決まっていないのですか。

交通政策課長:
こちらも問い合わせ中ですが、まだ分からないようです。実施期間が13日までですので、延長であれば、それまでには分かると思います。

記者:
市長にお伺いしたいんですけれども、今回88件ということで、開始から6日間での利用件数になっているんですが、改めてこの受け止めと、予算的には2,000回分を計上されていると思うんですけれども、今後利用喚起といいますか、そのあたりをどのように考えられているか聞かせてください。

市長:
最初の滑り出しとしては、まずまずではないかなと思っております。ただ、今後ある程度短期間で、この2,000回に近づけていくためには、まだまだ告知が足りなかったなと思っておりますので、これについては告知をさせていただきたいと思っております。また、国交省の規制緩和期間がどれぐらいまで延びるのかにもよるんですけれども、タクシー事業者さんも今、非常に需要が落ちて非常に厳しい状況にありますので、可能な限り支援を続けて進めていきたいと考えております。

記者:
市長のお考えとすれば、例えばですが、この13日までの期間が今月いっぱいに延長されれば、また予算措置をされたり、そういったことも考えられるんでしょうか。

市長:
この期間の問題と予算額の問題が両方あるわけですけれども、13日までに随分と使われるようであれば、当然、追加は考えなければいけないと思います。

幹事記者:
ほか、いかがでしょうか。では、新型コロナウイルス感染症に関する今後の体制について質問のある社はお願いします。

記者:
具体的に、この米子市感染症総合対策会議(仮称)というのは何をするんですか。

市長:
5月4日の政府発表の中で、社会・経済活動の維持との両立という話が出てきました。これは、正直なところなかなか難しいテーマですが、例えば、文化芸術活動をされているかた、これはアマチュアのかたですけれども、特に、合唱団や吹奏楽団など団体で活動をしていらっしゃるかたは、三密回避ということでいうと、しばらくはほぼ難しいだろうと思います。米子市としても何か知恵を出して、できる方法はないだろうかというのは、政府発表を待つというのも一つかもしれませんが、それがいつ出てくるかよく分からないところもあります。それから都道府県に任せるという話もありますので、そうであれば、こういった会議の場を使って検討をし、意見を求めながら物事を進めていく、それは地方自治の一つの責務としてやっていけないかというところがございます。
それと、もう一つは、これも先ほどから何回か言っていますが、いわゆるコロナ自粛のいろんな意味での消費減退による影響ですね、負の影響が本当に至るところに及んでおります。当初は、経済部を中心に行っていた経済支援を、例えば、福祉関係ですとか建設関係など、いろんなところに出てきております。それらの支援を総合的に取りまとめる課が必要ということで、事務局である総合政策課を中心に市内全体のいわゆるコロナ対策を感染予防とそのアフターフォローを含めてやっていこうという趣旨で、このたびの会議を立ち上げさせていただくということでございます。

記者:
出口戦略も見込んでということも感染対策が入り口ですが、アフターコロナ、出口戦略も含めてっていうようなことですか。

市長:
おっしゃるとおりですね。出口戦略が非常に重要でして、いきなり緩めると元の木阿弥ということもあります。この感染症は、いろいろな意見を聞いてみますと、完全にウイルスがなくなるわけではなく、どこかでくすぶり続けながら、また秋から冬にかけて新たな感染拡大が来る可能性も我々としては想定しながら、社会情勢や感染症の状況を見据えながら、微妙なコントロールをこの会議でしていこうと考えております。

記者:
現時点で市民のかたへ今後のコロナ終息に向けて、市民へのメッセージをお願いします。

市長:
現時点において、ひとまず鳥取県内は2週間ほど新たな感染者が出ていない状況でございます。それによって、一定程度の自粛を緩和しながら活動ができるような状況にはなっております。そこで、市民の皆様にお伝えしたいことは、そうした状況を見ながら、まず、できる活動は始めてくださいということが1点あります。一方で、感染予防の対策というものはしっかり取りながらの、いわゆる自粛解除になりますので、その点を踏まえてできることをしていただきたいと思います。これからの皆様方の社会生活活動というのは、感染予防とそれぞれの個人や団体の活動の両立を図りながら、言ってみれば難しいコントロールになるかもしれませんけれども、そこを市民の皆様には理解をしていただいてお互いに社会生活の維持に努めていければと思います。

記者:
既存の対策会議って外部からも関係団体が入っていると思うんですが、これは庁内に設置する組織っていう理解でいいんですか。

市長:
はい。庁内に設置する組織であります。その中で、今後、いろんな活動を解禁していくに当たって、こういうやり方でよいかどうかということを場合によっては外部の団体と検討することも当然、考えていきたいと思っております。その外部の中には、例えばですが、経済活動を再開したいけれども、いわゆる三密に配慮したのがよく分からないというようなご相談ももしあれば、例えば、商工団体の皆さんとお話をしながらこういうやり方でいきませんか、これでいいですねっていうような話し合いをしながら、徐々に地域としての両立の仕方を模索していく、そういうスタイルを想定しています。

幹事記者:
ほか、いかがでしょうか。では、その他、質問のある社はお願いします。

記者:
取りあえず、市内でも明日から飲食店が店を開け始めるというような話もありまして、市民に難しい両立を迫ることになるわけですが、この自粛期間が長かった分、市民もすごくストレスがたまっていると思います。当然、経済活動もしてもらいたいし、一方で感染予防もしてもらいたいという、改めて市長としてのメッセージを一言頂けたらと思います。

市長:
外出自粛等、様々なことが少しずつ緩和をされてきます。緩和をされた、この最初の時期が一番大事だと思っております。いきなり全てを解禁するわけではなく、様々な感染予防を取った上での解禁というところをしっかりと認識していただいて、引き続き感染予防には十分努めていただきたいと思っております。
一方で、そうした感染予防に努めながら、社会・経済活動を再開し、政府の言う新しい生活様式というものを我々米子市も市民とともにつくり上げていきたいと思っておりますので、ご協力をお願いしたいと思います。

幹事記者:
ほか、質問はいかがでしょうか。よろしいですか。では、終わります。

市長:
どうもありがとうございました。

掲載日:2020年6月30日