令和2年11月24日(火曜日)
内容
幹事記者:
では、定刻になりましたので、市長記者会見をお願いします。
市長:
そうしますと距離を取っておりますので、マスクを外して話をさせていただきます。
本日は、12月議会に向けまして、私のほうからは補正予算の内容について、皆さまにお話をさせていただきたいと思います。
このたびの12月補正予算につきましては、ちょうど言ってみれば政策の谷間といいましょうか、例えばプレミアム付商品券など、前回の9月議会でコロナ対策についての議決をいただいて、実行している段階になっておりまして、そうした政策の効果を見極めているところでございます。このたびの12月議会におきましては、大きな目玉となるようなコロナ対策というのは特には出ておりませんが、いくつか皆さまにご説明をしたいと思います。
お手元の資料3「令和2年度12月補正予算の概要」に、令和2年度12月補正予算の主な内容という項目があります。
【資料3】
令和2年度12月補正予算の概要( 237キロバイト)
その中で、特に米印のついた新規事業についてですが、一つは「公立保育所等業務効率化事業」の保育業務支援システム導入費用として6,400万円を計上しております。公立保育所の様々な現場におけるオペレーションにシステムを導入することによって、現場の効率化を図っていこうということでございます。
この6,400万円の中には、導入費と向こう5年間にわたる委託料が含まれております。我々執行部といたしましては、これだけの予算をつぎ込んでも十分もとが取れるであろうという見立てのもと、このたび向かわせていただきたいと思っております。
それから、商工費の「米子発!近場旅満喫タクシー事業」の300万円、こちらは、これまではいわゆる山麓協(大山山麓・日野川流域観光推進協議会)で計上しておりました1,000円タクシーという観光タクシーの補助事業でしたが、非常に人気が高いということで、このたび改めて本市単独でこの予算を組ませていただいたものでございます。
それから、その下の土木費の「立地適正化計画策定事業」は、金額としては25万円ということで、予算額そのものは、令和3年度以降の計画策定に向けた調査費ということで計上させていただいております。こちらは、本日午後からの全員協議会の中でもその内容について触れたいと思っておりますが、本市としても町なかと郊外の一体的発展を図るためにこうした計画をつくりながら話を進めていこうという、言わばスタートを切るような予算案でございまして、こうした取り組みを通じ、今後のまちづくりについて進めていきたいと考えております。
こうしたところで、大きくはICT化の進展を市役所としても図っていくことによりまして、業務の効率化をめざしていきたいということが主なものであると考えております。
その下に、「債務負担行為」として、3項目の予算が計上してあります。こちらがいわゆるゼロ市債というものでございまして、本来は、来年度に発注するべきものですけれども、本年度中に発注だけは行なってしまって、予算の執行は来年度になるというものであります。こちらは、いわゆる工事の平準化を狙ったもので、特に4月を過ぎたあたりから、年度の区切りということで工事が減少するといった傾向がいつも見られるということで、3月中に来年度の工事を発注することによって、4月もしくは5月ぐらいまで途切れなく公共工事がなされるように、そうしたことを狙った、いわゆるゼロ市債としての項目でございます。
私のほうからは、主なところとして以上とさせていただきたいと思います。詳しくは総務部長から説明をいたします。
総務部長:
それでは、私のほうから補足の説明をさせていただきたいと存じます。
まず、資料2をご覧いただきたいと思います。
【資料2】
令和2年米子市議会12月定例会議案 ( 373キロバイト)
今回提案いたします議案は、条例が3件、単行議案が17件、補正予算が6件、報告が3件の計29件でございます。資料2の中から主なものをご説明させていただきます。
まず、議案第96号でございますが、財産の取得についてでございまして、GIGAスクール構想というところでありますが、米子市立の小学校及び中学校の授業で使用する学習用情報通信機器として、記載の相手方から取得価格で学習用タブレットの端末の購入をしようとするものでございます。議案第96号につきましては、事務処理の関係上、先議をお願いするものでございます。
また、議案第100号になりますけれども、財産の処分についての議決の一部変更についてでございまして、米子インター周辺工業用地整備事業用地として取得した土地のうち、未売却の4区画につきまして売却しようとするものでございます。相手方、処分価格等は記載のとおりでございます。なお、この売却をもちまして、米子インター周辺工業用地は完売する運びとなるところでございます。
続きまして、資料3をご覧いただきたいと存じます。先ほど市長から説明がございましたので、それに加えまして2ページをご覧いただきたいと存じます。
総務費で、「連携備蓄物品更新事業」として294万8,000円を計上しております。新型コロナウイルス感染症対策のため、当面必要な物品を前倒しして備蓄するものでございます。
次の「災害時要支援者対策推進事業」として478万5,000円を計上しております。こちらは、避難行動要支援者のかたの避難誘導等をスムーズに行なうための名簿の作成や管理について、新たな台帳管理システムを導入するものでございます。
次の「市長市議会議員選挙」につきましては、当初予算で計上しておりましたけれども、それに加えまして、このコロナ感染症対策物品の購入経費として400万円を計上しているところでございます。
次の「生活保護総務事務費」は、先ほど市長からも申し述べました「公立保育所等業務効率化事業」と相通ずるものでございますけれども、コロナ禍での訪問活動の実施に当たり、事務の効率化を図るための訪問支援システムを導入するものでございます。
次の教育費ですけれども、「市内遺跡発掘調査事業」として51万8,000円を計上しております。こちらは、開発工事等に先立って行なう埋蔵文化財試掘調査の実績の増でございます。また、このほかでございますが、人件費につきましては、人事院勧告による給与改定及び異動等の実績見込みによりまして、増額または減額補正をいたしております。
それから3ページになりますけれども、債務負担行為のその他では、「淀江・宇田川統合園整備事業」に本格的に着手をいたします。この債務負担行為の設定を行ないまして、今年度内に建設工事の契約締結を行ないます。3年度中に工事を完成し、4年度開園ということをめざして、事業を進めているところでございます。限度額は7億6,900万円でございます。説明は以上でございます。
幹事記者:
では、予算について各社、質問がありましたらお願いします。
記者:
公立保育所等業務効率化事業ですけれども、実際にどういったシステムで、どういったことの効率化が図れるかというところが分からないんですが。
子育て支援課長:
一つには、園児の登降園の管理、それから園で発生するいろいろな書類の作成の補助、保護者への緊急連絡の業務というのが迅速に行なえて、それを保護者のかたがご覧になったことが確認できるというような機能を基本的な機能として考えております。そのほかに職員の勤怠管理ですとか、シフトの管理というようなこともできる機能が用意されていると伺っております。
記者:
それは、タブレットを導入するのか、それともそういう電子機器を導入するのか、どういったものを使って業務等をされるんですか。
子育て支援課係長:
各保育施設で使いますタブレット端末ですとか、あとはWi-Fi環境を整備しますので、そういったネットワーク機器やセキュリティーの機器などを導入する予定にしております。
総務部長:
タブレット端末の導入は、72台予定しております。
記者:
タブレット端末を72台入れて、それで何をするとか、そういう説明資料を追加でお願いします。
子育て支援課長:
はい、ご用意して別途配付いたします。
記者:
タクシーの件ですけれども、これはやはり1日1,000円という形で行なうんですか。1日1,000円で、国際観光案内所か何かで予約を受け付けると、そういう形ですか。
文化観光局長:
はい、そうです。1台1,000円で山麓協(大山山麓・日野川流域観光推進協議会)が事業を行なっておりますけれども、同じような形態で実施しようと考えております。
記者:
1台1,000円で3時間でしたか。
文化観光局長:
そうです。約3時間です。
記者:
そのタクシーというのは、いつ頃から行なうのかということと、その範囲は、これまでの山麓協がされているような大山とか、どういった範囲までを想定されていらっしゃるのか教えてください。
文化観光局長:
実施時期ですけれども、正月明けぐらいを目途にと考えておりまして、日にちは調整中でございます。範囲は、山麓協で行なっておりましたコースを生かして、そのまま使えるようにして行なう予定です。
幹事記者:
予算について質問はありますか。なければ、そのほかで質問がありましたらお願いします。
記者:
11月21日に淀江の百塚88号墳を専門家のかたが視察されて、そもそもこの発掘調査をこの時期に行なうべきだったのかどうか、そう批判されていたんですけれども、それについて市長の見解がありましたらお願いします。
市長:
その発掘調査につきましては、このあたりのスケジュール構築は県が所管ですので、県にお任せしているというのが実情でございます。
記者:
そこは市有地なので、例えば今後、埋め戻すような話もあるんですけれども、市として何か考えていることはないですか。
市長:
市としては、出てきた遺跡のいわゆる評価をした上で、そのあたりの事後処理については考えていくことになると思います。つまり、記録保存をするのか、それとも現状保存をするのか、そのあたりの評価をした上で今後判断していくことになると思います。
記者:
一応、記録保存を前提にした発掘調査だったと思うんですけれども、それを見直す考えもあり得るのですか。
市長:
現時点においては、そういう見直しの報告は上がってきておりません。時期はもちろんですけれども、既に盗掘とか、いわゆる破損とか、そういったものがかなり激しいというふうに聞いておりますので、どこまで現状保存するべきものなのかという観点については、現時点においては、記録保存でというような話を聞いております。
文化観光局長:
今、市長が申し上げましたが、一応、文化財保護法93条に基づいて申請が出ていると。それを受けて、市というか、文化財団が調査を行なうということです。今の調査結果がこれから取りまとまっていくと思いますので、基本的には記録保存が前提ですけれども、仮にその調査の結果として何か出てくれば、またそれは検討する可能性はあるかなとは思っておりますが、前提は確かにおっしゃるように記録保存ということです。
記者:
少しその調査結果を見て、対応を検討するということですね。
文化観光局長:
そうですね、調査結果で特別にこれは何かの対策をしないといけないということが出れば、検討をしていくことにもなろうかと思いますけれども、そうでなければ記録保存でいくということだと思います。
記者:
また別の話ですが、少し前に日立金属の人員削減の話がありましたけれども、それについて市としてどういった情報を収集されていらっしゃるのかということと、米子市内からもし通っておられるかたがいる場合は、何か市として動きをされるのかどうか、そういったことについて、今、もし何か動きがありましたら教えていただけますでしょうか。
市長:
日立金属さんのいわゆる事業再構築の話ですけれども、我々としては、安来市に情報をいただくようにしております。米子市内から日立金属にお勤めのかたというのは、多数いらっしゃるというふうに考えておりますので、日立金属さんが発表しておられる、全体で数千人のいわゆる人員削減をするというその中身が、仮に安来工場でもかなりあるとすれば、本市にも相当影響はあるというふうな認識はございます。ですが、現時点ではそれ以上の情報がないために、市としては、あくまで安来市や、あるいは島根県がいろいろと動きをしておられますので、そこから情報をいただくように、そのように考えております。
記者:
今時点で、米子市から安来工場に通っているかたがどれぐらいいらっしゃるとか、そういうことは分かりますか。
経済戦略課長:
米子市から通われている具体的な数字というのは、現在、日立金属さん側に確認のすべがありません。今、市長が申し上げましたとおり、安来市を通じて情報集約するような状況になっておりますので、確たる数字はないですが、かなりの人数が通われているというのは、我々としても感触は持っております。現在は、安来市と連絡を取るとともに、鳥取県から声がかかっておりまして、県内の主な市町村と情報収集ができる体制づくりを一緒になって取り組んでおります。
総務部長:
あと、補足ですが、資料4と資料5の上水道と下水道の補正が抜けておりましたが、何かご質問があればお願いしたいと思います。
【資料4】
令和2年度米子市水道事業会計補正予算(補正第1回)について ( 15キロバイト)
【資料5】
令和2年度米子市下水道事業会計補正予算(補正第1回)について ( 73キロバイト)
幹事記者:
そのほかに質問がありませんか。では、なければ以上で終わりたいと思います。ありがとうございました。
市長:
ありがとうございました。
掲載日:2020年12月21日