議案説明記者会見(令和2年8月24日)

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議案説明記者会見(令和2年8月24日)

 令和2年8月24日(月曜日)

内容

  • 令和2年米子市議会9月定例会議案説明

幹事記者:
今日は幹事さんが来られていないので、代理で行ないます。おはようございます。それでは議案の説明からお願いします。

市長:
そうしますと、ディスタンスを取っておりますので、マスクを外して説明をさせていただきます。今回の9月議会ですけれども、私のほうからは、特に補正予算の内容についてご説明をしたいと思います。
皆様のお手元の資料2に基づいてお話をしたいと思います。今回も目玉となりますのは、コロナに関連する経済対策であります。

【資料1】
新しいウィンドウ・タブが開きます 令和2年米子市議会9月定例会議案PDF 241キロバイト)

【資料2】
新しいウィンドウ・タブが開きます 令和2年度9月補正予算の概要PDF 145キロバイト)


2ページにその内訳が書いてございますけれども、商工費の「買って応援!よなごプレミアム付商品券事業」の2億3,770万円は、コロナ対策の特に経済対策についての予算となっております。これまでも、例えば飲食業ですとか、宿泊業などを応援する形での経済対策を行ってきましたが、今回は食料品を除く物販、それから例えばマッサージですとか、一部の美容室などの人と人が接する形で行なわれるサービス業など、そうした事業者に対して一層の支援が必要ではないかという考え方のもと、「買って応援!よなごプレミアム付商品券事業」をさせていただくことを考えております。
今回、そのプレミアム率として、40パーセントを考えております。こちらは、他市とのいろんな比較で見ますと、大体20パーセントぐらいが一番多いのではないかと思いますけれども、40パーセントとなるとかなり高いプレミアム率になっております。鳥取市でも最初のプレミアム率が40パーセントだったとお聞きしておりまして、当時、人が殺到したというふうな話を聞いております。もちろん運用に当たりましては、そういったことも踏まえて、抽選で行なうなど混乱が起きないように配慮をして行ないたいと思っておりますが、特に物販やサービス業、こういったところに対するコロナの経済対策を主眼に置いて、この事業を展開していこうと考えております。
ただ、付け加えさせていただきますと、この9月補正もこれで終わりというわけではなくて、恐らく9月以降はさらに市内の経済というものが落ち込んでくるのではないかと見込んでおります。先般、4月から6月期のGDPの発表がありましたが、7月に入ってやや持ちこたえそうな雰囲気もありましたけれども、鳥取県内は8月に入りまして新たなコロナ感染者も出たところで、また経済活動が止まったような印象を受けております。それが今後も持続するとなると7月から9月期についても非常に厳しい経済状況が予想されますので、この9月補正にかかわらず、今後、秋から冬にかけて、第二波が来るのか、新たな第三波あるいは四波というのが来るのか分かりませんけれども、米子市といたしましては感染予防とともに、社会・経済対策というものについてもしっかりと行なっていきたいと思っております。
そのほかですけれども、前後いたしますが、総務費の「財政調整基金積立金」が5億8千万円です。こちらは、令和元年度の一般会計決算で約11億5千万円の決算剰余金が出ますので、そのうちの半分を積立金として計上するものです。しかし今年度は、既にコロナ対策で4億円ほど財政調整基金を取り崩しておりますので、言ってみればその充当になるような形になると思いますし、また、こちらは秋から冬のさまざまな対策に備えて必要な予算計上をしていきたいと考えています。
そのほかコロナ対策以外のところでいきますと、例えば教育費の「新体育館整備事業」は先般、市民体育館の協議会第1回開催について報じていただきましたけれども、具体的な予算として、まず、計画や調査に関する予算を計上させていただいているというところです。こちらは先般、話があったと思いますが、現在のところ令和8年の供用開始をめざして、今後こうした話し合いや、いずれは設計、建設工事という流れをつくっていきたいと考えております。
そのほかいろいろございますが、細かい説明につきましては、総務部長からさせていただきたいと思います。私のほうからは以上です。

総務部長:
それでは、今回の9月定例会議案説明の市長の補足をということでさせていただきたいと存じます。
資料1につきましては、ご覧いただきたいということで省略させていただきまして、資料2のほうを引き続き説明させていただきます。2ページ目でございますが、9月補正の主なものを載せております。
まず、議会費でございますが、「市政調査研究事業」といたしまして330万円、その下の「議会運営費」といたしまして36万円を減額しております。こちらは、新型コロナウイルス感染症の影響によりまして、委員会行政視察を取りやめたことによる旅費の減額補正でございまして、こちらにつきましては、感染症対策関連経費の財源として活用させていただくこととしております。
また、「財政調整基金積立金」については、先ほど市長が申し上げたとおりでございます。
その下でございますが、「新たな生活様式を見つけよう!!発明楽普及促進事業」として50万円を計上しております。こちらは、新型コロナウイルス感染症対策としての新たな生活様式に対応した発明をテーマとし、高校生の皆さんを対象とした発明楽コンテストへの開催支援を行なうものでございます。
次に、「自動検温機購入事業」といたしまして36万円を計上しております。こちらは、手をかざすことによりまして非接触かつ短時間で検温することができる自動検温機を導入し、庁舎に設置いたしまして、市の関連イベント等において活用するなど、新型コロナウイルス感染症拡大防止を図るものでございます。
次に、「マイナンバー利用促進事業」といたしまして636万1,000円を計上しております。こちらは、消費の活性化等を目的とした国のマイナポイント事業の実施に合わせたマイナポイント相談窓口の設置などの相談支援体制の整備を行なうものでございます。
次に、「個人番号カード関連事業」といたしまして1,247万4,000円を計上しております。こちらは、令和6年度に運用開始が予定されております国外転出者のマイナンバーカード利用等に向けましたシステム改修を行なうものでございます。
次に、民生費でございますが、「障がい者福祉施設整備費補助事業」といたしまして1,577万6,000円を計上しております。こちらは、障がい者福祉施設を整備する2つの事業者に対しまして、施設整備費を助成するものでございます。
次に、「生活保護総務事務費」といたしまして176万円を計上しております。こちらは、生活保護費返還金の収納体制の強化のためのシステム改修を行なうものでございます。
次に、衛生費でございますが、「ふらっと、湯ったり健幸習慣事業」といたしまして95万1,000円を計上しております。こちらは、コロナ禍の外出自粛による高齢者の体力低下の予防等を目的として、白鳳の里におきまして高齢者向けの運動教室や温泉資源を活用した健康機能向上事業を行なうものでございます。
商工費の「買って応援!よなごプレミアム付商品券事業」につきましては、市長が申し上げたとおりでございます。
土木費でございますが、「県営街路事業負担金」といたしまして1,072万円を計上しております。こちらは、県が施工する両三柳中央線の街路事業に対する本市の負担金でございます。 教育費の「新体育館整備事業」につきましては、先ほど市長が申し上げたとおりでございまして、2分の1の県補助を受けながら、この基本計画を策定していきたいと考えております。
次に、「デジタルコンテンツ造成実証事業」といたしまして2,000万円を計上しております。こちらは、米子城跡の誘客促進を目的としたVRなどのデジタル画像による天守閣や町並みの再現等の実証実験を行なうものでございまして、国10分の10の補助事業でございます。この国の補助というのが「誘客多角化等のための魅力的な滞在コンテンツ造成実証事業補助金」という名称のものでございまして、この補助の採択になった場合に実施するものでございます。
次に、「学校給食共同調理場改修事業」といたしまして311万7,000円を計上しております。こちらは、弓ヶ浜共同調理場及び尚徳共同調理場の空調設備の整備に係る実施設計を行なうものでございます。
次に、その他といたしまして、公の施設等の指定管理者等への減収補填といたしまして、総額5,709万3,000円を計上しております。こちらは、新型コロナウイルス感染症拡大の影響によりまして事業収入が減少しております公の施設等の指定管理者等への減収補填を行なうものでございます。対象施設及び補填額は、4ページの一覧のとおりでございます。
戻っていただきまして、次に債務負担行為でございます。「ねむの木保育園給食調理等業務の委託業者に対し支払うべき委託料」につきましては、本市の正規職員でございます調理員が退職することによりまして、ねむの木保育園を今まで直営で行っておりましたけれども、この給食調理業務の継続が困難となることに伴いまして、給食調理業務を民間委託するものでございまして、限度額2,940万円を令和3年度から令和4年度の期間で債務負担行為を設定するものでございます。
次に、特別会計の補正予算の概要ですが、介護保険事業特別会計で償還金といたしまして、過年度に受け入れた交付金の精算による返還金361万4,000円を計上しております。
以上が今回、上程いたします補正予算の概要でございます。説明は以上でございます。

幹事記者:
そうしましたら、まず補正以外のところの議案で質問のある社があればお願いします。よろしいですか。そうしますと、補正予算について質問のある社があればお願いします。

記者:
補正予算の中で、市長が目玉とおっしゃっていた「買って応援!よなごプレミアム付商品券事業」についてなんですけれども、予算の段階ですが、いつから行なうとか、具体的に抽選を行なうとか混乱を防ぐためにはどういったことを考えていらっしゃるのか教えてください。

市長:
まず時期については、今、11月上旬をめざしております。9月の予算決議をいただいてから印刷ですとか、さまざまな時間がかかりますので、11月上旬をめざして行なおうと思っております。時期的にもある程度妥当ではないかと思います。年末になれば、それなりのいろんな消費の需要が増えてくるという可能性があるとは思っておりますが、それまでの間に始めたいと考えておりまして、9月に議決をいただいた後に11月上旬をめざして準備を進めております。
あと、混乱を防ぐ方法としては、やはり抽選を考えております。応募をしていただいて、どれだけ応募していただけるかにもよりますが、抽選によって受渡しができるような形を取らせていただくということでございます。

記者:
今回のプレミアム商品券は、市内のスーパーですとか、そういうところで使えるというのですか。

市長:
特に食料品につきましては、コロナで外出が減った分、必ずしも売上げは減っていないという話もありますので、食品業やスーパーについては除外して運営をしようと考えております。

記者:
そうしたらサービス業や飲食業、宿泊業で使えるということですか。

市長:
はい、それは使えます。

記者:
先ほど市長は、年末まで待てないということを言われましたが、こちらはもう市内の経済状況というのが、まだこれから厳しくなるという認識がありますので、11月上旬をめざしているということを言われたということですか。

市長:
はい。4月から6月までは本当に厳しい状況でありました。7月に入って特に4連休があったりもしましたし、少し盛り返していく動きがありましたが、7月の下旬から8月上旬にかけて、また県内でもコロナ感染者が新たに出て、県からも少し警戒するような動きがありました。市内の飲食店や小売、物販、そういったところでは本当に人出が改めて激減して、この状況が一定程度続くと4月から6月で相当弱っていますので、この7月から9月のこうした弱含みの動きというのは、本当にそれぞれ各事業所や事業者の存続に関わるような事態も当然、我々としては想定しておかなければいけないと考えております。そのぐらい厳しいことが来るのではないかというふうな想定をしております。そこに向けてプレミアム率が高い商品券を発行させていただくことによって、需要の喚起というものを図りたいと思っております。
その時期として、年末になれば年末年始の需要というのが少しは盛り上がるのではないかと思っておりますが、逆にそれまでの秋、冬の段階では弱含む可能性もあると見ておりますので、こうした時期にさせていただこうと考えております。

記者:
プレミアム商品券について細かいですが教えてください。11月上旬をめざすというのは申請受付なのか、そのときから購入が可能になるといいますか、どういうところを想定されているんでしょうか。

商工課長:
印刷が整えば発行のめどが立ちますので、それを見ながら申込みの受付を開始することになりますから、10月下旬から申込みの受付、細かい話になるとそういう部分が出てくるかもしれません。流動的になってまいりますが、発行については11月上旬をめざしております。

記者:
総務部長にお聞きします。総務費で一般会計の決算の剰余金が11億円余というのがあるんですが、この理由を教えていただきたいのと、マイナンバー利用促進事業でブース設置とあるんですが、どういった場所に何か所ぐらい設置するのか教えてください。

総務部長:
ではまず、令和元年度一般会計決算剰余金のところを私のほうから、それからマイナンバーの利用促進については、総合政策課長からご説明をさせていただきます。
令和元年度一般会計決算剰余金が11億数千万というところは、例年そのような数字が出ておりまして、600億円などという予算を組みますと、必ず年度末にある一定の剰余金というのは出てまいります。他の自治体におきましてもこちらは同じで、きっちりの予算額を組めば年度末に不足したりということがありますので、不足はしないぎりぎりのところで組んでいきますが、最後に執行残というのはどうしても出てまいりまして、この金額についても今年が多かったり少なかったりではなくて、大体同じような数字でございます。

総合政策課長:
続きまして「マイナンバー利用促進事業」ですけれども、こちらはマイナポイントを設定する手続きの支援をさせていただくというものでございます。基本的には、市民課の窓口及び市民課ホールにおいてマイナンバーカードを発行しております。そのマイナンバーカード発行の一連の流れの中で、追加してマイナポイントの設定の支援をさせていただくということを基本として考えておりますが、併せまして、職員が事業所などに出張してマイナポイントの申請の支援をさせていただくということも考えております。その箇所数については、今のところ何か所ということを上げているわけではございませんが、そういったものを併せて実施していきたいと考えております。

記者:
市長にお聞きしますが、県との情報の共有という点で、感染者が発生した場合の県の会見の仕方やレクの仕方で、第1例目が出た当初と今と比べて情報の量が少ないですとか、なかなか対策会議というのをすぐに開けないといった何らかの支障が出ていないかということと、それを受けて改めて県に、もしそういった課題か何かが地元の当該地の自治体として何か求めることがこれから当面の間続くと思うんですが、早期の対策に必要な県との連携における課題というのがあれば教えていただきたいです。

市長:
まず結論から申し上げて、県との連携につきましては、非常にうまくいっていると認識をしております。その理由ですけれども、情報というものは、情報公開の基本に基づいてポイントとなる話のみならず、参考になるような話も含めて市民の皆様に明らかにするというのが情報公開の基本的なスタンスだと思っております。しかし、このコロナに関しては、決して余計だとは思っておりませんが、少し広めに出した情報が、かえって市民の皆様の不安をあおり、かつ感染者やその家族、あるいはその職場に対する誹謗中傷につながったりする事例が見受けられました。そのことを受けて、私たちも対策しなければいけないんですが、その前提として出す情報については、例えば濃厚接触者を特定するための情報ですとか、感染が拡大しないための必要最小限の情報があればよいと、私は今は判断しております。ですので、確かにこの最近の感染者に関して出てくる情報のスピードや量が遅いとか少ないという話は私も耳にするんですけれども、私は必要にして十分だと考えております。それは通常の情報公開の一般理念ではなくて、コロナに関しては、こういう情報の出し方をせざるを得ない事情があるということをご理解いただければと思います。

幹事記者:
そのほか予算で関連の質問があればお願いします。よろしいでしょうか。そしたら質問があればお願いします。

記者:
市長にお伺いします。もう1週間ほどたっているんですけれども、お盆の連休期間が終わりまして、米子市内の皆生温泉などに多くの観光客が来ているかと思います。そういったところを踏まえて、一方で、市長の発言にもあったように県民は帰省を自粛するなどといった動きもあったと思います。そういったところについて、まず市長のご評価を伺いたいのと、一方で1週間、2週間経過する中で、また再び感染拡大が起きるのではないかという懸念があろうかと思います。そういったところについて対策などをお聞かせ教えてください。

市長:
まず、感染の一つの波という意味で言いますと、移動が多かった時期として、特に先週にかけてのお盆の時期ですが、大分減ったとはいえ、一部で帰省されるかたもいらっしゃいました。また、観光で来られるかたは、比較的多かったように見受けております。そうしたときに感染があって発症する時期というのは、ちょうど今頃からになるのかなという認識をしておりますので、これからの数日は、感染者が出る可能性というのを十分想定して、我々も対処していかなければいけないと認識をしております。
一方で、皆生温泉等の観光地につきましては、それなりに人が来られたということで、私は大変ありがたいことであったと思っております。観光客の移動動線といいましょうか、あるいは行動経路といいましょうか、聞くところによりますと、家族単位でセパレートしながらある程度移動されていたのではないかという認識を持っております。例えば旅館に入るときであっても、受付をされる際、あるいは旅館に入ってからの行動や食事をする場面において、それぞれ各旅館やホテルが感染予防に気をつけて、いわゆるセパレートした状態での移動をかなり確保していただけたのではないかと思っております。
また、海辺ですね、海岸沿いにもかなり人通りがありましたが、そこはご存じのとおり常時風が吹いておりまして、あまり密な状況というのもなかったのではないかと思っております。そうした意味におきますと、観光客のかたは、もちろんリスクがないかと言えばあるのでしょうけれども、その部分より帰省によって家族で一緒に食事を取るような場面のほうがむしろ、これまでの感染状況から考えますとリスクがあるのではないかと思います。そういう意味でお盆の帰省がどれぐらいあったのか、最終的な統計は分かっておりませんけれども、今頃の時期から十分に注意しておかなければいけないと考えております。以上です。

幹事記者:
そのほか質問はよろしいですか。では、これで終わります。ありがとうございました。

市長:
ありがとうございました。

掲載日:2020年9月18日