令和元年10月23日(水曜日)
内容
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パープルライトアップの実施について
- 地域福祉シンポジウム「地域共生社会の実現に向けて」について
- 台北温泉祭り(台北温泉季2019)への参加について
- 角盤町エリア復活プロジェクト新規出店チャレンジャー審査選考結果報告
幹事記者:
それでは、定刻となりましたのでお願いいたします。
市長:
改めまして、おはようございます。
本日は、私のほうから4点、皆さまにお知らせをしたいと思います。
まず、1点目ですけれども、パープルライトアップの実施についてのお知らせです。
【資料】
パープルライトアップの実施について ( 203キロバイト)
パープルライトアップといいますのは、女性に対する暴力根絶のシンボルでありますパープルリボンの運動でございまして、本日、私もバッジをつけておりますけれども、このパープルリボンの運動にちなんで、パープルライトアップという企画をさせていただくということです。
まず、実施期間ですけれども、11月12日、13日、そして22日、23日の4日間、日没から21時まで公会堂の表玄関のところを紫にライトアップする企画を実施いたします。
本日は、ネギポに同席してもらっておりますけれども、12日の点灯式には、ヨネギーズ親子が登場いたしまして、点灯スイッチを押させていただきます。今までにない紫のリボンをつけて登場させていただくということと、この企画にあわせて市内の業者さんのご厚意でサツマイモ、これは皮が紫ということにちなんでなんですが、先着50名様に配付するということも実施いたします。
このパープルライトアップですけれども、「女性に対する暴力をなくす運動」ということで実施をしております。資料に書いておりますとおり、さまざまな取組みの中で行なわれるものでありまして、このパープルライトアップという企画は、この運動を周知するということも含めて、そしてもう一つは、被害者に対して「ひとりで悩まず、まずは相談してください」というメッセージを込めて、これを実施することにしております。
各地での実施状況につきましては、全国各地で行なわれると伺っております。鳥取県内におきましては、平成29年の鳥取駅前のバード・ハットが初ということで、県内では2か所目ということとなっております。
これにつきましては、一旦、以上とさせていただきます。
2点目ですけれども、地域福祉シンポジウムの実施についてのお知らせでございます。
【資料】
地域福祉シンポジウム「地域共生社会の実現に向けて」について (196 キロバイト)
【資料】
チラシ(地域福祉シンポジウム「地域共生社会の実現に向けて」) ( 278キロバイト)
サブタイトルといいましょうか、大きな趣旨として、「地域共生社会の実現に向けて」というものを掲げさせていただいております。
この開催の背景と狙いですけれども、皆さまご存じのとおり、高齢化社会というものは、この先さらに進んでいくことがほぼ確定した未来として捉えられております。一方で、少子化も進んでおりますので、いわゆる高齢化社会を支える担い手の不足というものも、これもおおむね確定した未来として捉えられているというところで、次の時代の地域福祉のあり方をどのようにしていくべきか、米子市では、この地域福祉計画の策定を鋭意、米子市社会福祉協議会の皆さんと一緒に進めさせていただいております。このたびのシンポジウムは、そこに向けて市民の皆さんに対し大きな方向性のお知らせをするのが大きな趣旨であります。
概要については、お手元の資料のとおりでございまして、11月5日のシンポジウムには私も登壇をいたしますけれども、ご覧の皆さまの基調講演からパネルディスカッションにかけてのお話等があるということです。
また、一つお知らせは、資料3番のその他にあります、この地域福祉計画という名称は一般名称ですので、米子市ならではの名称が欲しいというところで、計画策定の一環として実施したワークショップに参加いただいた高校生や委員のメンバーの意見を参考に、「地域“つながる”福祉プラン」に決まりましたということで、皆さまに当日、お披露目をしたいと思っております。
これにつきましては、一旦、以上とさせていただきます。
3点目ですけども、台北温泉祭りへの参加についてのお知らせです。
【資料】
台北温泉祭り(台北温泉季2019)への参加について ( 142キロバイト)
これは、折に触れて話はしてきたところですけども、この話題として初めて皆さまには正式にお伝えをするものでございます。
まず、日程ですけれども、10月31日から11月4日の期間となっております。会場は、台北市の新北投駅周辺です。主催、参加団体、来場者については、お手元の資料のとおりです。大きな背景を皆さまに改めてお伝えしておきますと、今年の1月に、私が中海・宍道湖・大山圏域の市長会で5市の市長さんとともに台北市に行ってまいりました。この目的は、松江市が現在提携している台北市との友好都市の提携協定ですけれども、更新の時期に入っているということで、松浦松江市長さんの意向で、次回の更新は5市の市長連名で行ないたいというお話がございました。それで、今年の1月に台北市に行き、先方の柯市長さんにもお会いをしてきたというところです。
そのレセプションの中で、台北市の温泉協会の方がおられまして、この話につながりますが、松江市が既に玉造温泉として出展をしているということがありますのと、松江市はこれまでの提携の中でボタンの輸出というものを手がけているということで、米子市としてこの台北市と今後友好都市を結ぶに当たって、何を基軸にやっていこうかといったときに、米子市が持つ皆生温泉という観光資源をしっかりとPRしていこうということを一つの目的として、このたび台北温泉祭りに出展させていただくということになりました。
日程につきましては、ご覧のとおりであります。私の立場というのは、この開幕式における皆生温泉旅館組合と先方の温泉協会との締結に立会人という立場で行かせていただくということです。
もう一つ付け加えますと、米子信用金庫さんもずっと皆生温泉の売り込み、全国行脚をしておられることがありますけれども、このたび初めて海外にも売り込みに行かれるということで、米子信用金庫さんもご同行いただけるということでございます。
これにつきましては、一旦、以上とさせていただきます。
最後に4点目ですけれども、角盤町エリア復活プロジェクト新規出店チャレンジャー審査の選考結果についてのご報告です。
【資料】
角盤町エリア復活プロジェクト新規出店チャレンジャー審査選考結果報告 ( 110キロバイト)
つい昨日でしたけれども、この角盤町エリア復活プロジェクトの新規出店チャレンジャーについての審査選考委員会が開催されました。今年は6名の応募がありまして、その提案内容は、資料に書いておりますとおりでございます。飲食が4店、家具1店、それからエステサロン1店ということで、計6店の応募がございました。
審査の結果、大賞には兜山真宏さんのご提案が選ばれました。この提案内容は、山陰の食材、特にカニを使った海鮮料理を提供するお店についてでした。兜山さんのお話ですと、やはり近年はカニの価格が上がってきているということで、できるだけ安く提供し、そして地元の人、特にファミリー層にも味わっていただきたいということで、こういう炉端焼きというスタイルで提供するというお話がございました。
審査のほうは、非常にそれぞれよい提案がたくさん出ましたので、最終選考までもつれました。最初の選考では過半数を獲得した出店者がなくて、決選投票となりました。次点になったのがアンティーク家具を提案していただいた松本さんでしたけれども、非常に接戦だったということを申し添えておきたいと思います。
いずれにいたしましても、このたびのチャレンジャー企画を通じまして、角盤町エリアの復活というものに、まさに二の矢、三の矢を放っていただく企画になったのではないかと思います。選ばれました兜山さんにつきましては、来年の3月末までを目途に出店の細部を詰めるということになっております。
これにつきましては、一旦、以上とさせていただきます。
それでは、ご質問のほうを承りたいと思います。
記者:
先ほど角盤町の活性化、中心市街地ですけれども、商都の顔である髙島屋が譲渡ということで、商都である市民にとっても大きな動きだったと思います。いろいろこの間も会見にご出席なさっておられまして、民間の事業関連とは言いながら大きな動きだったと思いますけども、市としてその辺の動きをどう捉えておられますか。
市長:
この間の米子髙島屋の株式の譲渡というのは、今後に向けて、私は大きくプラスの意味で捉えております。今、全国各地の小売業が、いろんなところで苦しんでいる中で、コト消費というものに大きくシフトしていく流れがあります。ですので、旧東館がこのたび「GOOD BLESS GARDEN」としてよみがえるわけですけれども、中に入っているものは押しなべてコト消費だと伺っております。そうした流れの中で、米子髙島屋の譲渡があったということで、新たな米子の、いろんな意味で集客の核となるような店舗、そしてエリアになっていく大きな転換点がつくれたのではないかと思っております。大事なことは、これに二の矢、三の矢を放っていくことだと思っております。何かやってそれで終わり、あとはお任せということではなくて、米子市といたしましても、今回の企画を通じて次の出店者、またさらに次の出店者という形で、次々と新たな動きがつながっていくように、我々としては努力をしていきたいと思っております。
記者:
民間の動きとは言いながら、大きな市への影響だと思うんですが、何らかの形で、官民一体という形も求められると思うんですけども、官として、市として支援策とか何らかの対応って、具体的に何か考えておられますか。
市長:
市の役割というのは、まず民間事業者がやることをいかに促進していくのかというところだと思います。これまで、いろんな形で補助金ですとか、支援というのはあったと思いますが、全てが一過性で、なかなか持続性のない支援が多かったのではないかと反省をしております。ですので、今回のチャレンジャー企画においても、出店補助金40万円ということは、出店の規模からすると全くもって小さい補助金ではあるんですけれども、6社も応募してくださったということは、一定の誘引効果はあったのではないかと思います。大事なことは、ここから先、継続的に経営をつなげていくことですので、そこに対する促進効果というものをこれからもしていきたいというのがまず1点です。
それと、まち並みの整備というのは、これは継続して行政がやらなければいけないことです。つまり、店舗は民間の事業者にやっていただくとしても、その周辺のまち並みの整備、アーケードの改修ですとか消えている街灯の再設置ですとか、そういうことは今後も継続的に行って、いわゆる公共部分については、行政のほうがまち並み整備と一体として進めていかなければいけない分野だと思います。そういった官民の役割分担の中で、まちを再生していきたいと思っております。
記者:
とは言いながら、髙島屋の名前は残ったものの、100パーセント全ての株式が地元企業に譲渡されて、これまでと違うことで、手腕とか、地元企業に対してのフォローとか考え方は何かありますか。
市長:
そこはもうお任せするだけですね、はっきり言いますと。というのは、行政がいわゆる民間企業のやり方そのものに何かアドバイスをするというのは、ある意味、これは無理なことです。そこは割り切って、任せる部分はしっかり任せるということです。側面支援としての、ほかの事業者の誘引ですとか、それからまち並み整備ということを我々としては行っていく考えです。
もっと言うと、これは直接には関係しませんけども、別途公共交通の利便性向上というものを行っております。髙島屋ですとか、あの角盤町付近というのは、公共交通で見たときには米子市の中で一番便利な場所ですが、十分に使われていないがために、集客という面で多くの商店や事業者が苦戦をしているという実態があります。ですので、今まさに公共交通の利便性向上に向けて、よい話し合いが進んでいると報告を受けておりますので、どこかの時点で、そう遠くない将来に皆さまにもこういうふうに使いやすくなったということがご披露できるのではないかと思っております。それもあわせて、行政の役割の部分についてご認識をいただくとありがたいと思います。
記者:
確認ですが、髙島屋もあわせて中心市街地のまち並み整備、周辺の整備は公のほうで役割分担としてやっていくということでよろしいですか。
市長:
そうですね、はい。
記者:
あと、具体的に、そのまち並み整備って、1つ2つ上げてもらうとどういうものが挙げられますか。
市長:
まず一つは、アーケードの改修です。これは、まちを歩くのに特に夜間になるかもしれませんけども、角盤町通りもそうですが、照明ですとか、そのあたりをおしゃれなものに変えていきたいということがあります。昼間はわかりにくいかもしれませんが、角盤町エリアは隣の朝日町に連なる夜のエリアもあるわけですので、例えば、街灯などが消えていたり、あるいは古くなっているという話も聞いておりますので、そのあたりについては地元と話し合いながら、随時改修をかけていきたいと思っておりますし、そのデザイン等について提案があれば、できる限り取り入れていきたいと思っております。
記者:
その企業に対して、具体的にいろんな面で金銭的な支援とか、そういう形での融資を割り引くとか、そういうことは全く考えてないということでよろしいですか。
市長:
既存の制度融資というのは、これまでもそのまま持っておりますので、ぜひこれは利用していただきたいということがあります。ただ、これは、ずっとやってきた中でどれだけの効果があるかというのは我々も把握しておりますので、これからさらに大きな効果が見出せるかと言われると、なかなかそうもいかないだろうと読んでおります。ですので、我々ができる支援として、周辺の環境整備ということをしっかりと整えていきたいとも思っておりますし、まだ具体化していないので、なかなか言いにくいこともあるのですが、例えば、雨の日のイベントがどうしても集客が落ちますので、広場に簡易な大きな屋根をつけること、例えば、蛇腹式の普段は畳んで青空ですが、雨が降ったときだけ蛇腹式で雨をしのげるような、広場全体をしのげるような規模の簡易テントといいましょうか、風には弱いですがそういった装置を考えております。
記者:
鳥取大丸の近くにある、あのバード・ハットみたいな感じですかね。
市長:
あそこまで本式じゃないかもわかりません。
記者:
近いようなものを、その周辺にと。
市長:
場所はこれから決めなければいけませんが、イベントが雨でもできるような、そういうようなことも検討中です。これはまだ具体化しておりませんので、皆さんに具体的なものとしてお話はできませんが、今、そういうことも検討しているということは言えると思っております。
記者:
じゃあ、今回の動きをきっかけに、とにかく周辺もあわせてボトムアップしていきたいと。
市長:
はい、そうですね。
記者:
市として後押ししていきたいということの捉え方でよろしいですか。任すところは任せて。
市長:
はい。
記者:
関連ですけど、この新しい今回の審査で、前回ラーメン屋で、飲食店で、今回も飲食店と2回続けて飲食店っていうことになると、先ほどおっしゃったように、いわゆる周遊の部分ですね、要は食べ物といったら1か所で食べたら2か所目行くことはほとんどないし、歩くんだったらいろんな店を集めていったほうが、いわゆる回遊してもらえるっていう点ではいいと思うんですけれども、その点で、なぜ今回もまた飲食店になったのか。次点がアンティーク家具なので、多分、その辺の兼ね合いがあったとは思うんですけれども、そのあたりはいかがでしょうか。
市長:
あくまで委員9名の投票結果によるものと言わざるを得ないと思います。それは、おっしゃることは全くそのとおりだと思っておりまして、その視点から投票されたのが、恐らくアンティーク家具だったと思います。アンティーク家具のお店であれば、これは周遊ということにもつながりますし、まさに昼間のお店が来ますので、昼間の集客にも役立つと思いますし、アンティーク家具は、汎用家具と違って唯一の一点の品物だと聞いておりますので、わざわざに来られるかたもあるだろうということが評価されて次点まで行ったと思います。
一方、今回、飲食が改めて選ばれたというのは、実現可能性の部分が非常に、ある意味かたいような印象を受けた部分があったのではないかと思います。やはり、よいものを選ぶ、そのよい基準の中にベースとしてちゃんと実現可能性があるかというところ、発展性といいましょうか、本当に集客力といいましょうか、そのあたりが恐らく評価されたものと思いますので、これは、まさにおっしゃる観点ももちろんあったのですが、それ以上に実現可能性ですとか、お店のコンセプトなどが評価されたのではないかと感じております。
記者:
そうすると、今の話をお聞きすると、投票結果によると、かなり、いわゆる計画的な誘致なりっていうのが難しくなりますよね。それが公平性でしょうけれども、そうなると、また次回やったときに飲食店ってなると、飲食店ばかりになってしまうという懸念があって、市長が想定されているような、いわゆる復活プロジェクトのまち計画に実際結びついていくかっていうと、かなりリスキーな部分もあるかと思うんですけども、今後もこのチャレンジャー審査を続けていくことに当たって、いわゆる計画性を持って進めていくとなると、審査結果、投票結果との兼ね合いというのが難しくなってきますが、そのあたりはどのようにお考えでしょうか。
市長:
今年2回目を行ないまして、まさにそうした課題というのが徐々に浮かび上がってきたという印象を受けております。例えば、提案の中に、いいなと思ったけれども夜しか開けないというお店も実はありました。お店のコンセプトなどは非常に良かったのですが、夜だけの開店となると昼間はシャッターを閉めることになりますので、そこは逆に言うと選ばれなかった理由だったと思いますが、もし来年も行なうとすると、当初から昼間開けるお店というような条件をつけても良いのではないかということは、今後、言えると思います。
もう一つは、出店エリアの問題として、角盤町をとにかく今はターゲットにしてやっていこうと思っておりますが、そろそろその出店者にかなう不動産や空き店舗というものも、いろんな制約があることはだんだん見えてきましたので、これをどうするかという課題も見えてきました。ですので、この1回、2回と今年まで行ないまして、そこで出てきた課題というものは、しっかりと検討した上で、来年も行なう場合には、そこをクリアした上で我々が意図するような出店につながるような企画にしていかなければいけないと思っております。
記者:
わかりました。それで、元に戻るんですが、この空き店舗っていうのは、もともと何が入っていたお店なんでしょうか、1丁目59というのは。
商工課長:
大賞をとられた兜山様の予定用地は、以前は居酒屋でしたので、飲食店の跡という考え方になると思っております。
記者:
何年ぐらい空き店舗になっていたんですか。
商工課長:
移られてすぐと聞いております。
記者:
最近まで営業されていたんですね。
商工課長:
はい。
記者:
ちなみに9人でいったら、僅差だったんですか、そんな、次点との差っていうのは。かなり接戦だったんですか。
市長:
はい、そのとおりでして、5対4の決選投票ですね。
記者:
いわゆるこの家具店と、兜山さんのこの炉端焼き店とで、5・4で割れたということですね。
市長:
そうですね、はい。
記者:
わかりました。
市長:
後日談ですけども、恐らくこの審査には叶わなかったですけども、応募されたかたの中から何名かは単独でといいましょうか、出店されるのではないかと予想しております。
記者:
1回目と同じように、銀行さんとか米子高専とかがバックアップしていくのは変わらずということですね。
市長:
はい、そうです。
記者:
台北温泉祭りのほうなんですけれども、前回の市長会見でも出た、その後の友好都市の進捗状況はどんな感じなんでしょうか。
市長:
前回からは、特に新しい動きはございません。
記者:
わかりました。
幹事記者:
各社、よろしいでしょうか。それでは、以上とさせていただきます。
市長:
ありがとうございました。
掲載日:2019年11月18日