市長定例記者会見(令和元年7月23日)

本文にジャンプします
メニュー
市長定例記者会見(令和元年7月23日)

 令和元年7月23日(火曜日)

内容

  • 米子駅前地下駐車場のリニューアルについて
  • Yonagoヒカリ☆マチアートプロジェクトの実施事業について
  • 第27期大山名人杯倉敷藤花戦3番勝負第1局の米子開催について

幹事記者:
では、よろしくお願いいたします。

市長:
お願いします。 本日は、私のほうから3点、皆さまにお知らせをしたいと思います。
まず、1点目ですけれども、米子駅前の地下駐車場のリニューアルについてのご案内です。

【資料】
新しいウィンドウ・タブが開きます 米子駅前地下駐車場のリニューアルについて (PDF 303キロバイト)

【別紙】
新しいウィンドウ・タブが開きます 米子駅前地下駐車場フロアマップ (PDF 197キロバイト)

地下駐車場につきましては、これまで長きにわたりまして、従来から設置しておりましたリフトの機械を撤去する作業の工事をしておりました。このたび、その作業が完了いたしまして、8月1日よりこの駐車場の営業を再開することになりましたので、お伝えをしたいと思います。
この駐車場ですけれども、従来、機械式のリフトが設置してありまして、その当時の収容台数は200台でありました。しかしながら、リフトの修繕というものがなかなか追いつかず、これまでのところ、リフトの稼働をとめて、そのままの状態で駐車をしておりましたけども、そのときの実稼働台数が75台に落ちておりました。このたび、機械を撤去することによりまして、全て平面にとめられるようになったのですが、それによって収容台数102台になったところでございます。
ちなみに、このたびのリニューアルに当たりまして、米子高専の建築学科の学生さんによって壁面のデザインを施していただきました。デザイン自体は、以前にしていただいたものであるために、この学生さんは既に卒業されていると伺っておりますが、建築学科の当時の担当の先生は、このたびのリニューアルを喜んでおられると伺っております。機会がありましたら、また取材をしていただければと思います。そして、明日の24日16時からですけれども、リニューアルしましたこの地下駐車場の見学会を実施することにしておりますので、またご都合がつきましたら、お立ち寄りいただければと思います。こちらにつきましては、一旦ここで終わらせていただきます。
2点目は、今週末から始まります「Yonagoヒカリ☆マチアートプロジェクト」の実施事業についてですが、本日お知らせするのは、その関連事業についてでございます。

【資料】
新しいウィンドウ・タブが開きます Yonagoヒカリ☆マチアートプロジェクトの実施事業について (PDF 169キロバイト)

【別紙】
新しいウィンドウ・タブが開きます 半券サービス参加店&イベント (PDF 487キロバイト)

【別紙】
新しいウィンドウ・タブが開きます ワークショップ (PDF 4.02メガバイト)

【別紙】
新しいウィンドウ・タブが開きます 満喫イベント (PDF 616キロバイト)

本体の事業につきましては、お手元資料の1番に書いてありますとおり、今週の27日土曜日から9月3日までの日程で、米子市美術館で「チームラボ☆学ぶ!未来の遊園地」と題したアートを展示させていただきます。それに関連しまして、お手元資料の2番ですが、「チームラボ展半券連携サービス」と称しまして、このチームラボの入場券の半券をお持ちのかたについて周辺駐車場の2時間無料サービスですとか、あるいは周辺の飲食店で、例えば、ドリンクサービスやお子様ランチの半額ですとか、そのようないくつかの企画を組み合わせてやっていこうと思っております。これを思いついた一つの意図ですけれども、米子市役所の駐車場だけでは混雑することを予想しております。そうしますと、どうしても周辺駐車場の利用を促していかなければいけないところでして、こうした企画とあわせることによって、駐車場の混雑緩和効果や周辺の事業所、主に飲食店になりますけれども、そうしたところの繁盛といいましょうか、にぎわい創出、そこに結びつけたいとの思いからこのような企画を考えさせていただきました。
そして、お手元資料の3番も、こちらも関連イベントですが、子どもたちを対象にワークショップを開催しようということです。美術館に訪れていただいた子どもたちに対して、米子高専の皆さまや先生たちにもご協力いただいて、電子工学ですとか、あるいは科学技術への関心を高めるためのワークショップをいたします。例えば、「液体窒素で体験してみよう!」ですとか、「リサイクル工作でランプを作ろう」など、こちらの資料に書いてありますようなイベントを企画しております。
そして、お手元資料の4番ですが、こちらも関連イベントで、「Yonagoヒカリ☆マチ満喫イベント」というものを掲げておりますが、別紙のチラシを見ていただきますとおり、ライトアップですとか、あるいはサンセットクルージングなど、これは加茂川・中海遊覧によるものですけれども、そうしたイベントもあわせて楽しんでいただくよう企画したところでございます。これにつきましては、一旦ここで終わらせていただきます。
3点目ですが、第27期大山名人杯倉敷藤花戦3番勝負の第1局を米子市で開催することについてのお知らせでございます。

【資料】
新しいウィンドウ・タブが開きます 第27期大山名人杯倉敷藤花戦3番勝負第1局の米子開催についてPDF 145キロバイト)

日程は11月10日、会場を皆生温泉・華水亭としまして、現在、タイトル保持者であります出雲市出身の里見香奈さんをこの皆生にお招きをして、倉敷藤花タイトル戦の第1局を差してもらうという企画でございます。
ここに至る経過ですけれども、そこに少し書いてございますが、お手元資料の4番に日本将棋連盟鳥取県西部支部という組織がございまして、地元の鳥取県西部を中心とした将棋の愛好家の方々がこの支部に所属しておられ、大会をつくったり、あるいはふだんから将棋に親しんだりと様々な活動をしておられるかたがいらっしゃいます。この里見香奈さんのお父様が境港市のご出身でして、里見香奈さんが幼い頃に西部支部の皆さんと一緒に将棋を指して練習をしていた過去があったと伺っております。ですので、この鳥取県西部支部には、里見香奈さんと幼い頃からなじみのあるかたが非常に多くおられて、香奈さんは、タイトルホルダーにずっと君臨されておられますし、地元での対局をということで、このたび倉敷市の伊東市長にもいろいろとお願いをして、このタイトル戦が決まったと、そのような経過でございます。
倉敷藤花戦につきましては、お手元資料の5番に書いてありますとおり、倉敷市出身の大山康晴永世名人を顕彰して始まったタイトル戦でございます。米子市といたしましては、日本将棋連盟鳥取県西部支部の方々と協力して、このタイトル戦に合わせて、何かお子さんたちの将棋大会ですとか、そのような関連イベントでこの倉敷藤花の対局を盛り上げていこうと思っているところでございます。この説明につきましては、一旦ここで切らせていただいて、またご質問によりまして補いたいと思います。
以上でございます。よろしくお願いします。

幹事記者:
では、先ほどご説明ありました内容について、各社、質問がありましたらお願いします。

記者:
倉敷藤花戦についてお伺いしたいんですけども、今回、米子市でこういうタイトル戦が行なわれるのは初めてということになるんでしょうか。

市長:
将棋は初めてですね。

文化振興課長:
はい。女流棋士のタイトル戦は初めてです。

記者:
それは男女を含めてですか。

文化振興課長:
過去に男性の名人戦が皆生温泉で開催されたと伺っていますが、女流棋士のタイトル戦は初めてです。

記者:
初めてのタイトル戦が行なわれますけども、市長としてはどんな気持ちですか。

市長:
決まったときは大変うれしかったです。地元の将棋連盟鳥取県西部支部の皆さんの熱意が倉敷市に届いたんだなと思いますし、里見さんが幼い頃から米子市になじみがあるということで、本当にいい意味で盛り上げていきたいなと思っています。

記者:
ちびっ子の将棋大会も開かれるということですが、市長として、山陰出身の女流棋士のかたがこの米子の地でタイトル戦に臨まれるって、どんな大会にしてほしいと思いますか。

市長:
この件については、出雲市の長岡市長も大変喜んでいただきまして、山陰挙げて盛り上げていければなと思っておりますし、それから、将棋のこれからの活性化、若い人がもっともっと将棋も楽しむようになって、そういうことのきっかけになるような対局にしたい、一つの企画にしたいなと思っております。

記者:
皆生温泉が舞台ということですけども、どんなところ、将棋のほかに里見五冠にはどんなことを感じてもらいたいと思われますか。

市長:
まず、対局そのものにつきましては、この華水亭さんは、かつて囲碁の井山さんが棋聖戦をここで実施したことがありまして、実績は十分あると思うので、そのあたりは十分な体制で挑めると思っております。あわせて、この対局を機に、いろんな将棋ファンのかたが皆生温泉を訪れてくださった際には、ぜひまた皆生温泉の良さを、海でもいいですし、もちろん温泉そのものでもいいですし、一つでも多く味わっていただくと大変うれしく思っております。

記者:
ありがとうございます。

記者:
関連イベントの先ほどおっしゃった子ども向けの将棋大会ですが、今考えているものはほかにも何かありますか。

市長:
この間、実は決定をもらったばかりでして、昨日、倉敷市が公表したということで、これからそのあたりについては考えていきたいと思っております。今、考えていることがもしあれば、担当から補足いたします。

文化振興課長:
市長が申したように、昨日、報告をいただいたばかりなので、これから実行委員会で、将棋連盟の西部支部の方々と話を詰めていきたいと思っております。附帯する大盤解説とか、前夜祭というのは当然行ないますけれども、それ以外で何か一般のかたでも親しんでいただけるようなイベントを考えていきたいと思っております。

記者:
じゃあ、この大会に合わせて、子どもの将棋大会と、いわゆる大盤解説、パブリックビューイングみたいなものですよね。

文化振興課長:
はい、大盤解説は、実施するのは決まっております。

記者:
それはもう場所は決まっているんですか。

文化振興課長:
はい。華水亭のほうです。

記者:
同じ華水亭で行なうということですね。

文化振興課長:
はい。対局が上のほう、特別室のほうが対局会場になろうかと。

記者:
じゃあ、大盤解説も華水亭で。

文化振興課長:
大広間で大盤解説を予定しております。

記者:
市長、これは市長が働きかけたということですか。

市長:
きっかけをつくってくださったのは、日本将棋連盟鳥取県西部支部の皆さまです。その際に、倉敷市の最終決定が必要だということで、私からは倉敷市の伊東市長には直接、米子市で開催できるように要望したということはございます。

記者:
それはいつ頃だったんですか。

市長:
いつ頃でしたかね。

記者:
話が出たのとか何か。

市長:
今年になってからですよね。

文化振興課長:
はい。

市長:
今年になっていつでしたかね、あれは。くわしい時期は、忘れましたけど。

文化振興課長:
もとは、昨年の倉敷藤花の際に、西部支部の方々が倉敷市のほうに出向かれて、米子市でも開催したいというようなことを言われたそうです。まず、事の始めはそこからですけれども。

記者:
倉敷市に打診したわけですね、したいと。

文化振興課長:
はい。市長さんのほうが倉敷市の伊東市長さんに話を何回か、市長会のときあたりに。

市長:
5月の市長会のときは直接お会いして、中国市長会というのが5月にございまして、そのときに伊東市長とも当然お会いしましたので、その際に直接お願いをしますということを申し上げたところです。

記者:
これで皆生温泉が一躍有名になればうれしいですよね。

市長:
そうですね。里見さんは非常に人気の高い棋士でもございますので、全国の注目を浴びるのではないかと期待しています。

記者:
そういう実績を積み重ねることで、またいろんなタイトルということも期待していますか、さらに、次へまた。

市長:
そうですね。里見さんにつきましては、着実に今、実力をさらに伸ばしておられると伺っておりますので、もちろんかなり前から保有しているタイトルの一つだと思います、倉敷藤花についてはですね。当然これを防衛していただいて、さらなるまた高みをめざしていただきたいなと思っております。

幹事記者:
そのほかありますか。

記者:
地下駐車場ですけど、米子高専のデザインというのはどれを言うんですか。

市長:
壁面に施してある方向を示すものですとか、この辺に例えば、線路の絵が見えると思いますけども、歩いて行くと、そういった駅の方向にたどり着けるようなイメージをデザインしていただきました。

記者:
これは改修前からあったんですか。

市長:
いいえ、改修前はなかったですね。 言ってみるとなんですけども、少し無機質だったところに、こういうユーモアを持たせた絵を施していただいたということですね。

記者:
駐車場の関連ですが、先ほど市長のほうから、当初200台だったのが、工事着工前には実稼働台数が75台に落ちていたと。そこで、平面になったら102台になったということですけども、200台に比べれば減っているわけですが、最終的には200台ぐらいに戻るんですか、キャパシティーは。

市長:
いいえ、もう平面としてしか使う予定はありませんので。当時は2段式のリフトになっておりまして、上下2段で運用していましたけれども、それのメンテナンスがだんだんしんどくなりまして、途中からはメンテナンスをしないで、リフトがあるにもかかわらず、固定した状態で使用していたと。それで収容台数がずっと落ちたんですが、このたび、機械を撤去して平面として使えるようにして、102台となりました。

記者:
じゃあ、102台マックスですよね。

市長:
そうですね、その予定です。

記者:
機械撤去。じゃあ、2段だったのが平面になったということですね。

市長:
はい。

記者:
キャパとしてはどのぐらい。

市長:
そうですね、使用頻度によると思うんですけれども、何かイベントがあったときは、もちろんこれでも足りなくなる可能性はあると思っておりますので、周辺の駐車場と連携していただくのが必要かなと思っております。
つけ加えて言うならば、公共交通やバスなどの公共交通が利用できるかたは、そちらの利用も促していかなければいけないということをあわせて思っております。

幹事記者:
ほかにありますか。

記者:
駐車場の件ですけども、高さが2.1メートルになって、ワンボックスクラスも入れるようになったということですが、この横幅は別に変わってないですか、従来のままですか。

建設企画課長:
横幅は、機械式駐車設備ゆえの限られた幅がございまして、入ったかたはご存じかもしれませんけど、多少狭うございました。それが通常の今、平面の区画でとめられるようになりましたので、ワンボックスなども余裕を持ってとめられるような区画になりました。以前からも2.1メートル以内の高さ制限はありまして、パズル式という、そういったところでは、一部1.6メートル以内の高さ制限があったんですけども、今回、全区画で2.1メートル以内の高さ制限でとめられるようになったということになっております。

記者:
入り口のところから制限しているんでしたっけ、従来は。

建設企画課長:
2.1メートル以内の高さ制限は入り口のところからです。

幹事記者:
そのほか、この3つの説明関連で質問がありましたら。よろしいですか。 あと、これ以外のご質問がありましたらお願いします。

記者:
この間の7月10日か、11日でしたかに職員さんの処分についての報告が我々に対してあったと思うんですけども、勤務時間外の遅くなってからの発表だったと思うんですが、あれは何か経緯というのは市長ご存じですか。

市長:
固定資産税課で発生した事務ミスですね。これは、相談に訪れたかたに対して誤ったアドバイスをしたがために、その後の相談に訪れたかたが行なった手続きで不動産登記関係だったかと認識しておりますが、そこで要らぬ損害を与えてしまったということが発端なんですけども、その経過の中で、管理不行き届きの部分が上席者としてあったのではないかということで、担当者とともに上席者も処分したということです。

記者:
突然夕方になってぽんと出たという我々印象だったもんですから、何か市長、忙しくて決裁が遅れたのかどうか、わからないですか。

市長:
いいえ、それは特になかったかと思います。

記者:
それと、もともとの事案の発表というのは、特にこれまで市としてはしていないんですか。

市長:
いいえ、議会のほうでもう既に説明をしておりまして……。

記者:
議会のほうですね。

市長:
そこでは、損害賠償が発生しましたので、そのことについて専決処分をし、その経過を議会で説明いたしました。その後、処分事案だということで懲戒委員会によってその内容が決定したと、そういう経過であります。

記者:
今回、確かに懲戒委員会を開くのに値する事案だという個別の判断における発表だったのかもしれませんけど、市としての何か行政上のコンプラも含めて、そういうミスとか何かというのは、例えば議会に相談したタイミングとか何かで発表したほうがいいのではないかと私は思っておりまして、今回、すごく発表のタイミングが遅くて、さらに夕方でみたいな印象だったものですから。

市長:
その点については、今後プロセスの明確化といいましょうか、わかりやすい説明を心がけるように指示しておきたいと思います。

記者:
それは発表の仕方のプロセス。

市長:
そうですね。我々として、内部的には適切なプロセスを踏んだとは思っておりますが、そのことが皆さんに対して、きちんとご理解いただけなかった点があったということについては、我々も反省をしたいと、そのような考えです。

幹事記者:
各社、ほかにありますか。
では、こちらからですけど、参議院選挙、ちょっと広い意味での考え方としての感想もですが、いろいろと合区問題というのがあって、投票率もかつてない数字で、米子市長としてというか、いろんな面での所感はありますか。

市長:
結果につきましては、皆さまご存じのとおりでありますけれども、プロセスにおいて、いろいろな話を聞きますと、やはり合区選挙というもので、選挙のエリアが相当広がったことにより、候補者が相当に苦労をしたという話を聞きました。そのことによって、各候補の主張というものが、さまざまな地域にきちんと網羅的に伝え切れなかった部分はあったのではないかと思っております。そのことと、投票率にどこまでの相関があるかというのは、わかりかねる部分ではありますけども、少なからず、関心というものが向かわなかったかたもいらっしゃったのではないかと想像をいたします。そうした意味において、この合区については、いち早く解消できるように、さまざまなルートを通じて働きかけをこれからもしていきたいと思っております。

記者:
合区は今回2回目ですけども、それまで前回あって、その間にも合区による参議院議員が出られて、島根側の方のご出身の青木さんですけども、結論を言うと声が届かない、届きにくい、1人ではということがある。米子市さんとして届けにくかったとか、その辺のところで具体的に何かそういうのはありますか。

市長:
この6年間といいますか、舞立議員のこの6年間について、私は就任したのがまだ2年少しですので、そこしかわからないんですが、舞立議員については、本当によく地元の要望や課題などを聞いてもらったと思っております。ただ、逆にこれから心配なのは、島根県もいろんな意味で対象になってくると、明らかにオーバーキャパシティーといいましょうか、キャパを超えてしまうような気がいたします。今でも鳥取県内だけでも相当な要望を舞立議員は受けていると聞いておりますが、これが島根県にも広がるとなると、本当に超人的な働きを彼に求めなければいけないということは、地元のいろんな課題が国政に伝わらなくなるのではないか、そのような危惧は持っております。

記者:
あと、舞立さんはわかるんですけども、例えば、青木さんのほうは、島根県のかたからいろいろこれまでの要望とか、聞き入れられたことっていくつかありましたか。

市長:
島根県の議員ですか。

記者:
その辺、青木さんのほうも両県のエリアで担当だったと思います、合区選挙後ですね。その辺の情報とか、意思疎通とかって、それまで何か。

市長:
できる限りやったつもりではありました。例えば、国政要望に行く際も、地元の鳥取県選出の議員のところにはもちろん行きましたし、それから、青木議員のところにも要望は持っていかせていただいております。ただ、お会いするチャンスというのは必ずしも多くなかったなというのは、これは事実です。実際会ってもらえた回数というのは、少なく、ただ、それもあまり無理は言えないところがありまして、青木議員も国政における役職をお持ちですので、そのことに無理を言ってまで、お会いするのも心苦しいところもありますので、そうした意味で、今度、舞立議員が同じように島根県からもどんどん要望を受けるという立場になりますので、これまでどおりに要望案件をいろいろとさばいていただけるのか、これは彼の物理的な苦労を考えると、なかなか大変だなと。これがまさに合区の弊害だろうなと思っております。

記者:
気を使って弱気になりかねないという、実際、そういう現実もあるという。

市長:
そこですね。彼は、本当に苦労しているのを知っておりますので。

記者:
なるほど。

市長:
結局、地元の課題の数と議員の数は比例しないんですよね。むしろ人口の少ない地域ほど課題が多くて、国政要望というような形で国に理解してもらわなきゃいけないことというのは増えるんですね。私は時々言うのですが、地元の課題が地元だけで全部完結するのであれば、それは全然構わないのですが、道路1本つくるにも補助金をもらわなければできない地方において、国にそういった地方の実情を理解してもらう必要性というのは非常に高いんですね。例えば、城山関連の文化庁の予算をとりに行くのは、やはり国政ですし、それから、先ほどの駅地下駐車場は何で動き出したかというと、補助金がとれたからなんですよね。

記者:
国から。

市長:
はい。ですから、過疎化に悩む地方ほど課題というのは多く、その課題の数と本来は議員数が比例しているのがありがたいところですが、むしろ反比例しているんですよね。ですから、これは非常に大きな問題です。

記者:
なるほど。

市長:
ですから、日本の地方の課題というのは、ことごとく国政と絡んでいるという実態が理解されていないのではという気がしますね、1票の格差問題というのが。

記者:
パラドックスじゃないけど、一方で、人口が少ないことほど国政に頼らざるを得ないという現実を……。

市長:
そこです。課題が増えていくということですね。

記者:
身にしみておられるわけですね。

市長:
地方財政見ていただければ、もう明らかですけども、地方交付税交付金というものに多く頼っているというのが実情です。その一本一本に国の理解が必要でして、これは非常に痛感しているところです。

記者:
そこに議員さんもやはり……。

市長:
はい。議員さんが聞いてくれると、国の理解が早まって深まるということがありますので、そういう地方の声を聞いてくれる議員さんというのは必要ですけども。

記者:
私も選挙取材が長いですが、今回は、投票率が50%を切って49%という地方があって。私は49%という投票率はショックかなと思うんですけども、それについてのまず所感、一言と、米子市もそれほど高くないと思うんですが、何かの手だてと、非常に複雑な構造的なものももちろんあると思うんですが、一言お願いします。

市長:
主権者教育というのを今、学校でやっておりますけれども、正直、まだ足りないのではないかという気がしております。特に若年層の投票率が低いということが言われておりまして、その世代が全く不満がなくて行っていないということであれば、消極的には、ああ、そうなのかなと肯定しますけども、ただ、積極的には肯定できないところがありまして、それは仮に不満がなかったとしても、一歩動いて意思は示してほしいという、今の国の政策を肯定するのも否定するのも、一歩動いて意思を示すということが、ほんのそのことができなくなっているというのは、非常に大変なことだと思っております。そのことは、まちづくりを我々は地元でやっておりますが、まちづくりのために、ほんの半歩でも動ける市民のかたというのが減っているのと同じなんですね。要するに無関心で、仕事はするけど政治とか、そういった面倒なことには関わらないというかたが、結構増えているような気がします。ですから、投票率が低いということは、選挙だけではなくて、いろんなまちづくりなどに関心を持つ層も減りかねない、いや、減っているのではというところに危惧を持ちます。

幹事記者:
わかりました。ありがとうございます。そのほか各社、質問はありますか。

記者:
投票率の件で追加ですけども、今の米子市の選挙制度だと、自分の住んでいるエリアの投票所に行って投票することになっている。そうじゃなくて、ほかの自治体ではどこの投票所に行っても投票ができるという仕組みもあると聞いているんですけども、例えば、今回の参院選の投票率の低下を受けて、そういう新たな投票制度の導入の検討などは、市長の中ではいかがですか。

市長:
それが、決定打であれば、当然考えなければいけませんが、私から言わせれば、自分の住まいの近くの投票所にも行かない、行けないというのはどうなのかということと、期日前投票という制度も定着してきた感があるわけですから、そういう制度も利用してほしいですし、その少し動く手間というものをいとうこと自体が私は問題だと思っておりますので、投票制度の改善というのは、これは可能な限りしていきたいとは思っております。今回、市内の大型商業施設でも2日間ではありますけれども、期日前投票所を設けさせていただきました。そういったできることはやろうと思っておりますが、そのもっと前に、意識といいましょうか、動くことをいとわないといいましょうか、そういう市民を多く増やしたいと思っております。

記者:
ただ一方で、昔と違って、土日の過ごし方が変わってきているのかなというのもあって、昔は商店街で買い物をしていたのが、今はショッピングセンターへと変わってきております。例えば、駅前のショッピングセンターなどにそういうどこの地域に住んでいても投票できるようなエリアがあると、多少は投票率が上がるんじゃないかなと思うんですけど、そのあたりいかがですか。

市長:
その一つが今回、米原のホープタウンということですね。例えば、米子市内でそういった場所がないかというのはずっと検討しまして、駅前イオンですと、この米子市役所との距離が近いですし、ある程度、米子市役所から離れた期日前投票所で、かつ人が出入りしやすい場所という条件の中で、今回、ホープタウンでさせていただいたという、そういう経過があります。

幹事記者:
各社、よろしいですか。それでは、これで終了いたします。ありがとうございました。

市長:
ありがとうございました。

掲載日:2019年8月19日