爪紅蓮

本文にジャンプします
メニュー
爪紅蓮
伯耆古代の丘「花蓮図鑑」

「古代ハスの園」に咲く蓮たち

伯耆古代の丘公園の「古代ハスの園」では6月下旬から8月にかけて、2000年前の大賀蓮をはじめ、30種類を超える蓮が楽しめます。

爪紅蓮

爪紅(つまべに)蓮は、白い花びらの先端や縁だけに紅色が入ったものをいいます。
先端や縁だけでなく、白い花びら全体に紅色が入ったものは「斑(まだら)蓮」といいます。

嘉祥蓮
(かしょうれん)

「嘉祥」とは、旧暦6月16日に菓子や餅を食べ、厄除け・招福を願った行事です。ちょうどその時期に咲くため、この名がついたと思われます。
咲き始めは赤紫色の爪紅で、次第に退色し白くなります。

金輪蓮
(こんりんれん)

別名「法華寺蓮」。
仏教の「三輪」のひとつ「金輪」から名づけられたとも、「金輪王」から名づけられたともいわれています。
ちなみに金輪王は、3000年に1度咲く花が開くと姿を現す、と伝えられますが、その花はこの金輪蓮ではなく、「優曇華」(うどんげ)で、トビカズラのことだといわれています。
この花の美しさは、貝原益軒がその著書「花譜」で言い及んでいるほどです。

瑞光蓮
(ずいこうれん)

咲いた初日はピンク色が濃く、その後退色していきます。

酔妃蓮
(すいひれん)

紅の入りかたが、酔ったお妃の顔のようであることから名づけられました。
この蓮は別名を「孫文蓮」ともいいます。
日本に亡命していた「中国革命の父」孫文が、革命援助のお礼として、大正7年、山口県の田中隆氏に4粒の蓮の実を贈りました。昭和35年に田中氏の四男隆盛氏が大賀一郎博士に発芽育成を依頼、昭和37年東京大学農学部付属緑地実験所で4粒のうち1粒が発芽したのが由来です。

爪紅茶碗
(つまべにちゃわん)

「茶碗でも育てられる」という意味で名づけられた小型の蓮。
しかし、実際に茶碗で育てるのはむずかしいそうです。
茶碗蓮には、このほかにも紅蓮の「八重茶碗」などがありますが、海外で「Chawanbasu」と呼ばれている品種は、この爪紅茶碗を指す場合が多いようです

掲載日:2011年3月29日