紅蓮

本文にジャンプします
メニュー
紅蓮
伯耆古代の丘「花蓮図鑑」

「古代ハスの園」に咲く蓮たち

伯耆古代の丘公園の「古代ハスの園」では6月下旬から8月にかけて、2000年前の大賀蓮をはじめ、30種類を超える蓮が楽しめます。

紅蓮

花びら全体が紅色やピンクの蓮を「紅蓮」と呼びます。
花びらの数が25枚以下の花を「一重」、26枚から49枚の花を「半八重」、50枚以上の花を「八重」と呼びます。

 紅蓮系一重咲

大賀蓮
(おおがはす)

昭和26年、ハスの権威として知られた大賀一郎理学博士が、千葉市にある東京大学検見川農場で、弥生時代(約2000年前)の地層からハスの種子を発見されました。3粒のうち1粒が発芽、そしてみごとに開花したことから、博士の名にちなみ「大賀蓮」と名づけられ、日本中に広まりました。
妻木晩田遺跡や福市遺跡など、弥生時代の遺跡の多い古代ロマンの里にぴったりの花です。

唐蓮
(からばす・とうれん)

古くから日本にある蓮を「和蓮」、中国から入ってきた蓮を「唐蓮」と呼びます。別名「奈良蓮」とも呼ばれます。
ちなみに観賞用の蓮と食用の蓮は基本的に同じものですが、明治以降に次第に分かれ、品種改良が進みました。現在、食用とされているのは、唐蓮のほうです。

中日友誼蓮
(ちゅうにちゆうぎばす)

昭和38年秋、日中友好の証として、大賀博士と阪本祐二氏が、中国科学院長の郭沫若氏に大賀蓮の実100粒を贈りました。郭氏は、中国各地で栽培させ、2年後に開花しました。そして武漢植物園で、大賀蓮と中国古代蓮の交配に成功し、生まれたのがこの中日友誼蓮です。

桜蓮
(おうれん)

咲き始めは濃い紅色ですが、花びらの退色が早く、すぐに桜色になる花です。

浄台蓮
(じょうだいれん)

 

和蓮
(われん)

中国から入ってきた「唐蓮」に対し、古くから日本にある蓮を「和蓮」と呼びます。英名はその名のとおり「Japanese Lotus」。
「皇居和蓮」のほか、中尊寺金色堂で見つかった「平泉蓮」なども和蓮の一種です。

ネール蓮
(ネールばす)

インドのネール首相から贈られたことからこの名がついた、といわれています。

蜀紅蓮
(しょっこうれん)

日本の花蓮の中で、最も濃い紅色の花をつけます。紅色というより赤黒いほどの濃さです。

 紅蓮系八重咲

漁山紅蓮
(ぎょざんこうれん)

「漁山(魚山)」は、お経に音をつけて詠じる中国声明の起源地と伝えられる地です。

紅万々
(こうまんまん)

「万々」とは花びらの数が多いさまを表しています。英語でも「ten-thousand petals」(花びら1万枚)。
さすがに1万枚はありませんが、100枚を超える花びらはみごとの一語です。
白い花びらの「白万々」という品種もあります。

天上蓮
(てんじょうれん)

「紅天上蓮」とも呼ばれる品種です。

即非蓮
(そくひれん)

江戸時代はじめに隠元禅師の弟子、即非が中国から持ち込んだといわれる蓮です。

誠蓮
(まことはす)

福岡県の佐藤誠氏が食用蓮「備中」から作った品種で、「福岡八重蓮」とも呼ばれます。
お盆の切り花としてよく栽培されています。

錦蘂蓮
(きんずいれん)

「蘂」は「はなしべ」(おしべやめしべ)のことで、「錦蘂(金蘂)」とは、おしべが目立つことを表します。

八重茶碗
(やえちゃわん)

「茶碗でも栽培可能なくらい小さい」という意味で「茶碗蓮」と呼ばれている品種の1つ。八重咲きの茶碗蓮、ということです。

掲載日:2011年3月29日