歴史観光

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遥か往時の告白に耳をかたむけて

時代ごとに先人達が築いた偉業は、歳月の永さをものともせずに、今を生きる私達へと新鮮な感銘を与えてくれます。

…時代の波に翻弄された皇女の切なさを思いやり、城下町の賑わいを想像しつつ巡る旅…

あざやかな時空散歩へご案内します。

 

米子城跡

時代は慶長6年(1601年)、このときわずか12歳の中村一忠は、父・一氏が関ヶ原の合戦で功績をあげたことにより、伯耆国の城主として十八万石を与えられました。吉川広家が天正19年(1591年)に築きはじめた城を、中村一忠が完成させたといわれています。こうして、米子城を中心とする新しい地域が繁栄するようになりました。

在りし日の米子城

しかし時を経た明治の初め、米子城はわずかな金銭で売却され、取り壊されるという運命をたどります。
城跡は現在、市民の憩う公園となり、米子市街や中海を眼下に従えて、島根半島や大山までもが眺められる天守台は絶好の展望地となっています。
志し半ばで20歳の生涯を終えた若き城主は、山陰随一とうたわれた我が名城の、石垣だけを残す姿を知るよしもありません。

JR米子駅から車で約3分、駐車場あり。JR米子駅から徒歩で約15分。

リンク … 「国史跡 米子城跡」
リンク … もっと知りたい!米子城(米子城跡についての総合コンテンツ)
【資料】リンク・新しいウィンドウで開きます 「国指定史跡 米子城跡」パンフレットPDF 3.98キロバイト)

 

天神垣神社(あめのかみがきじんじゃ)・石馬

天神垣神社

祭神に少彦名命(すくなひこなのみこと)を祀り、鳥居そばの収蔵庫に、本州で唯一出土している石製の馬「石馬(いしうま、国の重要文化財)」が保管されています。

石馬

石馬は江戸時代に“石馬大明神”として祀られていたもので、今から1400年以上前の古墳時代に作られたといわれていますが、詳細については多くの謎につつまれています。

JR米子駅から車で約25分、JR淀江駅から車で約5分。白鳳の里駐車場を利用、神社まで約200メートル。
通常公開はされていません。見学については、上淀白鳳の丘展示館にお問い合わせください。

リンク … 「上淀白鳳の丘展示館」 

深田氏庭園(ふかだしていえん)

この庭園は、伯耆国の開拓に関わった豪族 深田氏が、江戸時代前期に住宅書院南面に築いた庭園。
江戸時代に定型化した庭園様式の意匠や技法が凝らされており、国の名勝に指定されています。

JR米子駅から車で約15分、駐車場あり。JR東山公園駅から徒歩で約10分。
見学希望のかたは、事前に深田家…電話:(0859)33-3445までご連絡ください。

 

安養寺(あんようじ)

南北朝時代は元弘2年(1332年)のこと、後醍醐天皇が隠岐へと流されたとき、16歳であった天皇の皇女・瓊子内親王(たまこないしんのう)は父を追って伯耆国に入ります。しかし、隠岐へと渡る願いは遂にかなえられず、安養尼と名乗ってこのお寺を開かれ、24歳の生涯をこの地で過ごされました。
寺門の瓦などに刻まれた菊の御紋が、皇族墓所としてのたたずまいを偲ばせています。

JR米子駅から車で約15分、駐車場あり。

 

山陰歴史館

昭和5年(1930年)、米子市役所として建築された赤レンガ色のモダンな洋館。当時の鉄筋建築としては3階建てのその規模もタイル張りのその質も山陰随一で、市の有形文化財に指定されています。
現在では、化石や民俗資料などを展示する歴史館として生かされ、良き時代の美しい風貌とともに文化の香りを放っています。

JR米子駅から車で約3分。JR米子駅から徒歩で約12分。

リンク(新しいウィンドウで開きます) … 山陰歴史館

 

加茂川と土蔵

川岸に建ち並ぶ白壁の土蔵と数多く架けられた橋が、江戸時代に商港として栄えた往時の面影を偲ばせて情緒豊か。
橋を渡って寺町界隈に足を延ばせば、どこか懐かしい風情ある町並みに出会えます。
この町並みを水面からご覧いただける遊覧船もあります。
また、加茂川沿いにある地蔵群は、平成28年に日本遺産に認定された「地蔵信仰が育んだ日本最大の大山牛馬市」のストーリーを構成する文化財のひとつになっています。

JR米子駅から車で約5分。近くに有料駐車場あり。
JR後藤駅から徒歩で約15分。
リンク … 日本遺産
【資料】リンク・新しいウィンドウで開きます 米子・加茂川 地蔵さん巡りリーフレットPDF 4.89メガバイト)

 

後藤家

(内部の一般公開はされていません)

江戸時代に海運業を営み、藩の米や鉄を船で運ぶ特権を与えられていた回船問屋の屋敷。
母屋はもちろん一番蔵や二番蔵も寛政期以前のもので、格子戸や本瓦葺の屋根などが古い町屋の貫祿を見せる国の重要文化財です。

JR米子駅から車で約5分、近くに有料駐車場あり。
JR後藤駅から徒歩で約15分。

 

粟嶋神社(あわしまじんじゃ)

188段の石段を昇りつめた粟嶋の頂上に建つ神社。
原生林が生い茂る神社の森は、県の天然記念物に指定されるほど自然深い森です。
また、眼下に広がる中海の水辺にはコハクチョウなどが飛来して、米子水鳥公園の一部になっています。

JR米子駅から車で約13分、駐車場あり。

 

感應寺

米子城主・中村一忠の菩提寺で、日本三感応寺のひとつにあげられています。ここには一忠と殉死を遂げた2人の小姓の木像が祭られており、山内には一忠の五輪塔もあります。

JR米子駅から車で約3分、駐車場あり。JR米子駅から徒歩で約12分。

 

大神山神社(おおがみやまじんじゃ)

ヤマタノオロチ退治で知られる須佐之男命(すさのおのみこと) たちをお祭りする、古代の官立の神社。
大山町にある同名の大神山神社は、ここの奥宮です。

JR米子駅から車で約20分、駐車場あり。

 

法城寺(ほうじょうじ)

明和年間(1764年から72年)に建立された曹洞宗のお寺で、中国風の鐘楼門が異彩を放っています。山内には、米子市出身の詩人・生田春月の墓碑や、二・二六事件の首謀者・西田税のお墓があり、線香が絶えることがありません。

JR米子駅から車で約3分、駐車場あり。JR博労町駅から徒歩で約5分。

 

和田御崎神社(わだみさきじんじゃ)

尼子の家臣・安田与惣左衛門たちによって、出雲の日御崎神社から分霊が移された神社。こんもりと茂る裏の森は、元宮社叢と呼ばれる米子市の天然記念物で、50種を超える植物が観察される貴重な自然林です。

JR米子駅から車で約20分、駐車場あり。

 

総泉寺

徳川時代、中村・加藤・池田の三代にわたる米子城主と深いつながりをもつ曹洞宗のお寺で、総門に長く続く参道の松並木が風格を今に伝えています。現在の建物は、天保13年(1842)に建て替えられたものです。

JR米子駅から車で約3分、駐車場あり。JR米子駅から徒歩で約15分。

 

宗形神社(むなかたじんじゃ)

斉衡3年(856年)に最初の記録が残る、この地方で最も歴史の古い神社です。戦国時代には武将の寄進が多く、吉川元春は桃型兜を奉納しました。神社の裏山には宗像古墳群があり、22基の円墳と3基の前方後円墳が発見されています。

JR米子駅から車で約13分、駐車場あり。

 

了春寺(りょうしゅんじ)

米子城主・荒尾家の菩提寺です。お寺の裏には、歴代の墓碑10数基と家臣の献燈が整然と並ぶ荒尾家の墓地があり、近郊では他に類のない偉容を見ることができます。

JR米子駅から車で約3分、駐車場あり。JR博労町駅から徒歩で約1分。

 

妙興寺

米子城主・中村一忠の家老であり、慶長8年(1603年)に一忠によって暗殺された横田内膳村詮が葬られている日蓮宗のお寺。村詮の画像・木像・遺品などが所蔵されています。

JR米子駅から車で約5分、駐車場あり。JR後藤駅から徒歩で約10分。

 

高田家

(内部の一般公開はされていません)

大地主で、代々庄屋を務めていた高田家の屋敷。母屋を取り巻いて門長屋・米蔵・味噌蔵などが建ち並ぶ寄棟形式の構えで、江戸時代後期の技法と工法を伝えています。

JR米子駅から車で約25分、駐車場なし。

 

尾高城跡

室町時代、戦略の要衝地として尾高城が築かれた地で、西の一大拠点として多くの戦が繰り返されていました。現在の城跡一帯は、梅園・桜の園・あじさい園といった花の名所となっています。

JR米子駅から車で約20分、駐車場あり。

掲載日:2013年12月18日