各地域の児童・生徒の学力や学習状況を把握・分析するため、小学校6年生・中学校3年生を対象に、「全国学力・学習状況調査」が文部科学省によって実施されました。この調査の米子市の結果の概要を公表します。
平成28年度全国学力・学習状況調査結果(米子市の概要)
実施日
平成28年4月19日
参加校
すべての米子市(学校組合)立小・中・特別支援学校
実施科目
小学校6年生
国語A(知識)・国語B(活用)
算数A(知識)・算数B(活用)
中学校3年生
国語A(知識)・国語B(活用)
数学A(知識)・数学B(活用)
学力調査のほか、子どもたちの生活の様子に関する質問紙調査(アンケート)も同時に実施しました。
実施調査結果の特徴
学力調査
小学校6年生
- 国語については、ほぼ全国平均並の状況でした。
- 算数については、全国平均を下回る状況でした。
中学校3年生
- 国語については、全国平均を上回る状況でした。
- 数学については、全国平均を上回る状況でした。
質問紙調査
小学校6年生
- ほとんどの児童が朝食を毎日食べている。
- ものごとを最後までやり遂げた達成感・成就感を感じたことがある児童の割合が高い。
- 一日当たりのテレビゲームやインターネットをする時間が少ない。
- 昼休みや放課後、学校が休みの日に図書館を利用している児童の割合が高い。
- 多くの児童が、家庭で宿題をきちんと行なっている。
- 地域の行事に積極的に参加したり、地域社会などでボランティア活動に参加したりしたことのある児童の割合が高い。
- 「学校のきまりを守る」「友達との約束を守る」「いじめはどんな理由があってもいけない」「人の役に立つ人間になりたい」と思っている児童が多い。
- 国語や算数の勉強は大切だと感じている児童が多い。
- 学校の授業時間以外に、家庭で勉強する時間(学習塾・家庭教師を含む)が少ない。
- 新聞を読んでいる(週に13回以上)児童の割合が低い。
中学校3年生
- ほとんどの生徒が朝食を毎日食べている。
- ものごとを最後までやり遂げた達成感・成就感を感じたことがある生徒の割合が高い。
- 読書をする生徒が多く、図書館を利用している生徒の割合が高い。
- 地域社会などでボランティア活動に参加したことがある生徒の割合が高い。
- 新聞を読んでいる(週に13回以上)生徒の割合が高い。
- 「学校の規則を守る」「友達との約束を守る」「いじめはどんな理由があってもいけない」「人の役に立つ人間になりたい」と思っている生徒が多い。
- 授業中に生徒間で話し合う活動を行ったり、自分たちで立てた課題を協働して解決したりしていると感じている生徒の割合が高い。
- 一日当たりのテレビやビデオ・DVDの視聴時間が多い。
- 学校の授業時間以外に、普段(月金曜日)家庭で1時間以上勉強すると回答した生徒の割合は、年々増えてきているものの、依然として低い。
- 学級会などの時間に友達同士で話し合って学級のきまりを決めたり、学級みんなで協力して何かをやり遂げたりした経験があると回答した生徒の割合が低い。
- 「総合的な学習の時間」の勉強が好き、「総合的な学習の時間」の授業で自分で課題を立てて情報を集め整理して調べたことを発表していると回答した生徒の割合が低い。
調査結果をうけて
今回の調査結果から、今後、次のような取り組みが必要であると考えています。
- 調査結果をふまえ、正答率の低かった領域の改善を図る取り組み
- 基礎的・基本的な知識・技能の確実な習得を図る取り組み
- 習得した知識の活用を図る指導の充実
- 新教育課程移行の時機を捉え、「深い学び」「主体的な学び」「対話的な学び」の視点を踏まえた授業改善
- 単年度の結果のみならず、本市における本調査のこれまでの10年間の経年結果をもとに、各学校の課題の傾向を明らかにし改善を図る取り組み
- 学校と家庭が連携し、基本的な生活習慣や学習習慣の定着を図る取り組み
【資料】
全国学力・学習状況調査分析結果(平成28年度・米子市)( 338キロバイト)
掲載日:2016年10月3日