”コーヒーが苦手な人でもぜひ飲んでみてほしい”

淀江ゆめ温泉の敷地内に喫茶店「ブラザーズコーヒー」が4月にオープンしました。

オーナーの松永さんはもともと、「コーヒーを飲むとお腹が痛くなって…」と、コーヒーとは無縁の人生を送っていました。しかし17年前、とある自家焙煎コーヒーの技術の継承者を探しているという話が松永さんの元に飛び込んできました。コーヒーが苦手だった松永さんは「断ろうとしましたが、昭和40年に天皇陛下が植樹祭で米子にお越しになった際に献上されたコーヒーだと聞いて、天命を感じ、私がやりますと言ってしまいました」と笑います。
義理のお兄さんと一緒に師匠のもとで修行し、2008年に1号店を西福原にオープン。屋号を「ブラザーズコーヒー」とし、師匠に教えを仰ぎながら技術を向上させました。2017年にはロシアのウラジオストックで開催された「環日本海経済フォーラム」で各国の首脳への記念品として白羽の矢が立ち、「とても光栄だった」と振り返ります。

コーヒーは、雑味のもとになる内皮が極限まで取り除かれ、スッキリとした味わいが特徴。「コーヒーが苦手な人でもぜひ飲んでほしい」と胸を張ります。また、淀江に2号店を出店した経緯を聞くと「自然豊かで良い場所だし、インバウンドの可能性も感じる」と目を輝かせます。「もっと米子の人たちにも味わってほしい」と、今日も丁寧にコーヒーを淹れます。
掲載日:2025年8月25日