令和6年4月19日(金曜日)
内容
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「もっとキャッシュレスで応援!よなごプレミアムポイント還元事業」の実施状況について
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子育て支援給付に係る「J-Coin Pay」の活用について
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皆生温泉の夜景を生かした温泉街の更なる活性化について
幹事記者:
それでは、時間になりましたので、米子市長定例記者会見を始めさせていただきます。市長、よろしくお願いします。
市長:
そうしますと、本日は私から5点、皆様にお知らせをいたします。
【資料】 「もっとキャッシュレスで応援!よなごプレミアムポイント還元事業」の実施状況について ( 194キロバイト)
最初に、「もっとキャッシュレスで応援!よなごプレミアムポイント還元事業」の実施状況についてお知らせをいたします。
今年の2月15日から始めております「もっとキャッシュレスで応援!よなごプレミアムポイント還元事業」でございますが、4月12日時点でユーザー数が1万6,300名ほど、これは当初始めた段階からは約2,200人増加をしたというところであります。還元額といたしましては7,600万円で、予算額2億4,000万円に対しておおむね30%強ほど消化をしたというところでございます。
資料の2番について、デジタル活用臨時支援窓口は本庁舎の1階に設けているんですけども、延べ257件の受付をしておりまして、主にJ-Coin Payアプリのインストール、あるいはその操作についてご案内をしているというところでございます。
これまでの広報実績については資料のとおりでございますが、今後もより一層ユーザーを増やしていこうと思っておりますので、新聞での周知や、SNS、地元ウェブメディアなどでの情報発信をしていきたいと思っております。
それと、後で紹介いたしますが、この事業単独ではなくて、市のほかの事業と合わせて広報、告知していこうということを今考えてございます。
資料の5番は、米子市の他のJ-Coin Payを活用した事業の一覧でございますが、令和6年度、現時点において予定しているものでございます。
実は、この後にそれぞれ単独のお知らせとしてお話をするものがございますので、ここでは、この一覧をお示しするにとどめたいと思います。
やはりキャンペーンを始めた最初のところで波が来て、今、ちょっと落ち着いてる感じがいたしますので、もう一回これはいろんな形で告知などをしていって、まだ使っていただいていない方に対して、しっかりとご案内を差し上げたいと思っているところでございます。
この話題につきましては、一旦、以上とさせていただきます。
【資料】 フレイル対策事業について ( 502キロバイト)
2点目が、フレイル対策事業についてのお知らせでございます。
フレイル対策、本市で昨年度から力を入れてやっているところなんですけれども、今年度の事業についてのお知らせでございます。
まず、1番の目的・概要についてはご覧のとおりでございます。これは特に変わってございません。
資料2番は、今年のフレイル度チェックのご案内についての日程でございます。昨年は発送を一度に全部やったんですけども、そうすると事務負担の大きなピークができてしまうということもありますので、今年は1期と2期と分けて発送いたします。まず第1期を5月15日に発送する予定ですが、65歳に到達された方と75歳以上の方に対象者を絞って、封書で送りたいと思っております。そして、第2期を8月中旬ぐらいに、66歳から74歳の方へ圧着はがきでお送りしたいと思います。
回答方法につきましては資料3番の1)に記載してございます。アプリによる回答をお勧めしておりますが、市内にチェック会場を23か所設けまして、5月20日からはそちらでの回答もできるようにしたいと思っております。また、郵送による返送、これも回答としては有効でございます。
それから、2)ですけども、健康と判定された方につきましてはフレイル予防の優待チケット6枚つづりを配付いたしますのと、プレフレイルあるいはフレイルと判定された方につきましては予防実践教室のご案内を差し上げる予定としております。
資料の4番は、今年の新規事業でございます。まず、1)の元気エンジョイパスポート事業は今、協賛店を募集しておりまして、現在50店舗ほどが協賛していただくことになりました。フレイル予防アプリでチェックを行った方につきまして、パスポート画面を表示することで、その協賛店の何らかのサービス、これは協賛店によっていろいろあるわけですけれども、例えば飲食店だったら1杯無料とか、そういうものを受けられます。これは鳥取県がやっておられます子育て応援パスポートにヒントを得て、フレイル対策をされる方を、積極的に促していくために、アプリをチェックしてパスポートを表示すると、お店などでちょっとした優遇が受けられるというものです。お店側にとっても利用促進になるということで、協賛を得られたところに行っていただけるように、これから元気エンジョイパスポート事業というものを始めたいと思っております。
それから、健康ポイント事業というものも始めさせていただきます。これは、全国的には健康マイレージと呼んだりもいたしますけれども、いろいろなメニューを定めまして、そのメニューをこなすごとにポイントを付与していくというものです。ポイントは、J-Coinで発行することにしておりまして、1ポイント1円で変換することが可能となります。開始時期は、9月1日を想定しております。これは、先ほどお話をしましたフレイル度チェックの案内が行き届いた後に、ということです。付与する上限としましては、いろいろなメニューを積み重ねて3,000ポイントというところを今年は設定をしております。
それから、資料の5番ですが、フレ飯弁当の販売についてのお知らせでございます。今日こちらに実物もあるんですけれども、資料の一番下に、フレ飯プロジェクトメンバー、これは山陰労災病院さんですとか、あるいは大塚製薬さん、それから丸合さんや米吾さん、中海テレビ放送さん、そして鳥取大学医学部附属病院の栄養部の皆様にもご協力をいただきまして、フレイル予防に資する、特にたんぱく質の摂取をしっかりとできるようなメニューで、バランスを考えたお弁当をこのたび開発いたしました。販売は4月22日から、米子駅や米子空港で行っていくというお知らせでございます。
これについては、一旦、以上とさせていただきます。
【資料】 子育て支援給付に係る「J-Coin Pay」の活用について ( 110キロバイト)
続きまして、3点目ですが、子育て支援給付に係る「J-Coin Pay」の活用についてでございます。
既に政府事業で出産・子育て応援給付金という事業を始めていまして、妊娠時に5万円、それから出産時に5万円を給付するというものです。米子市といたしましては、さらに支援を強化するために、プラス5,000円をそれぞれ加算いたしますが、その一つの条件といたしまして、J-Coin Payのポイントで受け取っていただける方に、こうした給付金に加算する事業を始めてまいります。
時期としては、4月1日以降の妊娠届出分や出生分からということになってございます。
申請方法につきましては、ご覧のとおりとなっております。
ポイントの有効期限は、付与から1年間を想定しておりまして、ポイント付与見込み等につきましては、資料1の(3)のとおりでございます。
もう一つ、これとは別に、本市が行っております5歳児の健康診査、いわゆる5歳児健診ですけれども、これにつきまして、受診を促進するためにアンケート回答の方のうち、希望される方に対しましてJ-Coinによって500円分のポイントを付与、給付するということをやろうとしております。
給付の流れにつきましては、資料2の(1)のとおりとなっておりますのと、また、対象者、実施時期につきましても、(2)の表のとおりとなってございます。過去の受診状況につきましても、参考までに記載しておりますので、ご覧いただきたいと思います。
この件につきましては、一旦、以上とさせていただきます。
【資料】 どらドラパーク米子市民体育館閉館行事について ( 88キロバイト)
4点目ですけれども、どらドラパーク米子市民体育館閉館行事についてのお知らせでございます。
資料1の概要に記載していますとおり、米子市民体育館につきましては、昭和44年の供用開始から、既に55年、半世紀以上となる歴史を積み重ねてまいりました。多くの市民の皆様に使っていただきまして、大変親しみのある体育館でございますが、いよいよ5月26日をもって閉館することとなりました。
この閉館に伴いまして、まず、資料の2番の行事内容として、市民体育館の無料開放をしたいと思っております。日時は、5月25日午前10時から午後4時です。無料開放することで、館内を見ていただく時間を取りたいと思っております。
この無料開放では器具やボールの使用については不可とさせていただきまして、いろいろと見ていただく時間に充てたいと思っております。
そして、翌日の5月26日の日曜日には、米子市のボッチャ交流大会を開催したいと思います。市民体育館最後の大会といたしまして、誰でも参加できるボッチャの交流大会を実施したいと思っております。開会式やルール等につきましては、ご覧のとおりとなっておりますので、参照していただきたいと思います。
参考までに、資料の3番、米子アリーナの整備スケジュールにつきまして記載してございます。6月には市民体育館の解体に着手する予定となっておりまして、令和9年の3月には供用開始ができるようなスケジュール感で、今、話を進めているところでございます。
これにつきましては、一旦、以上とさせていただきます。
【資料】 皆生温泉の夜景を生かした温泉街の更なる活性化について ( 511キロバイト)
最後、5点目でございますが、皆生温泉の夜景を生かした温泉街の更なる活性化についてのお知らせでございます。
皆生温泉の夜の温泉情緒を演出するために、これまでライトアップのための街灯整備を進めてきたわけでございますが、この2期工事がようやく完成することとなりました。2期工事は、海浜公園から天水のところまでの区間でございますけれども、まさに今日、4月19日、日没後に点灯を開始するというところでございます。これまでの第1工区と含めまして、海岸通り沿いに明かりが並ぶこととなりまして、壮観な景色、景観が完成したものと思っております。
これをきっかけとしまして、資料の2番になりますけれども、この夜景を生かしたInstagramハッシュタグキャンペーンを実施したいと思っております。狙いとしましては、皆生温泉の温泉地としてのイメージというものを、より一層深めて、強めていくために、特に夜景を中心として、どんな景色が印象に残るか、それぞれの皆様の感性で写真を撮っていただきまして、インスタグラムに上げていただく、投稿してくださった方々に抽選でのプレゼントも予定しておりますけれども、まずはこうした取組から始めてみたいなと思っております。
今後、皆生温泉、特に宿泊地でございますので、夜に戻るところということで、夜に感じられる温泉情緒、これはソフト事業を含めて、これからも推進していきたいと思っております。
私からは以上とさせていただきます。
幹事記者:
では、5点、市長からご説明がありましたけれども、それぞれ項目に区切って質問を受けたいと思います。
まず、最初の「キャッシュレスで応援!よなごプレミアムポイント還元事業」について質問のある社はお願いします。
記者:
第1回と比べると、割と緩やかに進んでいるのかなと感じていまして、やはり理由としては、還元率なんでしょうか。
市長:
そのとおりだと思っております。そこはある程度予想したことでありまして、還元率が10%であっても最初の段階ではかなり勢いよく予算消化もあって、ユーザー数も増えてきたところだったんですが、ここに来て少しずつ新規ユーザー登録が少し鈍化しつつあります。一旦ここでもう一回てこ入れといいましょうか、改めてキャンペーンの趣旨や内容などを周知しまして、ユーザー獲得にまい進したいと思っております。
この狙いとしましては、物価高騰対策というものが主眼となっております。市内の様々な物価が上がっている状況だと認識しておりますので、ぜひこうしたキャンペーンを利用していただいて、より多くのユーザーさんに使っていただけるようにしたいと思います。さらには、ユーザーがある程度広がっていきますと、市の様々な、先ほど少しお話をしたような別の事業にもポイントを使いながら、いろんな形で促していくことも可能になると思っておりますので、この点については、より一層努力をしていきたいと思っております。
記者:
第1回と比べても、長い目でキャンペーンを実施していきたいというところもあるんですか。
市長:
そうですね、そのとおりでございます。還元率20%はさすがにインパクトもあって、かなり早く、予定したより半月ほど早く予算が消化され、終了となりました。還元率を10%に下げたことでインパクトは多少弱まりましたけども、物価高騰支援としては、今の物価上昇率など政府が発表している数値を見ますと、10%でも十分に物価高騰支援にはなり得るだろうというふうに考えております。J-Coinのキャッシュレスということではあるんですけれども、そういったキャンペーンの趣旨を理解していただいて、より多くのユーザーを獲得できるように、もう少し告知などを頑張っていきたいと思っております。
記者:
還元総額、使い切るまでというところはあると思うんですけれども、第1回を踏まえて、予定では大体何月頃に終了になりますでしょうか。
商工課長:
現在の時点で、予算額2億4,000万円のうち、還元額が4月12日時点で7,600万円、約3分の1まで来ております。このペースでいきますと、開始以来2か月で3分の1というところでございますので、半年間ぐらいで予算の消化ということになるのかなと予想しているところでございます。
記者:
分かりました。ありがとうございます。
あともう1点、もう既に使い切っていらっしゃるっていうような方、もしいれば、例えばこのままの流れで還元総額に行かないかもしれないという場合は、改めて使い切った人たちが再利用できるみたいなことも検討されていますか。
市長:
現時点では、そこの検討までは至っておりませんけれども、予算消化のペースがもし鈍るようなことがあるのであれば、せっかく認めていただいた予算ですので、有効活用するために何ができるか検討をしたいと思っておりますが、現時点においては、そこまでは踏み込んでおりません。できるだけユーザーを広げることで消化していくことをめざしたいと思っております。
記者:
この2か月間で3分の1の消化というのは、想定よりも遅いのか、大体想定どおりなのかということですと、どうでしょうか。
市長:
おおむね想定どおりと見ております。特に最初のペースは若干速かったので、もしかしたら早めに終わるんじゃないかということも一瞬考えたんですけれども、その後、少しペースが鈍化してきまして、この時点においてはおおむね想定どおりというふうに踏んでおります。ただ、今のちょっと鈍化したペースが続くようですと、これから順調に延びていくのかというところもありますので、いいペースで消化できるように、いろんな媒体を通じて告知をしていきたいと思っております。
記者:
3点お聞きします。資料の5番の活用のところですが、本年度から子育てとかフレイルなど、それぞれのポイント還元や支援というのは別の形もあると思うんですが、このJ-Coinを取り入れている意図をお聞かせください。あと、活用の幅を広げるにあたって、子育てやフレイルを含めてほかにはどういうところが想定されるのか、もし可能であれば伺いたいと思います。あと一つは、やはり今回のキャッシュレスについては、予算編成のときに議会からも、もうちょっと誰でも使えるようなやり方があるんじゃないかという声があったとは思うんですが、改めて、この手法を選択している意図を伺えたらと思います。
市長:
まず、この事業そのものの考え方、意図ですけれども、子育て支援やフレイル対策はそれぞれ非常に市の政策として大切なものだと思っております。それをいろんな形で支援するにあたって、例えば単純に現金を給付した場合と比較した場合に、地域に与える経済効果まではなかなか想定しづらいものが出てくると思います。つまり、支援そのものは有効かもしれませんけれども、合わせ技で地域経済の振興も促したいとしたときに、できるだけ支援した給付金などが市内で循環していくような形を取るためには、やはり何らかの縛りをかけた給付手段というものが必要だと思っておりました。過去には、例えばプレミアム付商品券とか、紙媒体での配布というのもやったわけですけれども、事務コストが非常に多くかかりますので、小まめにするということは非常に難しいです。このJ-Coin Payというキャッシュレスの手段を使いますと、紙媒体に比べて事務手数料も随分安く行なうことが可能となります。したがいまして、子育て支援もフレイル対策も、その目的と併せて経済振興を図るための手段として、こうしたJ-Coin Payを活用するのは有効であろうということで、このたびやっているところでございます。
そして、これを広げていくには、やはりその意図を一層多くの皆さんに理解をしていただくことと、あとは実際に使っていただくといろんなお買物をする際に利便性が高まるというところがございますので、この意図が伝わりながら広がっていけばと思っております。まだまだ使っていらっしゃらない方にどうやってその内容を届けるのか、まさに皆様方の媒体などもうまく活用させていただきながら、これは広げていきたいと思っております。
そして、3点目のご質問で、もっと誰でも使えるようにというところですが、J-Coin Payは最初にインストールするところから始まりまして、使えるようになるまで少しハードルがあるのは間違いないと思ってます。したがいまして、その辺りにつきましては、本庁舎1階にも窓口を設けておりますけれども、ほかにも例えば一部の公民館ではスマホ教室などもやっておりますので、うまく活用していただきながら広げていければと思います。これからの行政、それから市民生活においても、やはりスマートフォンをうまく活用できると、いろんなことが便利にできるということもございます。特に米子市役所で言えば、スマートフォンを使った様々な申請とか、そういった受付も今、だいぶできるようになってきております。そうすると、市役所に行かずとも様々な手続ができるように進んできておりますので、これからの生活の中で、やはりスマートフォンを便利に使ってもらえるようにするということも、市としてやっていかなければいけないことなのかなと思っております。そこは地道に相談窓口で対応したり、あるいはスマホ教室などでいろんな使い方を知っていただく機会を設けるなど、努力をしていきたいと思っております。
記者:
確認ですが、高齢者の方とか低所得者の方については、従前からほかの支援が充実しているというところがあるということですね。
市長:
そうですね、これまでコロナ禍の中、それから物価高騰が始まってからも、給付金を含めた支援については、政府から何度も低所得者対策を含めて行なわれてきておりました。一番の声としては、現役世代、子育てでまさにいろんなものを買わなきゃいけないとか、低所得者には該当しないけれども非常に苦しいという声を多数いただいておりましたので、やはり全員を対象としたものにしたいなというところで、このたびのキャンペーンとなっていることは、引き続き説明していきたいと思っております。
記者:
高齢者、低所得者層への違った形での支援はあっても、一方で、スマホ自体を持っていない人もいらっしゃいます。スマホがどのぐらい普及しているかということは、スマホが便利で有用性もあると感じられるまでの入り口になるかと思うのですが、その辺はどうお考えですか。
商工課長:
米子市のデータというものはないのですが、全国のデータとして、6歳以上を対象とした令和4年度の調査で、77.3%の方がスマホを保有しているという結果が出ております。
記者:
スマホを普及させていって、持てない人も持つことによって、公のお金をみんなで共有するということですが、その辺の選択肢はほかにもあると思うんですがいかがでしょうか。
市長:
これは、この事業だけにフォーカスされると、そういったご意見もあると思います。先ほど申し上げたとおり、特に高齢世帯、低所得者層はこれまで何度か政府から給付の支援が出ておりますので、そうでない世帯に対しても光を当てたいというのが今回の事業です。全体観としての政策意図は、ぜひご理解をいただきたいと思っております。
それと、せっかく世の中に77%普及してきたスマートフォンという手段を行政が使えないとなると、これは際限なく行政コストがかかるような手段でしか、我々は政策が遂行できないということになります。やはり便利な手段として、可能な限り使わせていただいて、まだ使えない世帯があるというのは認識しながら、先ほど申し上げたような方法できちんとフォローはしたいと思っております。
記者:
行政コストを下げることで還元率もより高くなるのかなと思うんですけれども、既存の還元率やほかのものに比べて、どれぐらいコストが軽減できたかというデータはありますか。
市長:
過去に数億のプレミアム付商品券を発行した際の手数料等で、約3,000万円以上の事務コストがかかりました。今回、同じく数億円のキャンペーンを張っていくのに、600か700万円ぐらい、一桁は事務コストが減っておりますので、その分、還元額に回したりとか、あるいは全く別の政策に回したりだとか、事務コストで見れば激減したと考えております。
何よりも、紙の商品券ですと、発行する際にも非常にコストがかかりますし、回収した後に精算業務が入ります。例えば、使われた商品券をお店から市役所に持ち込んでいただいて、換算して振込をするというのを全部、手作業で事務処理をやっていたわけですが、市役所職員の手が回らないときは委託で事業者に頼んだりもして、随分とお金がかかりました。このたびのキャッシュレスの仕組みを使いますと、その辺りが一切ありませんので、キャッシュレス事業者に対する手数料で済むということですね。
ですので、これが使えないとなると、なかなか政策に機動力がなくなると言いましょうか、小まめなポイント還元とか給付というのがなかなかやりづらくなります。随分とこれが使えることになって政策の幅は広がったと思いますね。ですので、やっぱりどれだけ普及するかというのが一つのポイントなのかなと思っております。
記者:
国が、デジタルの、若干遅れているようなことを、やっぱり自治体としては使わない手はないと捉えられているんでしょうか。
市長:
今、国もキャッシュレス決済を奨励しているというところがありますけれども、具体的にそこに何か、自治体に対する支援はないように感じております。ここは自治体独自ではありますが、国の政策方向というんでしょうかね、それともある程度一致しているものと認識しております。
記者:
新規ユーザーに1,000円のポイントを配るというのもやっていたと思うんですが、これはもう今はやっていないという認識でいいんでしょうか。
商工課長:
1万人分の予算を組んでおりまして、現在のところ2,000人に1,000円のポイントを出しております。現在の執行率としては20%でございますので、まだまだいける部分がございます。今後、先ほど申し上げたような広報等を通じて、一人でも多くの方に利用していただきたいと思っているところでございます。
記者:
キャンペーン参加の市内の店舗は1,000店舗になったということですけども、始まったときと比べてどのぐらい増えてますかね。
商工課長:
J-Coin Payの決済を使っておられる店舗は1,800店舗あるんですけども、その店舗さんの考え方等で賛同いただいて、これを使えると表明していただいている店舗が1,000店舗でございます。
記者:
キャンペーン参加が1,000店舗ですね。
市長:
1,800店舗の中には、第1回のキャンペーンをやったときに、自分のお店がJ-Coinを導入しているのを忘れていたお店がありまして、今回キャンペーンを始める際にはお店に改めて意思確認をさせていただきました。1,800店舗に、本当に使えるかという確認をさせていただいて、そして今、使えるのが約1,000店舗というところです。
幹事記者:
では、2つ目のフレイル対策事業について、質問のある社はお願いします。
記者:
フレイル対策事業ですけど、まだそんなに年月たってないんですけれども、ここまでの効果、あるいは市民の反応、市長としてどのように受け止めていらっしゃいますか。
市長:
まず先に市民の反応からお答えいたします。各公民館に行く機会があったりしますが、結構多くの方が、「フレイル対策頑張ってますよ」と声をかけてくださいます。事業を始めた当時、「フレイルって何?」というところから始めたことを考えれば、随分と隔世の感があるなと思いまして、フレイル対策の重要性というものは、かなり浸透してきてるのかなと実感しております。
ただ、これが大きく広がったかと言われれば、まだまだだと思っております。そもそも公民館活動に積極的に参加してくださる方というのは、高齢者であっても比較的元気な方が多いですから、まだ潜在的には広げられるだろうと認識をしております。これは令和元年に行ないました永江の実証実験でもそうでしたけれども、やはり普段、公民館活動等に出てきていただけない方々に、いかに声をかけ開拓していくのか、これが大事なことですので、その点につきましては引き続き皆さんと力を合わせて努力していきたいと思っております。
それと、効果が具体的に発現するのは、やっぱりある程度時間はかかるのかなと思っております。5年とか10年とか、具体的に例えば介護保険を適用される要介護者がどれだけ年齢構成に対して、割合として減ってくるのか、その辺りの数字が出てくるのはまだ先だと思っております。したがって、これはある程度息の長い事業だと思っております。
既に高齢期に入っていてフレイルと診断された方であっても、永江の実証実験でいきますと、介入指導等でフレイル状況が改善する方が半分以上出てきております。したがいまして、先に始めてくださった方々は既に一定の効果は出ていると思いますけれども、例えば早ければ40代とか50代の方々も徐々にフレイルを見越して、今のうちから運動習慣とか食生活の改善とか、いろんな形で健康習慣を身につけていただくと、確実にフレイルを予防することが自らできるようになってきます。まだ始まったばかりですけども、非常に大きな期待を持って、効果を見ていきたいと思っております。
記者:
フレ飯弁当の特徴を教えていただけますか。
市長:
まずたんぱく質としては、卵がありますし、ドライカレーの中にはサバや大豆も入っています。主にたんぱく質をしっかりと摂取できるようなメニューになっているというのが第一の特徴でありますし、あとはフルーツや野菜もふんだんに使われておりまして、全体的にバランスの取れたメニューとなっておりますので、ぜひ味わっていただきたいと思っております。
記者:
1,200円という価格はちょっとお高いような気もするんですが、いかがですか。
市長:
これは事業者さんがいろいろ考えて、現在の食材の高騰などを踏まえたものだと思います。例えばJ-Coinで買っていただければ10%分は還元されるので、それもよいのかなと思っております。
記者:
高齢の方に食べていただきたいというのはもちろんだと思うんですけれども、駅弁や空弁で販売されるということで、全年代に食べてほしいという思いがあるんでしょうか。
市長:
はい。フレイル対策の3本柱のうちの一つ、食事をいかに改善していくのかは、たんぱく質を適切に摂取し続けるというのがポイントでもあります。特に高齢期になるとたんぱく質の摂取量がだんだん少なくなってきますので、意識して摂取いただくということと、現役世代の方もバランスよく食べることを意識していただくというのを、このフレ飯弁当を通じて知っていただければと期待しております。
記者:
フレ飯弁当は4月22日発売ということですが、例えば期間限定だったり、個数限定というのは設けられているんでしょうか。
フレイル対策推進課長:
フレ飯弁当は4月22日に、米子駅で5食と米子空港で5食ということで、計10食を、基本的には継続的に販売する予定にしております。
記者:
期間は特に設けられてはないですかね。
フレイル対策推進課長:
そうですね。
記者:
今回、このサバを使ったドライカレーを主菜にしたというのは、何か狙いというのはあるんでしょうか。
フレイル対策推進課長:
フレ飯プロジェクトの取組として、低栄養の予防ということと、生活習慣病の予防ということで適塩の推進を目的にこういったプロジェクトを立ち上げてきました。
これまでの成果としては、「みんなでフレ飯」という冊子を作って、減塩ですとか低栄養の予防に資するようなレシピを掲載をしてきたところです。この冊子の中で、サバのカレーを取り上げているところがありまして、これをお弁当に商材化していくというのが、プロジェクトの中で話が出て、進んできたというところでございます。
冊子では、家庭でお気軽に作れるように、サバの缶詰でもできますというレシピになっています。
今回のお弁当は、米吾さんが販売をされていますけれども、サバの吾左衛門鮓を販売しておられますので、そういった食材を使って、このたびのお弁当を作っていただいたというところでございます。
(参考) … フレイル予防の3つの秘けつ~栄養編~
幹事記者:
次の、子育て支援に係るJ-Coin活用について、質問のある社はお願いします。
記者:
改めて、J-Coin Payについて、ポイントを連動させて子育て支援という、その思いみたいなものをもう一度、総論的なものから、一番の狙いを一言お願いいたします。
市長:
まず第一に、子育て支援給付ということで、やはり子育て支援を米子市としても充実させたいという思いが一番でございます。その際に、じゃあどのような形で充実させることができるだろうかといったときに、既に政府でやっております二つの事業、出産応援給付金と子育て応援給付金、これに給付金を上乗せすることで、少し支援になるんじゃないかということを考えました。
その際に、先ほどご質問もいただきましたけども、地元のお店で使えるJ-Coinを使っての給付にすることで、より一層地域への経済振興もできないかなというところで、このたびの事業に至ったというところでございます。
記者:
政府による出産・子育て応援給付金って、今年度からですか。
市長:
昨年度から既に始まっています。
記者:
昨年度から既に自治体を窓口にして、基本的に現金振込で給付されているわけですね。そこにこう付加するということですね。
市長:
はい。
記者:
給付は去年の4月からですか。
こども相談課長:
令和5年4月1日からです。
記者:
5,000円分のポイントをJ-Coinで渡すことと、現金で渡すことでの違いというところで、先ほど市長は地域振興になるということをおっしゃっていました。もらった立場からすると、J-Coinでもらうのと現金でもらうのと、何か使い方に差があるのでしょうか。地域振興という意味ですと、J-Coinでも現金でも効果は同じなんじゃないかと思うんですけど、何か想定している効果というのがあるのでしょうか。
市長:
現金はまさに、これは米子市内に限らず全国どこでも、日本円の使える場所であれば使うことが可能なものであるのに対して、このたび発行するJ-Coinポイントは、米子市内限定で使えるという縛りがかけてあります。J-Coinが使える米子市内の店舗で使っていただくことになりますので、その分、地域に給付金が還流することを見込んでいるというところでございます。
記者:
この政府の施策に自治体がオンして給付する方法として、電子決済、電子マネーで支払うという方式を取り入れている自治体というのは、まだ珍しいでしょうか。県内とか全国、実施状況が分かれば教えてもらえますか。
こども相談課長:
全国ですと、群馬県の高崎市が先行して実施しておりまして、やはりJ-Coinで給付という形で実施をしております。
記者:
山陰では米子だけですか。
こども相談課長:
はい、今のところ山陰ではほかにないです。これから米子が始めるというところです。
記者:
今後の延長としての話ですけど、フレイル、子育て、今後の地域還元としての何か使い方って、まだ考えておられますか。
市長:
こうした子育て支援もそうですし、先ほどのフレイル対策もそうですし、例えば5歳児健診もぜひ受けてくださいと言っていかないと、全世帯ということになかなかなり得ません。フレイル対策も、ぜひやりましょうという呼びかけだけで皆さんがやってくださるなら、それはいいんですけども、なかなかそうもならないので、いろんなキャンペーンとか事業に合わせて、それに参加するインセンティブとして、地域通貨的な使い方のできるJ-Coinによるポイント還元というのは一定の有効性があるのではないかという見込みのもと、今これをやっているところでございます。その成果というのはこれからだと思いますけれども、我々としては、どれだけ成果が上がるかというのもしっかり検証したいと思っております。
記者:
今後、これ以外に何か考えてることはまだないですか。
市長:
令和6年度は、今のところこれだけでございます。あと、どういうのがあるかというのは、もうちょっと考えなきゃいけないなというところですね。
幹事記者:
では4点目、どらドラパークの閉館行事の件について、質問ある社はお願いします。(質問なし)
では5点目、皆生温泉の夜景を生かした活性化の件で質問ある社はお願いします。(質問なし)
では、市の発表項目以外で質問がある社、お願いいたします。
記者:
今日、バイオマス発電の説明会がありますが、今後、米子市としてどういう展開になるのか、どう受け止めるのか、運転再開はいかがなのか、どんな感じでしょうか。
市長:
まず、今日からの説明会というのは、火災あるいは爆発事故が起きた、その原因についての説明になると聞いております。
現時点においては、おおむねといいましょうか、ほぼ間違いないだろうというところの原因が判明したという段階でありますので、まずはそれを周辺住民の皆様に事業者から説明をしていただくというのが今日の説明会の趣旨でございます。
今後につきましては、まだスケジュールは分かっておりませんでして、まずはその原因に対して適切に予防措置といいましょうか、再発防止措置が取られるかどうかというところが重要ではないかと思います。それがないと、運転再開ということには至らないのではないかなと思っております。
記者:
地元自治体に対して、発電所側からはどういった報告でしたでしょうか。
市長:
事故原因については、最初、たしか経産省、政府に対する報告があり、鳥取県に対してあったか、ちょっと確認してませんけども、その後か、私たち米子市に対しても説明はありまして、これを持って住民説明会にも向かいたいということでお話を受けていたところでございます。
記者:
じゃあ、米子市に説明があったのは、いつだったんですか。
市長:
いつだったでしょう。ちょっと確認しなければわかりません。
記者:
原因報告をどう受け止められましたか。
市長:
まずは原因報告の説明をお聞きしましたので、その内容はともかくですけども、誰が、どういった方たちが原因究明に当たられたのか、専門家の専門状況などについては我々でもしっかりと今後、知見を深めていきたいと思っております。つまり、原因はこうでしたということは受け止めるわけですけれども、それはどういった専門家の方が、過去、どういった事例のもとに、恐らくこうであろうというところを究明されたのか、その辺りを我々としては伺ったところでございます。
記者:
事故原因だけじゃなく、再発防止対策みたいなことも説明はありましたか。
市長:
いや、そこまではないですね。
記者:
事故報告、原因報告ですか。
市長:
まずはそこです。再発防止は、それを受けて、じゃあどんな対策ができるか、これはまだ先というか、これからの話だと思います。
記者:
その辺はやはり大事なところだと思うんですけど、再発防止についてはいかがでしょうか。
市長:
やはり原因究明ができたところが最初の段階だと思っております。原因究明を受けて、それに対する再発防止の具体的な対策、ハード面もあるでしょうし、それからソフト面でもあると思います。いずれもがきちんとできるのかどうか、ここは我々米子市としてもしっかりと説明を最終的に伺いたいと思っております。
記者:
運転再開については、不透明というか、未知数ですか。
市長:
スケジュールは立っていないと認識しております。
記者:
やっぱり地域住民の納得ありきと。
市長:
そうですね、しっかりと理解をしてもらうことは、これは最低限の条件じゃないかなと思います。
記者:
国への報告の中では、資料の中では再発防止というのが一応入っていたと思うんですが、市への説明はなかったということですか。
市長:
米子のバイオマスの具体的な、プラントにどういう囲いをするか、どのようにオペレーションを変えるかなどは、案としては聞いたかもしれませんが、具体的にそれでいくというところまでは聞いておりません。例えば粉じん爆発というのが基本的には間違いない原因だと聞いておりますが、例えばそもそも粉じんが発生しないように、ある程度頻度を高めた定期的な清掃をするとか、それも対策の一つと聞いておりますが、全部のパッケージでハードから運用面まで、そこはまだ聞いておりませんので、具体的な対策というところには至っていないと認識しております。
記者:
今日からあさってにかけて説明会がありますけれども、なかなか一回の説明では、当然住民も、事が事なので、すんなりと納得はされないのかなというところもあるんですが、事業者側の地域住民への対応については、今後どういったような対応を求めていきますでしょうか。
市長:
まず、やはり今分かっているところまでは、適切に説明していただくというところが今日の趣旨ではないかなと思います。その先の話については、先ほど申し上げたとおり、未定のところは未定というところで受け止めるしかないと思いますし、我々として、そこがはっきりするまではしっかり見届けたいと思っております。
やはり地域住民の方に、どこまで納得していただけるかということは、やはりその説明いかんに関わると思っておりますので、そこは事業者としてしっかり説明をしていただきたいなと思っております。
記者:
全国的にも同じような事案が起きてますが、それについてはいかがですか。
市長:
これは米子のプラントだけの話じゃないというところでありますので、ある程度共通した、ほかのバイオマス発電所の火災事故等、かなり原因を共通にしているところがあるように聞いておりますので受け止めつつ、仮に米子だけだと原因を究明するのが難しかったかもしれませんけども、ほかにも事例があることによって、いろんな専門家が多角的に検証してもらえているのかなというところはあります。ほかのプラントの事故原因なども我々では説明を受けた上で、米子もやっぱりそうだったのかなとか、要は我々が理解するのを深めるのに、ほかの事例もよく聞きたいなと思っております。
商工課課長補佐:
補足なんですけども、市への説明、報告というところについて、正式かどうかというのは判断は分かれるかもしれませんけれども、地域協議会というものを地元と市と事業者で定期的に開催をしておりまして、今回の住民説明会に向けて、その時々の現状については、事業者から報告をいただいております。住民に向けての協議プロセスというところで、過程については状況を伺っているということについて補足させていただきます。
幹事記者:
ほかに質問ある社はありますか。(質問なし)
では、以上で終了いたします。ありがとうございました。
市長:
どうもありがとうございました。
掲載日:2024年4月30日