令和7年1月6日(月曜日)
幹事記者:
それでは、記者会見を始めさせていただきます。よろしくお願いいたします。
市長:
お願いします。
幹事記者:
では、市長から、よろしくお願いいたします。
市長:
改めまして、皆さん、明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
今日は、ご覧のフリップを作ってまいりましたので、おおよそこれに沿って、今年1年の米子市役所の動きを皆様にお知らせしたいと思います。
年頭会見フリップ(1枚目) (
494キロバイト)
まず、大きなタイトルとしましては、巳年にかけまして、「巳(み)んなで歩む 米子の明日へ」と名づけさせていただきました。その一番最初に「歩いて楽しいまちづくり」というものを掲げているわけですけれども、ご存じのとおり、昨年もいろんな事業をしながら、市域全体で公共交通の充実を図りつつあるのが見受けられるのではないかと思っております。その成果はまだ出ておりませんけれども、路線の充実だとかICOCAの導入だとか、一部ですけれども、その下地となる部分を果たしながら、今来ているところでございます。
これは一言で言うと、地方都市のリ・デザインだと思っています。日本の大都市は、私鉄と共にまちづくりをしてきました。ですから、私鉄沿線沿いに住宅街を構築しながら大きな都市圏を形成してきたんですが、地方都市になりますと、そうした動きがありませんでした。そうすると結局、道路行政は発展して、どこに住んでも車さえあれば便利なまちではあるんですが、一たび車に乗れなくなると、たちまち不便なまちになってしまうと。これが地方都市の実情だと思います。
そこで、地方都市をいかに復活させていくのかといったときに、私は地方都市のリ・デザインだと思っていますが、公共交通と歩ける範囲を少しでも広げていくということをしていかなければならないだろうということで、これは全国でも中堅どころの都市は気がつき始めて、そうした動きが出ておりますし、我々みたいな人口14万規模の都市では、国交省さんの話によりますと、なかなかここまでやっているのは珍しいと言われておりますが、やはりこうした動きは今年も一層充実を図っていきたいと思っております。
年頭会見フリップ(2枚目) (
265キロバイト)
それから、こちら側のフリップですけども、たくさんやることはあります。ありますが、私も4月に脱皮を果たさなければならないので、これまでやってきたことを、より充実していくことだと思っております。
例えばフレイル対策も、推進という形では、これまでずっとやってきたわけですけども、いよいよ定着と日常化というところに段階を移していかなければいけないなと。いつまでも推進という形でやる時期は少しずつ終わらせて、フレイル対策というのがあたかも歯を磨くかのように日常の中に普通に、ちょっと体を動かそうかなとか、ちょっと社会参加の機会を持ってみようかなとか、食事もきちんと取らなきゃ駄目だよなというようなことが、私たちの生活の中で自然と取り組めるような、そういう段階をめざしていきたいなと思っています。
たくさんあるのでちょっと切りがないですけど、今、米子城三の丸の整備にも着手しておりますが、恐らく、あと2年ぐらいかかるんでしょうかね。ただ、これもやり遂げなければいけないなと思っております。
今年の「明けまして米子城」には、過去最多の約1,200人の方に登城していただきました。米子城で行うイベントも、だんだん定着化が図れてきておりまして、それが参加人数にも表れてきていると思いますが、前面の三の丸では何か荒涼とした風景がまだ広がっておりますので、あそこをきちんと整備し切ることによって一つの節目を迎えられるんじゃないかと思っています。もちろん登城路はまだまだ直していかなきゃいけないんですが、オーダーメードの公共工事でもありますので、かなり時間がかかります。間隔や段差がばらばらなところを整えていかなければいけませんし、昭和50年代にやった盛土で、崩れやすい場所がありますので、そこも登城路をつけ替えて、元の尾根に沿った、ちょっと角度は急斜面になるんですけども、きちんと整えながら、安定した米子城というものをつくっていかなければいけません。時間がかかりますが、着実にやっていきたいなと思っております。
安倍三柳線も第2工区の一部開通をめざして工事しています。これは県道の樋口線とちょうどぶつかるところまでは何とか早めに開通できるんじゃないかと思って、今、鋭意努力しているところです。さらにその先の431までについては、この先まだ民家の買収などもありますので、ここは少し時間かかるのかなと思っておりますが、これもしっかりと進めたいなと思っております。
あとは、高校総体があったりとか、新市になってからの20周年があったりだとか、いろいろイベントをこなしていきますし、ちょっとフリップには書き切れておりませんけれども、今年の5月には日台観光サミットも鳥取県内で開催されまして、初日と2日目は、米子市としては会場を提供することにもなっております。米子と台湾、台北を結ぶ定期便も就航が間近と言われております。鳥取県が今、最後の努力をしてくださってると思いますけども、インバウンドにつきましても、大阪・関西万博も含めて盛り上がる年になると思いますので、それもしっかりと取り込みたいと思っております。
私からは、これぐらいにさせていただいて、もし皆様からご質問がありましたら、何なりとお受けさせていただきたいと思います。
幹事記者:
ありがとうございました。
そうしましたら、各社、ご質問ある方、いらっしゃいますでしょうか。
記者:
さっき、大阪・関西万博について、インバウンドを取り込んでいきたいということでしたけれども、米子市として、具体的に何か、インバウンドに向けた施策とか進行していることがあったら、また考えていることがあったら教えていただきたい。
市長:
一つは、具体的に、今、JR西日本さんと鳥取県さんで連携をしまして、鳥取県内周遊企画というのを実施される予定と聞いております。我々米子市としては、それに負担金を出して、周遊の中で米子駅にもちゃんと降りていただくような仕組み、仕掛けをもって関西方面からの集客を図るというところでございます。これが具体的な施策であります。
それ以外に、やっぱりもう少し長距離バスですとか、そういったところでも山陰方面、そして米子を結ぶ便の充実というものは引き続き働きかけていきたいと思っております。もちろんこの関西万博の期間内だけの話ではなくて、インバウンド観光というのはその後も続いていくものですので、そうしたところを充実させていきたいなと思っております。
それから、米子市単独の予算としましては、これから募るんですけれども、12月議会で予算を通していただきました内容なんですけども、特に飲食店が外国語表記のメニューを提供できるように、予算を確保いたしました。これ、まずは外国人観光客を受け入れたいという希望がどれぐらいあるのかということもあるんですけれども、希望されるお店に対して、メニューを外国語表記で提供できるようにもするような、そういった努力をしていきたいと思っておりますし、それから、市内の主要な箇所の外国語表記の看板の設置、これがまだ十分ではありませんので、その辺りも充実をさせて、外国人の方にとってもまち歩きがしやすいように図っていきたいと思っております。そんなところでしょうか。
幹事記者:
そのほか、ご質問等ございますでしょうか。
記者:
市役所のことと少し離れるんですけども、4月の市長選のことで、対立候補の方が立候補を表明されたという報道がございましたけども、それについて何かご意見というか、今のお気持ちを聞かせていただけますでしょうか。
市長:
そのような報道があったということは、私も認識をしております。それでどうこうということでは私はなくて、まずはやっぱり2期8年間やってきた実績というものを市民の皆様に率直にお諮りをしたいと思っております。そのためのまずは市長選挙だと思っております。
それと、やはり2期8年やってきて、どうしても前半は米子市役所、あるいは米子市が抱える課題に対応する最初の4年間でありましたし、次の4年もそれに続く4年間、合計の8年間だったと思っておりますので、3期目をめざすにあたりましては、やっぱり私がもっとやりたいこと、これをもう少し前面に打ち出して市民の皆さんにアピールしたいなと思っております。
幹事記者:
分かりました。ありがとうございます。
そのほか、ご質問ございますでしょうか。
記者:
さっきの市長選に関連しての話でありますけれども、米子市以外にも、去年の江府町だったりとか大山町、南部町は終わりましたけれども、かなり今年、選挙イヤーということで、その中に、今度5選に出られる方もいらっしゃるわけですけれども、例えば自分の中で一つの仕事を成し得るスパンとして、どれぐらいが適当であるとか、そういったお考えがありますでしょうか。
市長:
何期が適切かということは、正直、考えることはあるんですけども、自分なりに答えが出せないところがあります。逆に私は4年に1回選挙を受ける中で、長さというよりも、やっぱりその時代の変化に適切に対応した施策が打ち出せるかどうかが本当の勝負だと思っております。私に関して言えば今度3期目をめざすわけですけども、はっきり言って民間企業のスパンからいけば、8年でも十分長いと思うんですね。だけども、じゃあ3期目をめざすにあたって、今の時代に必要な施策がきちんと打ち出せるかの勝負だと思っています。
地方都市はどこも、非常に閉塞感が広がっていると感じるのですが、その閉塞感がどこから来るものなのかというのを適切に把握をして、そして施策にしっかりと打ち出せるのかどうか、そこが長かろうが短かろうが、問われる部分だろうなと思います。私自身に関して言えば、先ほど少しお話をしましたけども、3期目をめざすにあたって、次の未来に向かってどんな施策が必要で、それをどうやっていくのかということがしっかりPRできるか、これが一番重要な勝負だと思っています。そういう意味で、誰が出ようと、やっぱり私のカラーをしっかり出していくことが大事だと思っているところです。
記者:
ありがとうございました。
幹事記者:
そのほか、ご質問ございますでしょうか。大丈夫でしょうか。
市長:
それでは、今年もどうぞよろしくお願いします。
記者:
今年もよろしくお願いします。
掲載日:2025年1月17日