3月定例会議案説明会見(令和6年2月19日)

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3月定例会議案説明会見(令和6年2月19日)

令和6年2月19日(月曜日)

内容

  • 令和6年米子市議会3月定例会議案説明

 

幹事記者
それでは、定刻となりましたので、令和6年米子市議会3月定例会議案説明会見を始めます。
市長、説明をお願いします。

【資料】リンク・新しいウィンドウで開きます 令和6年度当初予算についてPDFファイル 145キロバイト)
【資料】リンク・新しいウィンドウで開きます 資料-1 令和6年米子市議会3月定例会議案PDFファイル 198キロバイト)
【資料】リンク・新しいウィンドウで開きます 資料-2 令和6年度予算の概要PDFファイル 1,298キロバイト)
【資料】リンク・新しいウィンドウで開きます 資料-3 令和5年度3月補正予算の概要(先議分)PDFファイル 37キロバイト)
【資料】リンク・新しいウィンドウで開きます 資料-4 令和5年度3月補正予算の概要PDFファイル 122キロバイト)
【資料】リンク・新しいウィンドウで開きます 資料-5 議案説明資料(水道事業会計)PDFファイル 6,115キロバイト)
【資料】リンク・新しいウィンドウで開きます 資料-6 議案説明資料(下水道事業会計)PDFファイル 288キロバイト)


市長
本日は、3月定例会に提出をいたします議案について説明をさせていただきます。
私からは、予算案の内容について皆様にお知らせをしたいと思います。お手元の資料2が予算の概要となってございます。
まず、当初予算についてですが、皆様のお手元に紙で1枚、別途資料をお配りしていますのでご覧ください。

【資料】リンク・新しいウィンドウで開きます令和6年度当初予算についてPDFファイル 145キロバイト)

様々な市政課題がある中で、昨年度、今走っている現年度に引き続き、歩いて楽しいまちづくりやフレイル対策、こども・子育て政策といった重点を置いている事業を一層伸ばすべく、令和6年度の予算を組んでおります。
また、現在キャンペーンを実施しておりますキャッシュレスによる還元事業でございますが、このキャッシュレスの仕組みにおいても、可能な範囲で他の事業に展開できるよう予算を組んでいます。
そうしたところ、資料の中段に記載しておりますが、令和6年度一般会計の予算総額は813億2,000万円となり、過去最大の予算規模となりました。資料2の4ページにも、今お話した予算規模についての内容をおおむね記載してございます。

資料2の5ページに総括表を掲載しておりますが、予算のポイントとして見ていただきたい部分は、上から4つ目の段の地方債依存度とございます。過去最大規模の予算となりましたが、地方債依存度は伸ばさず、微減の状態にとどめさせていただきました。その分、歳入の面においては、財源確保のために国県支出金を使いながら、関連してできる事業を行います。国や県の支出金を使いながら本市の事業を進める努力を重ね、ある程度、国県支出金の伸びで全体をカバーする予算組みとなっております。
ちなみに市税収入については3億2,000万円余減っておりますが、これは今度実施されます定額減税の影響によるものです。その下の地方交付税と合わせると、おおむね数字的にはプラス・マイナス・ゼロ程度でとどめられるものと考えております。市債発行につきましては、やや少なくできる見込みです。
歳出面については、非常に厳しい面ですが、やはり義務的経費が増えております。これは理由の一つとして社会保障関係の伸びがありますし、職員の人件費を含めた様々な雇用に関連する経費も、現在伸びてきておりますので、しっかりと対応する必要があり数字上伸びてきております。
投資的経費につきましては84億9,000万円ということで、昨年度に比べ9億3,300万円増加しております。これは7ページの投資的経費の欄にも書いておりますが、昨年度を上回り新市移行後、最大の投資的経費となっております。これは、様々な事業を積極的に遂行していくために予算編成したことによるもので、予算全体としても、この投資的経費の伸びが一つポイントになっていると思います。

具体的な事業内容ですが、資料2の23ページから個別事業の内容を記載しておりますので、私から説明をさせていただきます。
まず、交通基盤の充実と歩いて楽しいまちづくりの項目についてですが、ウォーカブル事業につきましては、現在重要な局面を迎えておりますので、令和6年度も鋭意進めていく予算組みとなっております。
議会でも委員会で報告をさせていただきましたが、6番の郊外型巡回バス実証運行事業は、弓浜地区を巡回するコミュニティバスの実証運行を行うため予算を計上しております。
7番のよなご共創型交通プロジェクトですが、だんだんバスにつきまして交通系ICの導入に向けて、最終の準備を詰めているところです。導入するICはICOCAを想定しております。導入をきっかけとした公共交通の利用促進もしっかりと図っていきたいと思っております。
 
災害に強いまちづくりと脱炭素社会への取組の推進の項目ですが、9番の防災倉庫整備事業及び10番の淀江保育園跡地活用事業は、淀江保育園のあった跡地に防災倉庫を整備いたします。国の財源を使わせていただくことになりますが、整備にあわせて、周辺である程度地域の様々な行事やイベントなどで使えるよう、芝生の広場をつくることも考えており予算を計上しております。
11番の消防団装備資機材整備事業は、古くなったものについて順次更新していくのですが、新しいところでいきますと、ドローンの配備を考えております。
資料の24ページの13番、市道安倍三柳線改良事業につきましては、第2工区の整備を進めるため国の予算の獲得も含めて、現在、鋭意努力をしております。

続きまして、市民が主役の共生社会の構築の項目ですが、17番の重層的支援体制整備事業について説明いたします。委員会等で報告させていただきましたが、総合相談支援センター「えしこに」をより一層充実させていくため、体制を整備するための予算を計上しております。
19番の基幹業務再構築事業については、金額が大きくなっておりますが、いわゆる自治体DXの推進に向けて、本格的にシステム構築に取りかかるため来年度予算を計上しているところです。

教育の充実と子育てしやすいまちづくりの項目に移りまして、20番の出産・子育て応援交付金事業についてです。
これは、国の事業に併せて、キャッシュレス決済アプリで受給をされた場合、5,000円分のポイントを追加支給することを考えております。追加支給の部分だけは単市で実施いたします。妊娠期に5万円を受給される際、5,000円を支給し、また、出産時5万円を受給される際にも5,000円を上乗せしてキャッシュレスで受け取れるよう考えております。この事業は、当然子育て支援の充実を図ることを目的としていますが、地域限定で使えるキャッシュレスポイントを発行することにより、地域経済の振興を図ることも目的としております。
21番のまんが図書館活用事業でございますが、角盤町にありますマンガミュージアムを使わせていただきます。かねてより市内の子育て世帯から、雨の日の遊び場を何とか整備してもらえないかという要望をいただいておりました。一から施設をつくるとなると大変ですが、雨の日に限るわけではなく、学校がない日などにもマンガミュージアムに小・中学生が無料で入れるよう工夫をし、過ごし方の一つとして進めていきたいと考えております。
25番の5歳児健康診査事業についてですが、5歳児健診を受けていただいた方には、1次健診のアンケートを返送していただくのですが、その方に対してキャッシュレス決済によるアプリで500円のポイントを支給する事業を始めたいと思っております。
それから、次の26番の妊婦健康診査事業ですが、これまで歯科健診の受診費用は有料となっておりましたが、無料とするため助成を行う予定としております。
25ページには学校教育関連の事業を載せております。28番の教育支援センター「ぷらっとホーム」運営事業についてですが、「ぷらっとホーム」が運営を開始してしばらくたち、それなりの成果が出てきております。一層成果を加速するために、支援員を増員しようとするものでございます。
また、同じく「ぷらっとホーム」について29番ですが、施設をより一層使いやすくするために、スペースの整備やトイレ改修などを行う予定でございます。
30番の多様な学び推進事業でございますが、これも不登校対策の一環でございますが、学校に関する支援員の拡大を図りたいと思っております。
また、31番の英語指導助手配置事業ですが、ALT(外国語指導助手)の増員を図るための予算となっております。
続きまして33番の特別支援教育補助事業ですが、記載のとおり個別支援システムを導入することによって、より一層充実した特別支援教育を施していこうという狙いです。
34番の部活動の地域移行推進事業ですが、これは他市町村等に先駆ける部分があるかも分かりませんが、具体的に競技種目を定め、部活動の地域移行に向けた教職員以外の部活動指導員等の配置などを考えています。競技種目のうち一つは野球に決まっているようですが、最終的に、それ以外の幾つかのスポーツ競技についても実践に移していくため、統括コーディネーターを配置して動かしていこうと考えています。
36番の義務教育学校整備事業につきましては、美保の義務教育学校の整備について地質調査等、予算のかかる局面に次第に入ってきているところです。
37番の食育推進事業ですが、これも地元食材を活用し力を入れて頑張っていこうと考えております。

続きまして、稼げる経済圏の再構築の項目です。
39番の皆生温泉海岸遊歩道滞留拠点化事業ですが、これはまだ具体的に何をというところまでは決まっておりませんが、これまで海岸遊歩道にはベンチの設置など、いろいろ整備を進めてきた流れの中で、令和6年度は具体的にどういったものを設置していくのか、設計なども含めて向かっていくため予算を計上しております。
40番の「ととのうよなご」サウナツーリズム推進事業ですが、予算額は少ないですが、既にサウナの場合は事業者がいらっしゃいますので、お客さんや観光客の方に利用していただけるように推進をしていきたいと思っております。
26ページの41番「米子の食文化」魅力発信事業ですが、既に牛骨ラーメン・さばしゃぶ・475パフェの3つが柱として上がってきておりますので、さらなる推進を図るべく予算を計上しているところです。
42番のウォーカブルエリア観光案内看板設置事業については、特にウォーカブルエリアにおいて観光案内看板の設置が必ずしも十分でない実態がございますので、良いポイントに多言語表記した案内看板の設置を進めていこうと思っております。
少し飛んで46番ですけれども、地域産品PR事業(ふるさと納税)ですが、この後、補正予算の説明をいたしますが、令和5年度2月時点でふるさと納税が非常に好調でして、現在約19億1,000万円の数字が上がってきております。その約半分をPR事業として、ふるさと納税の返礼品等となりますが令和6年度の予算に計上しているところです。

同じく26ページの歴史と文化に根差したまちづくりの項目ですが、米子城関連は、史跡整備事業の計画に基づき、着実に整備を進めていくため予算を計上しております。それに加えて55番の尾高城跡保存整備事業ですが、これも具体的に始まっていきますので、令和6年度に予算を計上してございます。
27ページに行きまして、56番の淀江にぎわい創造事業についてですが、これは、先般も行いました東京大学文学部の考古学研究のチームによります淀江の考古学の見地から見た歴史の研究を支援しつつ、様々な淀江の魅力を発信していくイベント等に活用していく予算となっております。
それから、57番、伯耆古代の丘公園整備事業ですが、遊具の設置等を進めながら、より一層使いやすい公園にしていきたいと思っております。

続いて、スポーツ健康まちづくりの項目でございますが、58番は、先般、事業者を発表いたしました新体育館の整備事業となってございます。6億2,000万を計上しております。
それから、59番はどらドラパーク米子市民球場整備事業としてかなり大きな予算となっております。スコアボードの改修など、この辺りも着実に進めていければと思います。
60番のオリンピック・パラリンピック関連事業は、既に本市から三上紗也可さんの出場が決まっておりますが、そのほかにも有力選手がいらっしゃいますので、そうした方々をしっかりと応援できるような予算となっております。
61番のねんりんピック推進事業ですが、本市は、県内最多の7種目が行われますので、それに見合う予算を計上しているところです。
フレイル対策については62番となりますが、これも引き続き力を入れて推進していきたいと思っております。本事業内容に記載しておりますが、健康ポイント事業の予算を計上しております。これもキャッシュレス決済の仕組みを使って、健康イベントなどに参加された方に、そのインセンティブとなるようポイントを進呈するといった取組を考えております。

物価高騰対策の項目ですが、主に国の財源を使った国の事業となりますが、66番は米子市単独のものでございます。財源は国の予算を使いますが、米子市として、学校給食における保護者の方々の負担を抑制しつつ、子供たちにしっかりと栄養のあるものを食べてもらう事業となっております。
本編の一般会計につきましては以上とさせていただきます。

続きまして、資料の順番でいきますと、資料3と4とが補正予算となっております。資料3の先議分につきましては、説明は省略させていただきます。
資料4の2ページ目でございますが、地域産品PR事業(ふるさと納税)として、補正予算を1億800万ほど計上しております。また、がいなよなご応援基金積立金も2億2,000万の増額の補正となっております。
ふるさと納税が非常に好調となっておりまして、今年度に1回補正予算をかけているのですが、最終的にさらに上方修正をいたします。現時点において、今年度の寄附金の見込額を19億2,000万と読んでおります。これは米子市にとりましては過去最高の金額となりますし、昨年度が13億円台でございましたので、差引きしますと約5億数千万の増加となりました。
今までで一番多かったのは令和元年度の15億円台がありましたので、それも含めて過去最高額を見込んでおります。

※補足
ふるさと納税実績金額(令和4年度:13億7,350万6千円、令和元年度:15億4,190万7千円)

補正予算につきまして、国の予算がついた事業には事業名の横に「補」の文字を記載しております。これにより進められる事業が増えることや、様々な事業実績に伴う補正予算となっております。
資料4につきましては、以上とさせていただきます。

あとは、水道事業は資料5、下水道事業が資料6となっております。それぞれ詳細につきましては部局長から説明させていただきます。
私からは以上とさせていただきます。

総務部長
それでは、私から条例関係と、少しだけ予算についてご説明をさせていただきます。当初予算と補正予算のほとんどの部分を市長から説明をさせていただきました。
まず、3月定例会に上程いたします議案につきましては、条例が18件、単行議案が8件、補正予算が8件、当初予算が11件、報告が5件の計50件をお願いするものです。その中の議案第2号から第5号までは、事務処理の関係上、先議をお願いするものです。
主な条例ですけれども、まず議案第2号につきましては、特別功労者及び功労者の表彰です。これは、米子市の表彰規程に基づきまして議会の同意をお願いするもので、今回、特別功労者1名、功労者25名の同意をお願いするものです。
それと、これも先議案件となりますが、議案第3号の条例の制定についてです。これは、DXのさらなる推進を図るとともに、空き家及び空き地についての相談を一元的に応じる体制を構築するために組織の整備を行うものでございます。
議案第17号ですが、老朽化により解体いたします市営河崎住宅3棟を廃止するため改正しようとするものです。
議案第24号は、米子インター西産業用地整備事業などで整備をいたしました区域について、町の区域の新設を行うとともに、町及び字の区域の変更を行おうとするものです。
主な議案については以上でございます。また、3月21日の最終日に追加議案として事業契約の締結1件、人事案件3件の計4件の提案を予定しております。

次に議案第5号ですが、第9回の一般会計の補正予算となります。こちらは先議をお願いするもので、令和6年度に行われます個人市民税の定額減税と、定額減税を補足する給付の実施に向け必要となるシステム改修を、先議でお願いをするため上げさせていただいています。
議案第28号は、令和5年度の一般会計の第10回補正予算です。先ほど市長から説明したとおり、今回の補正は、事業費が確定し不用額が生じる事業については減額補正を、決算見込みにより不足が生じる事業については増額補正をお願いするものです。
主なものといたしましては、資料4の2ページから3ページにかけて、教育費の費目に小学校長寿命化改修事業ほか4事業を、国の補正予算を活用して学校施設の整備を行うために計上しております。
繰越明許については、資料の3ページから4ページにかけ、課税事務費ほか33事業を記載しております。これも国の補正予算を活用した事業のほか、関係機関との調整や資材調達に期間を要したことにより年度内の完了が見込めないため、繰越明許を設定または変更することといたしました。
特別会計についてですが、議案第29号から議案第32号までの補正となります。国民健康保険事業特別会計と介護保険事業特別会計につきまして、それぞれ実績に基づきまして増額あるいは減額の補正を行っております。
駐車場事業特別会計は、財源の組替えをいたします。米子インター西産業用地整備事業特別会計は、起債償還利子の補正の増額を行っているところです。以上が令和5年度3月の第10回補正についての説明となります。

令和6年度の当初予算についてですが、先ほど市長が説明しましたとおり、過去最大予算規模ということで813億2,000万円を計上させていただいております。
歳入につきましては、約188億円を市税収入として見込んでおります。そのほか、国の示します地方財政計画などを参考に、地方交付税、各種交付金、譲与税を見込んだところでございます。
市債につきましては、臨時財政対策債を加えました市債総発行額を約52億円としておりまして、これも先ほど市長が説明しましたとおり、前年度を8,000万円ほど下回っております。
歳出につきましては、がいなロードの完成や啓成小学校の整備完了などの皆減がございましたが、ふるさと納税の実績見込みに基づく、がいなよなご応援基金の積立金の増や、地域産品PR事業の大幅な増が見込まれます。併せまして、国の施策として行います電力・ガス・食料品等価格高騰緊急支援給付金及び定額減税補足給付金の皆増、小児医療無償化に伴う医療助成費の増、さらに新体育館及びどらドラパーク米子市民球場等の東山公園周辺の整備や、米子駅、角盤町周辺の歩いて楽しいまちづくり関連予算における普通建設費が大きく伸びておりまして、予算規模は対前年度比7.6%、57億6,500万円の増となっております。
次に、特別会計の予算についてですが、合計額が327億6,835万円ということで対前年度比0.4%、1億3,475万円の減となっております。これは、後期高齢者医療特別会計の広域連合負担金が増となった一方で、国民健康保険事業特別会計の給付が大幅に減ったことが理由です。

この結果、一般会計と特別会計を合わせました令和6年度の予算総額は、対前年度比5.2%、56億3,025万円の増となってございます。
詳細につきましては、先ほど市長が詳しく説明をしておりますので割愛をさせていただきます。
以上が令和6年度の当初予算の概要でございます。

水道局総務課長
では続いて、水道局に関連します議案3件について、資料5で説明をいたします。
初めに、議案第33号の積立金の目的外使用について説明いたします。
経過としまして、水道局では、平成10年度から日野郡日南町の山林を水源涵養林(※)として取得してきました。その後、さらなる用地拡大を目的として水源涵養林取得積立金を平成10年度に3,150万円積み立てておりますが、令和元年度の取得を最後に取崩しは行っておらず、今後の新たな取得計画はありません。
この提案により、令和5年度に積立金全額の取崩しを行い、資本的収支不足額の補填財源として活用するものです。

(※)水源涵養林
主に河川や取水施設の上流に位置し、水資源利用の視点から特にそれらの働きが重要とされる森林。過剰な森林伐採を行わずに適切に管理することで、その働きが維持される。

続きまして2ページの議案第34号、令和5年度補正予算について説明いたします。
補正の主な理由については、資料に記載しているとおりです。概要として、科目ごとの補正額、理由等を記載しております。
結果、5ページ中段(3)に翌年度に繰り越します利益剰余金は29億1,158万8,000円としております。下段には主な事業の補正額、理由を記載しております。
次に、6ページからの議案第45号、令和6年度予算につきまして予算規模及び概要は記載のとおりでございます。
8ページをご覧ください。主な収益であります(1)の給水収益は、近年の状況等を考慮し、前年度比1.3%の減としております。
10ページをお願いします。資本的収入の企業債について、3億8,500万円、前年度比37.9%の減とし、借入れを抑制しました。
収支の結果、11ページ最下段の翌年度繰越利益剰余金を18億5,598万4,000円、前年度比27.2%減としております。
12ページの令和6年度に実施する主な事業は記載のとおりですが、9の水道技術研修場整備事業は、新規事業でございます。災害の激甚化、広域の連携の推進、ベテラン職員の大量退職などに伴い、これまで以上に技術者の養成、技術力の向上が求められることから、局敷地内に本格的な研修場を整備しようとするものです。
説明は以上でございます。


下水道部長
続きまして、下水道事業会計の予算案について説明をいたします。
資料6の3ページをご覧ください。議案第35号、令和5年度米子市下水道事業会計補正予算(補正第2回)についてでございます。
補正理由を3つ載せております。まず1つ目は、国の補正予算により追加交付を受けます防災安全交付金を活用いたしまして、建設改良費とそれに伴う収入の増額を行うものです。2つ目は、令和6年度予算で実施を予定しておりました米子市公共下水道ストックマネジメント実施計画策定業務委託を、補正予算により前倒しで実施するものです。
3つ目は、実績見込みに基づき減価償却費等の増減によります補正を行うほか、社会資本整備総合交付金及び防災安全交付金の令和5年度交付決定額に合わせて実施をいたしました事業の実績見込みに基づき、建設改良費とそれらに伴う収入の減額を行うものです。
補正後の予算規模につきましては、4ページから5ページに記載している表のとおりです。

次に、7ページをご覧ください。議案第46号、令和6年度米子市下水道事業会計予算についてでございます。令和6年度当初予算につきましては、中・長期の事業、財政見通しに立ちまして、下水道事業を将来にわたり安定的に継続していくことを主眼に置き、編成をしております。
主な事業につきまして説明いたします。8ページの(4)についてですが、浸水対策といたしまして、令和5年度末に策定いたします雨水管理総合計画に基づき、雨水に係る下水道事業計画の変更や重点対策区域におけるハード対策に着手してまいります。
(5)ですが、鳥取県が実施いたします大沢川暗渠(あんきょ)の閉塞(へいそく)に伴う都市下水路機能の確保のため、代替水路の整備に係る測量や調査等を行ってまいります。
(7)ですが、令和6年4月から下水道使用料及び水道料金の賦課徴収業務の一元化及び民間委託を実施し、水道局庁舎においてお客さまセンターを開設するものです。これにより一層の市民サービスの向上及び経営の合理化を進めてまいります。
続いて、3の債務負担行為についてです。記載しております2件の工事は、令和6年度及び7年度の2か年で実施を予定しており、2年度目の事業費につきまして債務負担を設定するものです。
以上が今回上程いたします予算の概要です。

幹事記者
では、資料に基づいて質問をいたします。
まず、資料1の関連から、質問はよろしいでしょうか。(質問なし)
では、資料2の関連はいかがでしょうか。

記者
市長に伺います。今回の当初予算ですが、全体として過去最大規模となりました。市長としてどういった思いで編成されたのか、一言で言うとどういった予算だと捉えていらっしゃるのか、今後、執行していくに当たっての意気込みを伺えたらと思っております。

市長
まず、大前提として、米子市役所にとりまして財政の健全化は、大変重要なテーマであり続けておりました。これを引き続き堅持した上で、いかに財政健全化を図りつつ攻めの予算を組むことができるかが最大のポイントではなかったかと思います。
その中でも、一番気を砕き、予算査定で重要視をしたことは、子供に関係する経費だと思っております。特に教育費につきましては、項目も多くなっておりますし、今までなかなかできなかったことを、がいな応援基金などを使いながら、積極的に予算項目として上げてきたところです。金額的にはハード事業でなくソフト事業となりますので、大きく見えないかもしれませんが、教育予算についての項目はかなり増やしております。
それとともに、冒頭申し上げたように、昨年、歩いて楽しいまちづくり宣言をいたしまして、市内の様々な場所で歩いて周遊でき、楽しめるようなまちにしていきたいと思っております。関連する経費はしっかりと国の予算もいただきながら、財源を確保し進めていこうと思っております。
また、これも申し上げましたが、キャッシュレスの活用を、まだ多くはありませんが、現在実施している還元事業以外にも実施することを考えております。
フレイル対策なども引き続き重要視しながら予算組みをしたところでございます。

記者
一言で言うとどういった予算でしょうか。

市長
財政健全化を十分に配慮しつつ、攻めの予算となりました。特に教育予算につきましては、様々な項目において、しっかりと予算をつけたつもりです。米子の子供たちが、すくすくと育っていただけるよう最大限配慮した予算となっております。

記者
歩いて楽しいまちについての意気込みを伺います。

市長
昨年、歩いて楽しいまちづくり宣言をし、国のウォーカブル推進事業を各所で行いました。今年度から来年度にかけて、いよいよ佳境に入り、各所で整備が完了していきます。完成した暁にはイベント等も含めた、まちが盛り上がるようなソフト事業を折り重ねながら、市民の皆様、あるいは観光客の皆様が米子のまちを歩いて楽しいと実感できるような令和6年度にしていきたいと思っております。
併せて、だんだんバスがまちなかコースと歴史コースを、本格運行しますので、車体もそのイメージカラーに合わせたものを導入する予定です。歩いて楽しいまちづくりと併せて、公共交通の充実も図っていきたいと考えております。

記者
もう一度、大枠について伺いますが、来年の4月が市長選挙となります。そういった意味で、今回の予算編成は力を入れる最後のタイミングとなり、これまでの集大成になるのではないかと感じます。市民に対して任期中の成果を実感してもらうため、どのようなことを意識し、予算を編成されたのか伺います。

市長
私が約7年前に市長に就任した際、市政の課題は多々ありました。財政が非常に厳しく、様々な事業が前に進められない状態でした。この7年間で財政面においてはかなり健全化が図れてきましたし、令和6年度も、その部分には十分に気を遣った予算配分となっております。
一方、当初に必要とされていた事業や課題につきましては、おおむね全て着手できておりますので、令和6年度は一つ一つ着実に成果に結びつけられるような年度にしたいと思っております。
これまで必ずしも重点配分できていなかった教育や子育て支援の分野について、ソフト事業を中心に予算面で配慮させていただきました。最終的に次世代を担う子供たちがすくすくと成長できることが、私たちにとって最大の使命だと思っております。令和6年度予算につきましては、その部分にかなり予算を振り分けることができたと感じております。

記者
歩いて楽しいまちづくりについて伺います。関連する予算ですが、ウォーカブル推進事業で9億円、交通基盤も含めると10億円と、ハード事業も合わせてということですが、多額の予算となっています。昨年の秋に伺った際、ソフト面はまだ不十分であると市長のご答弁もありました。今後の歩いて楽しいまちづくりは、今年の年頭会見でも、成果が見える一年に、というお話でした。
市長がおっしゃる成果と、ソフト面の不十分さを、今年一年どのようにしていくのか伺います。

市長
予算の額で見ると、やはりハード整備がまだまだ大きくなっております。例えば具体的に例を挙げますと、米子駅南口の目久美町の通りです。現在少しガタガタしておりますので、今年度と来年度にかけて舗装等をやり直し、歩きやすい道路や歩道をつくりたいと思っております。
こうした一つ一つのウォーカブル推進事業は、整備が完了して終わりではなく、実際に歩いてもらえるよう様々な動機やきっかけづくりを仕掛けていきたいと考えています。ソフト面の事業については、民間の皆さんとの協働が非常に重要となってきますので、民間の皆さんのアイデアに我々もしっかりと耳を傾けて、支援できることに対しては支援させていただき、官民あげて歩いて楽しいまちをつくり上げる、その大きなきっかけとなる令和6年度にしたいと思っております。

記者
まちづくりビジョンの基本計画は令和6年度が最終年度となっています。基本計画の中はでは、駅周辺の活性化などにおいて数値目標は特に書かれていません。例えば歩行者を増やすための街頭調査、公共交通の利用者の増加など、市長が歩いて楽しいまちづくりを進める最終的な成果は、どこで測られるのでしょうか。

市長
可能なものは数値で測っていきたいと思いますし、歩行者の増加といった数値はカウンター等を設置すればできなくはありません。ただ、よりまちが持続可能な状態になるための指標の一つは、やはり公共交通を使う人が増えることだと考えます。これは具体的に事業者にとっては売上げ、我々市にとっては助成金の増減で測れると思っております。
現在、地方の公共交通は、その脆弱性が指摘されておりますし、地域によっては存続が危ぶまれるような状況です。米子市に関して、やはり公共交通を使う人がいかに増えるのか、併せて当然徒歩が組み合わさりますので、利用者が増えてくれば歩かれる方も増えていくと考えます。これは一つのメルクマール(指標、基準)ではないかなと思います。
したがって、質問に対する答えは、地域の公共交通が持続可能なものとなり、かつ市民の皆様が少しでも利便性を感じてもらえるようになることが、一つの集大成と思っています。そこにはまだまだ時間はかかりますが、確実にその第一歩は踏んだだろうと思っております。

記者
2点お伺いします。まず1点目ですが、先ほどの歩いて楽しいまちづくりに関連して民間との協働についてです。他の自治体の先進事例などでは、実現するに当たり民間とのワークショップを複数回重ね、市民レベルで枠に入れるような形があります。既に米子市でも鳥取県・米子市・JR西日本・米子商工会議所の4者において米子駅周辺活性化連携会議において検討が行われております。まだ当然先の話だと思いますし、具体的には難しいかもしれませんが、どういった構想を描いておられるのか伺います。

市長
ワークショップは今年度、既に開催をしたところですし、また、市内の公立中学校や高校においては、まちなかをいかに楽しく歩けるかといったテーマを基に、様々な学習機会を持っていただいているようです。
ハード整備と併せて、いかに楽しめるまちにするかは、民間の皆さんに最終的に楽しいかを判断をしてもらわなければいけません。そこは民間の皆さんの力を合わせさせていただいて、成し遂げていきたいと思っております。
4者協議の枠組みはこのまま維持するのか、あるいは発展的に何か変えていくのか、令和6年度にしっかりと話をしていきたいと思っております。
また、ソフト事業については、テーマによっては、やはりもう一度ワークショップを重ねるなど積極的に取組を進めたいと思っております。

記者

分かりました。2点目ですが、教育・子育て関連について、先ほどの市長の説明の中で、これまでできなかったものという言葉が何度かありました。具体的に、どういったことが今回できるようになったのか教えてください。

市長
教育が大事だということは論をまたないわけですが、具体的にどこにどれだけの予算を充てれば、一定程度、教育が充実するのか考え、教育委員会が今抱えている課題に適切に対応していく必要があると考えます。
そういう意味で言うと、例えば、部活動の地域移行推進事業は、既に国で方針が出されているものの、目標年限が消えてしまう、あるいは具体的な予算が来ないといったことから、全く進ちょくが見られない話の一つです。文科省の動きに合わせている県教育委員会でも、なかなか進展が図られていない状況です。
しかし、部活動において1年過ぎてしまうと、例えば中学2年生では、引退まで残り半年しかないわけですから、部活動がろくにできないまま卒業してしまう児童も出てしまいます。
米子市では、単市でもできるところから始めようと考えております。先ほど言った野球は、恐らく枠組みができると思っておりますし、そのほかの種目についても幾つかの候補の中から具体的に定め、地域移行の仕組みをつくっていきます。
具体的には、グラウンドの確保にはそこまで必要ないかもしれませんが、指導者に対する報酬など必要な費用について予算をつけさせていただいております。
そのほか英語指導は、他市町村に優れた先進的な事例がほかにもたくさんあるわけですが、本市としては、ALT(外国語指導助手)の配置が十分でありませんでしたので、今回、しっかり増員を図るような形を取っております。
また、米子市教育支援センター「ぷらっとホーム」も、実証実験のように始めたところではありましたが、具体的な成果が出始めました。より一層の成果を求めて、加配や施設整備も含めて行うため、今回、予算を計上しております。
学校給食についても、よい食材を使い、子供たちに十分な栄養をしっかりと取ってもらうため、米子市として物価高騰支援をしたところです。
今まで必ずしも十分でなかった部分を、より一層充実していくための土壌ができましたので、今回、予算についてしっかりとつけさせていただいております。

記者
駅前や角盤町周辺において、まちなかウォーカブル推進事業によりハード整備をされるということですが、広場が広くなるとか、ペイブメント(舗装面、舗装道路)がきれいになるとか、もしイメージされているものがあったら教えてもらえますか。

市長
ハード事業によって、殺風景なまちを、少しほのぼのとするような街並みに変えていくというところが大変重要だと認識しています。例えばですが、駅南口から目久美町の県道に向かっていく道路は、現在はガタガタで、勾配もきつくなっており、用があれば歩くでしょうが、用がなければまず歩かないだろう、といった道路になっています。
少なくとも視覚的にきれいだと感じてもらえる通りにするべきだと考えますし、川がありますので一定の勾配は必要ですが、ある程度段差をなくし緩やかにするといった整備を実施することで、用がなければ行かない場所を、用がなくとも楽しいと感じて行ってみる場所に変えていくことを、まちなかでどれだけ手が打てるかが大変重要なポイントだと考えます。
例えば、そんなに費用がかかるものではないかもしれませんが、少し座って休憩するベンチなどの設置も今後見直しながら行っていきたいと思っております。
来年度の予算で計上したものは、ご説明したところですが、例えば駅前通りにつきましても、現在、県とどの程度の規模の改修ができるかといった話し合いを始めておりますので、多くの人たちが集まりやすい、歩きやすい、そうしたまちなかをつくっていく第一歩は、少なくとも踏めたのではないかなと思っております。

記者
J-Coin Payについて伺います。これまでも定例会見で伺っていると思いますが、今回、これまで行ってきた還元事業に加え、子育て世帯へ5,000円の給付といった活用が検討されています。改めてJ-Coin Payの活用に対する市長の思いをお願いします。

市長
現在行っておりますキャッシュレス還元事業の主眼は、一つは物価高騰対策となります。一方で、既に始まっている国の給付金事業も、これまで何度か行っておりましたが、大半が低所得者に対する給付でありました。したがって、低所得者には該当しないが、子育てなどを伴い生活する中で、物価高騰が非常に厳しいという意見を、現役世代から多くいただいておりました。
このキャッシュレスによる還元事業ですが、少しでも、そうした現役世代にとっても何か給付が及ぶまちにしていきたいという思いがあります。
加えて、やはり米子市は一つの観光地でもありますので、キャッシュレスに対応できていない店舗は、もしかしたら、そのことを理由に売上が上がる機会を失っている可能性もあります。事業者さんの中には、手数料の負担や導入時の手間など様々な理由によって、まだ入れていらっしゃらない店舗もあります。強制することはできませんが、米子市としては、インバウンド需要の高まりもあり、観光面でも恩恵を受けられるまちにしていきたいと考えております。キャッシュレスの仕組みを使うことが、導入の一つのきっかけになるのではないかと思っております。
また、J-Coin Payにつきまして、何度か説明いたしましたが、ポイントの利用を地域内限定に設定することができ、あたかも地域通貨のように使用することができます。地域振興のためにも、このJ-Coin Payを使った事業を進めているところです。

記者
やはりこれから利用者が増えていくことが重要だと思われます。これに向けた策と、今後の展開で、具体的にイメージをされていることがあれば教えてください。

市長
まず、利用者の増加につきましては、今まさにキャッシュレス還元事業を実施しておりますので、これを時々周知しながら、より一層多くの人に使ってもらえるよう促していきたいと思っております。目標としては、米子市内でプラス1万人のキャッシュレス利用者の増加を掲げております。
そして、その後の展開ですが、今回、ポイント還元事業以外にも、子育て支援や5歳児健診、健康対策といった幾つかの事業でJ-Coin Payの利用を考えております。他にも様々な事業がありますので、このキャッシュレスの仕組みが有効に使えないか考えています。例えば地域のスポット的なイベントを開催した際、そのイベント内のみで使えるような設定をし、そのイベントで消費した人には一定の恩典があるような使い方も可能だと思います。これはイベント主催者との調整が必要ですが、そういった使い方も可能ではないかと思っております。

幹事記者
資料2に関して質問はよろしいでしょうか。(質問なし)
では、資料3の関連の質問はいかがでしょうか。(質問なし)
資料4はよろしいでしょうか。

記者
繰越明許のところで、産地生産基盤パワーアップ事業費が、事業不執行により減額補正となっております。これはどういうことでしょうか。

総務部長
これは、大豆の生産設備といいますか、いわゆるライスセンターのような設備を国等の助成を得て整備する計画でしたが、相手方から取り下げの申出がありました。
このたび予算としては不執行という形で、繰越しの部分の減額という形で対応させていただきました。

記者:
相手方から、もう事業できませんと連絡があったということですか。

総務部長
ええ、今回は難しいということで、お話がありました。

幹事記者:
ほかに資料4で質問はありませんか。
では、資料5はいかがでしょうか。(質問なし)
資料6はいかがでしょうか。(質問なし)
そのほか、特にありませんでしょうか。(質問なし)
では、これにて議案会見を終了させていただきます。ありがとうございました。

市長
ありがとうございました。

掲載日:2024年3月4日