令和5年8月25日(金曜日)
内容
幹事記者:
定刻となりましたので、令和5年米子市議会9月定例会議案説明会見を始めさせていただきます。それでは、市長、説明をよろしくお願いします。
【資料】 資料1 令和5年米子市議会9月定例会議案
【資料】 資料2 令和5年度9月補正予算の概要
市長:
私から、来週から始まる9月定例会に上程いたします議案のうち、補正予算について説明いたします。
詳細については、後ほど総務部長から説明をさせていただきます。
資料2が補正予算の概要となっております。歳出予算は合計15億3,200万円となっております。歳入はご覧のとおりの構成となっており、財源を確保しております。
2ページ目から歳出予算の具体的な内訳となっております。
私から主要な部分を説明いたします。今回の補正予算は、やはり物価高騰対策や生活者支援に重点を置いた予算構成となっております。2ページの中段のやや上に民生費として原油価格・物価高騰に伴う生活支援事業を計上しておりますが、国の予算を充て実施いたします。生活保護世帯などに対し1世帯当たり1万5,000円を、10月から来年3月分として支給いたします。
3つ下がりまして、フレイル予防実践応援キャンペーン事業として333万5,000円を計上しております。市が現在力を入れておりますフレイル対策推進事業をさらに加速させるため幾つかの事業を組み合わせて構成し、実施していきます。
さらにそこから3つ下がり、民生費の一番下に米子市就学前児童育児手当事業として2億6,300万余を計上しております。本市独自の育児支援策となりますが、例えば、おむつ代やミルク代といった育児に必要となる様々な物資も物価が高騰しております。育児世帯を何とか支援しようと考えた手当でして、就学前児童1人当たりに対し3万円を支給するものでございます。財源としましては、国の臨時交付金を充てることとなっております。
商工費として「ととのうよなご」サウナツーリズム推進事業として100万円を計上しております。11月に米子市内で、日本サウナ学会の総会が鳥取県主催で開催される予定となっております。「ととのうとっとり」サウナフェスとともに、米子市も一緒にやらせていただきますので、本市負担分となっております。ちなみに、来週29日に実行委員会の設立総会が予定されております。
3ページですが、義務教育学校整備事業として4億3,200万円を計上しております。美保地区で計画をしております義務教育学校の整備に向けた土地の購入費及び移転補償費などが含まれております。
私からの主な補正予算の内容につきましては以上となります。総務部長から詳細を説明させていただきます。
総務部長:
それでは、米子市議会9月定例会の提出議案について、市長からは補正の基本的な考え方や主な事業についてご説明しましたので、私からは、その他の条例や補正の内容について、少々説明をさせていただきます。
まず、資料1をご覧ください。9月定例会に上程いたします議案は、条例が6件、単行議案が2件、補正予算が2件、決算認定が5件、報告が7件の計22件をお願いすることとしております。各議案の案件名は、資料記載のとおりでございますので、読み上げを一部割愛させていただきます。
まず、議案第71号の条例の制定についてです。令和5年10月の糀町庁舎の供用開始に合わせ、公共建築物の長寿命化等を推進するための体制を整備するため、現在、都市整備部ににある営繕課を総務部に移管するものです。組織体制を整備するための準備期間が必要なため、先議をお願いするものです。
議案第76号の条例の制定ですが、市営住宅について管理代行制度及び指定管理者制度を導入するため、所要の整備を行うものです。
また、9月議会は決算認定をお願いする議会でもありますので、議案第85号までの5議案は、一般会計、特別会計、企業会計の各決算に関する議案を上程する予定としております。議案については以上です。
続いて、補正予算につきまして、少々ご説明いたします。補正予算の総額につきましては、先ほど市長が説明したとおりです。資料2の2ページ目ですが、※印がついておりますのが新規事業となっております。
まず、総務費ですが、消費者行政推進事業として30万円を計上しております。これは、高齢者等に対する防犯機能付電話機等の購入費を助成するものです。
次に、積立金として減債基金積立金と財政調整基金積立金とで、それぞれ2億8,100万円を計上しております。これは、令和4年度一般会計の決算剰余金の一部を剰余金処分として、それぞれ基金に積み立てるものです。これにより、令和5年度末の基金残高は、減債基金が18億8,051万7,000円、財政調整基金が31億6,349万5,000円となる見込みです。
民生費についてですが、医療助成事務費として328万3,000円を計上しております。令和6年度4月から始まる小児医療費無償化に対応するため、システムの改修などの準備を行うものです。
続いて衛生費についてですが、新型コロナウイルスワクチン接種体制確保事業といたしまして、1億5,717万3,000円を計上しております。これは、新型コロナウイルスワクチンの秋接種が始まりますので、その実施に係る経費です。
教育費ですが、スポーツ振興課事務費として50万円を計上しております。これは、10月に開催されます弓ヶ浜シーサイドマラソンの開催経費の一部を助成するものでございます。
3ページに、債務負担行為といたしまして、鳥取県植樹祭開催委託料と市営住宅管理委託料とを上げております。令和6年度に本市で開催されます鳥取県植樹祭の開催委託料と、令和6年4月から市営住宅の管理を鳥取県住宅供給公社へ委託するための管理委託料とを債務負担行為として設定しております。
最後に議案第80号ですが、特別会計として、令和5年度米子市介護保険事業特別会計の第2回の補正といたしまして、補正額を1億4,217万2,000円としております。この中の主なものといたしましては、介護給付費等準備基金積立金といたしまして1億2,750万円を計上しております。これは、令和4年度の介護保険事業特別会計の決算剰余金のうち、国庫等返還相当額を差し引いた金額を介護給付費等準備基金に積み立てるものです。
以上が今回上程いたします補正予算の概要でございます。私からの説明は以上でございます。
幹事記者:
では、質問に移ります。
まず、資料1に関して質問のある社はお願いします。(質問なし)
では、資料2に関して質問のある社はお願いいたします。
記者:
この予算の就学前児童を対象に3万円を支給する事業に関して、詳細を伺います。
市長:
本年8月31日を基準日とさせていただき、基準日以降に生まれた児童に対しては、出産・子育て給付金の赤ちゃん訪問の面談後に支給することとしております。財源といたしましては、臨時交付金を充てますが、不足する部分は一般財源も投入いたします。
対象となる就学前児童とは、小学校に上がる前までの児童全てを指します。基準日以降に生まれた赤ちゃんは3月31日までを対象といたします。
記者:
整理しますが、8月31日までに生まれた小学校入学までの子供がまず対象となり、それ以降に生まれた子供も来年の3月31日までは対象となり、随時支給されるということですね。
市長:
はい、そうですね。
記者:
いつから、どういった支給方法で実施されるのですか。
こども支援課長:
基準日時点で対象となる子供は確定しますので、案内を送らせていただきます。既に児童手当を受給されてる場合は、口座の情報も分かりますので、プッシュ(型)(※)で支給します。
(※)利用者が能動的な操作や行動を行わず、提供する側から自動的に行われるタイプの技術やサービスのこと。
記者:
プッシュで、基本的には口座振込ということですね。
こども支援課長:
はい。
記者:
当然、議案ですので、議会で承認後となると思いますが、大体いつごろから支給されるのでしょうか。
こども支援課長:
議会の議決日から考え、11月中には第1回目の支給ができるようにしたいと思っております。
記者:
1回目の支給は、最初に申請を受け付けた方の一部ですか。
こども支援課長:
例えば児童手当を米子市で受けておられない公務員の方や、所得制限により児童手当を受給しておられない方は、口座情報が分かりませんので、案内を送り申請をいただいてからの支給となります。
記者:
基本、申請してもらわないといけないんですね。
こども支援課長:
はい。
記者:
全体で何人ぐらいの方が支給対象になるのでしょうか。
こども支援課長:
9月以降に生まれる子も含めて8,500人程度を見込んでおります。
記者:
この事業が今回の目玉と解釈しますが、それに向けての意気込み、呼びかけを一言いただけますでしょうか。
市長:
これまでも物価高騰に対する支援は様々な形で実施してまいりました。現在実施しているJ-Coin Payを活用したキャンペーンもそのうちの一つですし、今回の9月議会の補正予算で計上しております福祉面における生活保護世帯等に対する支援などもその一つです。ただ、子育て世帯に関しましては、本当に差し迫っていると話を聞いております。おむつやミルク代のみならず、就学前にかかる物品など、あらゆる物価が高騰しております。必ずしも生活保護世帯や低所得者層に該当しなくても、比較的若い世代で子育てをしている世帯は、物価高騰の影響を多分に受けていると聞いております。所得にかかわらず、この世代も支援をしようという思いで今回の事業を考えたところです。
ちなみに、支給をJ-Coin Payで行う検討をしましたが、開設数が十分でないことや、手続面で必ずしも容易ではないこと、委託手数料も比較的かかることなどの理由から、今回は見送りました。
記者:
支給をJ-Coin Payで行う検討をされたということですが、今後、将来的にはそういった方法での支給も考えられるということですか。
市長:
はい。今回も、口座が分からない方に対しては、口座を申請していただいて初めて振込が可能となります。逆に、口座が分かれば、より簡単な支給方法が確立できると思っております。その手段の一つとしてキャッシュレスによる送金が考えられると思います。手間がかかる部分のオペレーションが円滑に進むようになれば、今後もそういった方法も検討していきたいと思ってます。
記者:
また正式なお知らせを楽しみにしております。
市長:
はい。
記者:
3点ほど伺います。
1点目ですがプッシュとはどういった意味でしょうか。
こども支援課長:
申請をいただかず支給することを意味します。事前の通知は送らせていただき、受給を拒否される方には申出をいただくようにしております。受給拒否の申し出がなければ、指定日に申請なしで支給します。米子市からプッシュ型でお支払いをするという意味です。
記者:
必要書類に記入し、送り返すという手続が要らないということですか。
こども支援課長:
そうです。
記者:
市民の方は、基本的には何もしなくて良いということですか。
こども支援課長:
はい。受給拒否の申出がない限りは、市から指定日に3万円を振り込ませていただきます。お知らせで終わりという。
記者:
2点目ですが、先ほど対象人数のお話がありました。8,500人を見込んでいるとのことですが、来年の3月末の時点で小学校に就学していない子供が対象となるということでしょうか。
こども支援課長:
8月31日時点の就学前の子供と、以降に生まれてくる子供の数を足した人数を見込みとしています。
市長:
ご質問いただいたとおりでございます。
記者:
来年の3月31日までに生まれる子供さんが対象ですね。
こども支援課長:
はい。
記者:
ありがとうございます。
最後の3点目ですが、3万円という金額に根拠があれば教えてください。
市長:
臨時交付金と米子市で使える金額を見立て、支援をしたい世代や対象者の人数とを兼ね合わせ決定しました。
記者:
分かりました。ありがとうございました。
幹事記者:
ほかに質問はありませんか。(質問なし)
ではその他の質問をお願いいたします。
記者:
先日がいな祭が開催され、たくさんの方がお越しになられました。過去最高の人出となりましたが、来年以降、もっと人出を増やすような方向で何か考えてらっしゃいますか。
市長:
今年は、第50回という節目でありましたので、様々な企画にかなり力が入っておりました。例えば2日目のステージイベントでは、普段はなかなか出演いただけないような豪華ゲストもそろいましたし、また、2日目の花火大会では、がいな祭史上最多の1万発が打ち上げられました。この規模を来年以降も維持できるかについては、よくよく話し合われなければなりませんし、確約はできませんが、来年以降もできるだけ華やかに祭りを飾りたいと考えております。
記者:
万灯が上がる際、私も現場一帯にいたのですが、大変な混雑でした。群衆事故が起きないかと心配しましたし、もしメインストリートに向かっていろんな筋から人が入ってきた場合、逃れることができないと感じました。韓国で群衆事故が起こったことを思い出されましたが、その割に警備員の方が誘導しているかと言うと、少し心もとない感じを受けました。その辺りについて、どう認識していらっしゃいますか。何か検証されるのでしょうか。
市長:
当然、検証することを考えております。現時点において、警備に当たっていただいた警察の方と情報交換をする限りは、非常に混雑はあったものの、目立ったトラブル等はなかったと聞いております。現時点では、あの程度であれば何とかなるという認識でおります。しかし、今後、特に夜の時間帯にたくさんのお客さんが来られるような状況があるとするならば、考えなければならない部分も出てくるかもしれません。今年に関して言うと、現時点においては、警察のほうから問題があったというところまでは指摘は受けておりません。
記者:
その日は一報が入ってこないかと、心配で眠れなかったです。
市長:
むしろ、大花火大会の方が混雑していたという気がいたします。駅前通りは比較的、筋道が入っており逃れることが可能な反面、大花火大会の会場は出入口が少なく、特に帰りについては殺到するところがあります。警察からは、目立った混乱はなく人が流れていた様子であったと所見を伺っておりますが、今後さらに人出が増えることが仮にありますと、考えなければいけないと思います。今回も少々入場制限をしたと話を聞いておりまして、事前の制限策が最終的に功を奏していたのではないかと思っております。
幹事記者:
他によろしいでしょうか。(質問なし)
ありがとうございました。
市長:
ありがとうございました。
掲載日:2023年9月8日