市長定例記者会見(令和5年5月19日)

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市長定例記者会見(令和5年5月19日)

令和5年5月19日(金曜日)

内容

  • 米子市ふるさと納税における最高額の寄附返礼品取扱開始について

  • 「下水道出前授業」の実施について

  • フレイル対策事業の新たな展開について

     

幹事記者:

ただいまより米子市長定例記者会見を始めます。それでは、市長、よろしくお願いします。

 

市長:

本日は私から3点ほど、皆様にお知らせをしたいと思います。

 

【資料】新しいウィンドウ・タブが開きます米子市ふるさと納税における最高額の寄附返礼品取扱開始についてPDF 135キロバイト)

 

最初に、米子市のふるさと納税に関するお知らせです。

本市のふるさと納税といたしまして、このたび過去最高額の寄附返礼品の取り扱いを開始することを皆様にお知らせいたします。

ふるさと納税の制度につきましては、皆様もご承知のことと思いますが、皆生温泉の旅館や市内の宿泊施設も、返礼品のメニューとしてパンフレットなどに掲載しております。このたび、やど紫苑亭さんにふるさと納税の返礼品として、非常に高額の寄附がございました。もともと110万円の設定をしておりましたが、おひとりで30口、300万円の寄附をされた方がいらっしゃいました。

やど紫苑亭さんにお話を伺ったところ、こうした高額の寄附をして利用されるニーズがあるということでしたので、相談の上、このたび1500万円の寄附金額を設定した返礼品のメニューをつくらせていただきました。

返礼品の概要につきまして、利用期間は4月から10月の期間限定となっております。11月以降はカニ料理の季節となり、非常に人気のメニューなどもあり、宿も混み合うということでございます。それ以外の期間をということで、4月から10月と設定いたしました。寄附の方法等につきましては、資料のとおりです。

このことについては以上となりますが、本日は令和4年度の米子市のふるさと納税の寄附の状況を発表させていただきたいと思います。皆さんには後ほど資料をお配りいたします。口頭で申し上げますが、昨年度の寄附金額は137,3978,300円です。対前年比で113.1%増加いたしました。この話題につきましては、一旦以上とさせていただきます。

 

【資料】新しいウィンドウ・タブが開きます下水道出前授業」の実施についてPDF 121キロバイト)

 

続きまして、「下水道の出前授業」の実施についてのお知らせです。

現在、本市では汚水処理人口普及率95%を目指して、公共下水道、合併処理浄化槽を中心に鋭意整備に取り組んでおります。本市の汚水処理につきましては、さらに農業集落排水施設を加えた3つの方法で進めております。

特に公共下水道につきましては、地下に埋設しておりますので、普段私たちが生活の中で目にする機会はございません。市街地中心の建物のほか、様々なところから排水されるものが公共下水道を通じて処理場に流れ、きれいにした上で放流するという仕組みとなっておりますが、普段役割を果たしている姿を見ることができません。

そこで、このたび紹介いたします講師の先生をお招きし、市内の小学校の児童を対象に下水道に関する出前授業を行うことを皆様にお知らせいたします。

1番の概要を見ていただきますと、5月の29日から69日の2週間にわたりまして、市内13校で30コマの授業を行います。実施する小学校は資料記載のとおりでございます。

講師ですが、管路管理総合研究所という機関がございまして、そこから坪井理事長さんはじめ講師の方々をお招きする予定です。

授業内容については、下水道に関するクイズや実験などを通じて、子供たちにも分かりやすく下水道の役割を説明させていただく予定となっております。

管路管理総合研究所の詳細につきましては、資料をご覧いただければと思います。

2番に取材日を設けさせていただきましたので、お知らせいたします。令和5年の61(木曜日)車尾小学校図工室にて開催させていただきたいと思っております。そこには私も参加をさせていただく予定となっております。

出前授業のイメージが湧きにくいと思いましたので、皆様のお手元にパンフレットを参考資料として添付しております。またご覧をいただきまして、ご質問等いただければと思います。この話題につきましては、一旦以上とさせていただきます。

 

【資料】新しいウィンドウ・タブが開きますフレイル対策事業の新たな展開についてPDF 368キロバイト)

 

最後、3点目でございますが、フレイル対策事業の新たな展開についてのお知らせです。

本市では、特に令和元年度から、このフレイル対策に力を入れて実施してきたところでございます。令和2年あたりから新型コロナウィルス感染症の影響により対面での事業がしづらくなり停滞しておりましたが、今年は本格的に展開していこうと考えております。

新たな取り組みといたしまして、7月上旬にフレイル予防サービスのアプリを公開することとしております。このアプリによって、いつでも、どこでもフレイル度チェックが実施できるとようになりますし、日々の運動や栄養も管理できる機能が搭載される予定となっております。またこのアプリは、65歳未満の方でも利用ができますので、年齢にかかわらず皆様に役立てていただければと思っております。

加えて、7月上旬に、米子市にお住まいの65歳以上の方のうち、要支援・要介護認定を受けてない方に対して、フレイル度チェックシートと新たなフレイル対策の取組についての案内状を郵送することとしております。届いたシートに基づいてチェックをしていただきながら、ご自身の現在の状況に応じてフレイル対策を取っていただこうという取り組みでございます。

参考までに、これまでの取組も資料に記載しております。永江地区におきまして令和元年度、先行的にモデル実施をいたしました。ポイントはフレイルとチェックされた方に対して、フレッシュアップスクールなどの介入指導を行ったところ、7割の方が改善したという結果が出たことです。一言で言えば、介護状態になる前に手を打つと非常に効果的であるということでございます。一旦介護状態になると、なかなかリハビリが難しくなり、リハビリの効果も出にくくなってきますが、フレイルの段階で手を打つことで、多くの方が改善をいたしました。

今後の展開ですが市内29か所の公民館をオンラインでつなぎ、運動教室を本格実施しようと考えております。フレイルに関する話題は、以上とさせていただきます。

 

幹事記者:

では、ここから1つずつ話題に関してご質問をいたします。

初めに、ふるさと納税の最高額の寄附返礼品取扱開始について質問のある社はお願いします。

 

記者:

この500万円という返礼品は県内ではどれぐらいのレベルか、全国的にはどうか分かりますか。県内でも史上最高額であるとか。後で資料をいただければ結構です。

 

商工課長:

特に数値などの測定はしておりませんが、実施された自治会のアンケート結果を基に評価をしております。

 

記者:

やど紫苑亭さんはどんな旅館か概要がわかるものがありますか。

 

商工課長:

パンフレットをご準備しておりますので、各社にお配りいたします。

 

記者:

500万円の寄附に対し1泊ということでしょうか。

 

市長:

はい。30%が上限となっておりまして1泊となっております。

 

記者:

1~4名の利用で1泊、夕食・朝食付きということですね。

市長:

はい。

 

記者:

4月から10月の期間限定というのは、好きな日を選べるのでしょうか。

 

商工課長:

寄附者の方と旅館とで日程を調整をしていただくようになります。

 

記者:

分かりました。

 

商工課長:

全館貸し切りとなりますので、ほかのお客様をお断りすることがないような日にちで調整していただきます。

記者:

分かりました。市長が先ほど30%とお話されましたが詳しくお伺いいたします。

 

市長:

寄附額は500万円となっておりますが、そのうちの30%の150万円分を宿泊代として利用できる返礼品となっております。

 

記者:

国の基準で決まっているのでしょうか。

 

市長:

おっしゃるとおりです。上限額が3割と決まっています。

500万円の寄附をいただいた方は、150万円分の宿泊券がもらえ、1泊で使っていただくということです。

 

記者:

普通に宿泊すると1110万円程度と伺いましたが。

 

市長:

おっしゃられるのは、恐らく1部屋を利用された金額だと存じます。

 

記者:

はい。

 

市長:

今回は全室を貸し切る形となります。どうしても個別の部屋から出れば、別のお客さんと顔を合わせる可能性があるわけですけれども、全館貸し切ることで、誰とも顔を合わせずに宿泊できると伺っております。

 

記者:

300万円の寄附があったと先ほど言われたのですが、その際はどういった返礼品が送られたんでしょうか。

 

商工課長:

紫苑亭さんの宿泊クーポンをお渡しいたしました。

 

市長:

現在110万円で設定をしておりまして、その寄附額を30口申し込まれたということで、3

万円のクーポンを30枚お渡しした形となっています。こういったニーズがあるのであれば、1口の金額を大きくしたものを設ければ、ニーズに応えられるのではないかと考え、やど紫苑亭さんからもご提案をいただきながら、このたびの設定になったという次第でございます。

 

記者:

承知いたしました。ありがとうございます。

 

幹事記者:

ほかに。質問はありませんか。

 

記者:

この10万円の返礼品に対して30口の個人の寄附があったということですが、これはここ最近の話でしょうか。

 

市長:

はい、ここ最近の話です。

 

商工課長:

時期といたしましては、もともと返礼品の取り扱いは昨年の12月から開始をさせていただきました。寄附があったのは今年度の4月となっております。

 

記者:

この300万円の寄附があり、今回、それをさらに上回る500万円という大口の申し込みが設定されたということなんですけれども、その理由には今後のコロナ明けの旅行需要の増加であったり、県外から米子市にもっと観光に来てほしいといった市の狙いもあるのでしょうか。

 

市長:

理由の一つに、コロナ明けということで人々が動きやすくなっている事情がございます。米子に行きたいというニーズには、いろんな形でお応えをしておりますが、特にやど紫苑亭さんに関しましては、先ほど申し上げましたとおり、今回は全館貸し切りとなっています。一つ一つのお部屋は高級ではありますけれども、全体の規模は他の旅館と比べると、中型あるいは小型だと思います。全館貸し切りにすることで、宿泊されている時間帯に他の旅行客の方と顔を合わせずに、家族水入らずの宿泊ができるということで評価されるのではないかと思っております。

 

記者:

ありがとうございます。

 

記者:

今回の最高額の返礼品取扱開始、市長としては、どう受け止めておられますか。

 

市長:

このような利用があるということ自体、非常に驚きをもって受け止めております。一方で、これからの時代、そうしたニーズにも応えていかなければならないと実感した次第でございます。

 

記者:

判断に当たっては、コロナ5類移行や需要回復といった大所高所的な判断があったんでしょうか。

 

市長:

こうした旅館や、皆生の旅館、あるいは市内の宿泊施設をぜひ使っていただきたいと思っております。実際に具体的なニーズがあったということも受け、我々としてもそれに応えていかなければいけません。ふるさと納税の仕組みの中にこうしたニーズを織り込んで、旅館の皆様、あるいは宿泊施設の皆様と一緒に、こうしたコロナ後の宿泊需要に応えていきたいと考えております。

 

記者:

どういったように利用してほしい、あるいはどういったように皆生の活性化、米子の活性化に役立ってほしいとお考えでしょうか。今後の期待をお願いいたします。

 

市長:

このたびの返礼品は、皆生温泉のメニューでございますので、まずは皆生温泉の温泉をゆっくりと味わっていただきたいと思います。そして、その湯の良さとともに地元産品などをたくさん使った料理が出されると聞いておりますので、ぜひ料理も味わっていただきたいと思います。また、時間がありましたら、米子市内あるいは近隣の観光施設等にも立ち寄っていただき、大いにこの地域での観光を楽しんでいただきたいと期待しております。

 

記者:

米子市は、県内でトップのふるさと納税額だと思いますが、こういった目玉をつくることによりトップを守ろうといった考えがあるのでしょうか。

 

市長:

ふるさと納税が県内トップであることは、ふるさと納税制度ができた当初から、地道に努力を重ねてきた結果だと思っております。米子市の場合は、トップを狙うというより、地元産品を良い形でPRしたいと考えています。このふるさと納税という制度を通じて全国に地元産品を売っていけるように、米子市では細かい産品までたくさん用意しているのが特徴だと思っております。金額だけトップを狙うのであれば、高額商品が多いほうが有利になるのですが、そうではなく地域で地道に物販されている方々も含め、この制度を通じて全国にPRしたいという思いでやってきております。その思いはこれからも変えずに、このふるさと納税制度を活用していきたいと考えております。

 

記者:

追加資料を出される際、米子市のふるさと納税額が過去最高が今まで幾らだったか記してください。

 

幹事記者:

続いて、下水道出前授業について質問のある社はお願いします。

 

記者:

下水道出前授業は、市の業務としては初めてですか。

 

市長:

はい、初めてです。

 

幹事記者:

この件について質問はよろしいでしょうか。(質問なし)

最後ですが、フレイル対策の事業の新たな展開について質問のある社はお願いします。

 

記者:

アプリの供用開始日は7月上旬ということですが、詳細は決まっていないのでしょうか。

 

フレイル対策推進課長:

フレイル度チェックのアプリですが、6月中には開発が完了できるよう作業を進めているところでございます。7月に入りましてから公表を予定しております。

 

記者:

では、また決まったら記者発表をしてもらえるということでしょうか。

 

フレイル対策推進課長:

現在開発中ですので、まだ皆様にお見せはできませんが、改めて、実際の画面や展開について公表できるようになりましたら、プレスリリースをさせていただきたいと思っております。

 

幹事記者:

そのほか、質問のある社はありますか。(質問なし)

では本日の発表以外の話で質問はある社はお願いします。

 

記者:

ダイヤモンド大山によって全国各地から観光客の方が連日、米子城跡に訪れられています。非常に定着したと思うのですけれども、一方で「オレンジロード」という朝日だけではなく夕日を魅力にしたイベントも明日予定されています。一言抱負をお願いいたします。

 

市長:

中海に夕日が沈む光景は、米子市の様々な場所で見ることができ、とても美しく映えると思っております。昔から米子の人たちが中海のことを「錦海」、錦の海と呼ぶのは、その美しさが理由であると言われています。このたび改めてにはなりますが、ちょうどこの5月の時期に城山の頂上から夕日を見ると、安来側の八尋鼻と萱島の間に一筋の夕日の道、オレンジロードが形成され、非常に見応えのある場面を見ることができます。したがいまして、米子市といたしましては、まず市民の皆様にもこうした見栄えする風景があるということをお知らせするとともに、やはり県外の皆様にもいろんな形で告知をしていき、いずれは観光需要と結びつけられるような努力をしていきたいと思っております。

 

記者:

ダイヤモンド大山と一緒に全国的にもPRしていくという捉え方でよろしいですか。

 

市長:

ええ、方法は今後考えますが、良い形でPRしていきたいと考えています。

 

記者:

ダイヤモンド大山と並ぶぐらいでしょうか。朝日から夕日みたいな。

 

市長:

私も先日見に行きました。昨年ですが、ダイヤモンド大山を見ることができる時間は非常に短いと感じました。一瞬とは言いませんが、大山の頂から朝日が見え始めたと思ってしばらくすると、もう朝日が昇ってしまいます。この一瞬のきらめきがダイヤモンド大山の特徴なのですが、それに対してオレンジロードは非常に長い時間ゆっくりと楽しめるのが特徴です。ダイヤモンド大山は米子城跡からは前後3日しか見ることができませんが、オレンジロードは夕日の落ち方や角度も様々で、天気についても比較的ゾーンが広いので、ある程度長く楽しむことができます。オレンジロードの売り出し方は今後考えていかなくてはならないのですが、ダイヤモンド大山の一瞬のきらめきとオレンジロードの魅力とを組み合せ、うまく㏚していきたいと思います。

 

記者:

どちらも大事に、全国的にPRしていくということでよろしいですね。

 

市長:

はい、どちらも大事に。それは変わりません。

 

記者:

米子城跡の樹木伐採について、市民の方も一定の手入れは必要だという理解はあると思うのですが、具体的に市民の理解に向け今後予定されてることがあったら教えてください。

 

市長:

まず、前回の樹木伐採の後にいただいたご意見につきましては、一つ一つ丁寧にお返しているところでございます。伐採した樹木の処分方法につきましては、ちょうど今週、造園管理業者の皆さんにご相談をしたところです。どのような方法で最終的に処分をするのか、現在検討を進めているところでございます。決定次第、皆様にお伝えできると思います。

イメージといたしましては多少小さく切り、運べるようなサイズにするように考えております。最終的な処分のあり方については、まきストーブを使われる方々から、ぜひ利用したいといった意見もありますので、焼却処分ではなく再利用という形が取れるのであれば考えたいと思っております。その点も含め、処分方法や運び方など検討を進めております。

今後の整備のあり方についてですが、丁寧に皆様に状況を説明することが大事だと考えております。これまで重ねてきた手続き自体は、一つ一つ適正な手順を踏んできておりますが、そのことをもっと皆様にお伝えすることが必要だったと感じております。

もともと大きくは整備計画があり、その整備計画に基づいた具体的な計画を立てて、文化庁や有識者会議にもしっかりと相談をし、また、城山に関係する団体の皆様にもお話をした上で進めてきたところではありますが、それでも今回ご意見をいただきました。プロセスについては、もう少し丁寧に説明するよう指示をしているところです。

今後の整備につきましては、今年度の目玉の一つとして、駐車場の脇に公衆トイレを設置する予定でございます。すでに発注まで終わっておりますので、ぜひ皆様にもどういったものができるのか、お知らせをしたいと思っております。

 

記者:

三の丸駐車場に整備されるのでしょうか。来られる方が多くなってきてるからということですね。

 

市長:

三の丸駐車場脇です。もちろんお越しいただく方が増えておりますし、既存のものが非常に古いということが理由です。これも文化庁と相談をしながら、城山の風景にある程度溶け込み、景観を損ねないよう配慮したデザインや設計になっております。皆様にもまたお伝えをしたいと思っております。

加えて、今年はさらに登城路の整備を進めたいと思っております。現在の登城路は非常に老朽化しており、一部では石段が崩れかけております。そもそも段差がそろっていなくて歩きにくい、手すりがないので危ない、怖いといったご意見もいただいております。これも文化庁や有識者会議と審議をした上で、整備を進めたいと考えております。

これ以外にも、昔の絵図に載っていた登城ルートが現在は使われておりませんでしたので、そこに登城路を再設置したいと考えております。具体的にどこ部分なのかというのは、絵図と今後の計画とを皆様にお示しする予定としております。以上です。

 

記者:

伐採のことも併せて、市長自ら実際に足を運んで現地を確認するようなことはお考えですか。

 

市長:

そのような考えは持っております。皆様に改めてご案内をし、日程を調整をさせていただきたいと思っております。

 

記者:

目途としては、今月中に予定されていますか。

 

市長:

はい、今月中に予定しております。

 

幹事記者:

ほかに質問はありませんか。(質問なし)

以上で米子市定例記者会見を終了いたします。お疲れさまでした。市長、ありがとうございました。

 

市長:

ありがとうございました。

掲載日:2023年6月2日