3月定例会議案説明会見(令和5年2月20日)

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3月定例会議案説明会見(令和5年2月20日)

内容

  • 令和5年米子市議会3月定例会議案説明 

幹事記者:
定刻となりましたので、令和5年米子市議会3月定例会議案説明会見を始めさせていただきます。説明をお願いします。

【資料】資料-1 令和5年米子市議会3月定例会議案PDF 3450キロバイト)
【資料】資料-2 令和5年度予算の概要 PDF 1684キロバイト)
【資料】資料-3 令和5年度専決処分の概要 PDF 31キロバイト)
【資料】資料-4 令和5年度3月補正予算の概要 PDF 168キロバイト)
【資料】資料-5 令和5年3月定例会議案説明資料 PDF 3442キロバイト)
【資料】資料-6 令和5年3月定例会議案説明資料 PDF 471キロバイト)

市長:
そうしますと、3月定例会の議案について説明をさせていただきます。私からは、当初予算の概要と、主な事業について説明いたします。詳細や水道・下水道の企業会計につきましては各担当から説明をさせていただきます。お手元の資料2をご覧ください。
1ページ目に予算編成の基本的な考え方を記載しております。現在、本市においても外的要因により様々な影響を受けています。
例えば、原油価格や物価高騰による燃料費や光熱費といった、経常経費の上昇などを織り込み、令和5年度の予算編成を行ったところでございます。
令和5年度当初予算のポイントは、米子市まちづくりビジョンに基づく各重点施策をしっかりと進ちょくさせていくこととなります。

中でも「歩いて楽しいまちづくり」に関わる施策がより一層本格化しますので、予算に大きく反映させております。令和4年度には環境整備のための設計などが既に始まっておりましたが、予算規模は大きくありませんでした。令和5年度には具体的な工事が本格的に始まるため予算も大きくなっております。
また、子育てや教育環境のさらなる充実を図るための、ハード・ソフトの両面において取組を進めていきたいと思っております。

加えて、来年度は民間事業者と連携をしながらフレイル対策の全市的な展開を図ることを考えております。令和元年にフレイル対策の実証実験を始め、一定の成果が出たのですが、その後のコロナ禍の影響により停滞しておりました。令和5年度は、実証実験の成果を全市に広げるために、ご支援いただいた寄附金をしっかりと活用し、進めていこうと考えております。このフレイル対策につきましては、後ほど別紙資料で改めて説明させていただきます。

2ページ目に予算の概要や規模をまとめております。一般会計の当初予算額は755億5,500万円となっています。これは対前年比で1.2%の増となっており、当初予算ベースで過去最大の予算規模となっています。

3ページ目に一般会計の総括表を掲載しております。簡単に概要を説明いたしますと、当初予算規模は、昨年よりも増加しておりますが、地方債残高については約6億円ほど少なくなっており、健全財政の運営に努めております。
歳入の中の増加しているのは市税と地方交付税でございます。市税収入につきましては、大きな伸びは見込めないものの、コロナ禍からの回復が少しずつ見え始めてくると思われます。固定資産税は想定されるほどの落ち込みがありませんでしたし、個人の所得に応じて発生する住民税においても、今後、時給単価の上昇に伴い上がってくることや、人材の需要がひっ迫してることも聞かれます。地方交付税につきましては、総務省が出されている地方財政計画に基づき伸びております。
歳出についてですが、義務的経費は物価高騰等の影響が出ているため増加しております。投資的経費は約75億5,000万円となっており、昨年比で約3億4,400万円増加しています。新市に移行してから最高額となっており、こうした状況の中でもしっかりと攻めていこうという姿勢が、数字に表れているのではないかと思っています。
続いて資料の21ページをご覧ください。令和5年度当初予算における主な施策の事業名、予算額、事業内容が記載されております。この施策の中から、かいつまんでポイントをお話をしたいと思います。

まず、1点目ですが、「歩いて楽しいまちづくり」関連の事業として、10件の事業をお示ししております。別紙に「歩いて楽しいまちづくり」の概要をまとめた資料をお配りしております。様々な事業がこの「歩いて楽しいまちづくり」の中に含まれています。中心市街地や皆生温泉といったエリアにつきまして、公共工事や街灯整備なども含めてまちを歩いて楽しめる工夫を織り込んでおります。

資料裏面(2ページ目)をご覧いただきますと、中心市街地のエリアでたくさん事業が進んでいる状況がお分かりいただけると思います。令和4年度までは設計工事を進めておりましたが、令和5年度には、いよいよ、道路の舗装の改修といった本格的な工事が始まってまいります。

また、米子駅南北自由通路(通称:がいなロード)が今年の8月に完成を予定しておりますので、それと相まって事業を重ね合わせながら、中心市街地や皆生温泉エリアにおける「歩いて楽しいまちづくり」を進めていこうと考えております。
詳細につきましては割愛をさせていただきますが、資料1の21ページにその主な内容が記載されております。

主な事業の中で、市道安倍三柳線改良事業を挙げております。第2工区の中の県道両三柳西福原線(通称:外浜産業道路)から県道東福原樋口線(通称:自衛隊道路)に接続する部分までの道路の整備を計上しております。
続いて資料の23ページをご覧ください。学校教育関連の予算として、まずソフト事業として32から35番までの4件を挙げております。35番の部活動の地域移行推進事業については別紙の米子市版「部活動の地域移行」推進ビジョンという資料をご覧ください。

ご存じのとおり、現在、文化庁とスポーツ庁を中心に部活動の地域移行をいかに進めるか議論が行れております。当初、令和5年度から7年度の3年間で全国で実現させる想定でしたが、様々な声が上がり、可能な限り早期の実現を目指す方針に改められました。どういった方針やスケジュール感で進めるか、市でも検討していたところですが、実際、中学校の部活動の現場では、集団競技などでチームが組めないといった少子化等々の影響が出ております。この部活動の地域移行は、現場において急がれる問題だと認識しております。したがいまして、米子市では、この部活動地域移行を市単独で約750万の予算を計上し、指導者の確保や報酬等に充てることを考えております。地域への移行は、制度や仕組みなど全て整ってからではなくて、例えば競技によって指導者の確保ができそうな部活動から順次進めていくことを考えております。そうした中で課題も見出しながら、地域移行を計画的にかつ着実に進めていこうという意図でございます。国・県の制度や予算が整う間に、市として先行的に進めていきたいと思っております。

既に中学校の部活動では、3年間で十分な活動ができず、困っている生徒さんがおられると聞いております。市内だけでも先行的に動き出し、場合によっては県や国が掲げる部活動地域移行のスキームに統合していこうと考えております。
続いて、教育関連の学校施設等の整備についてです。車尾小学校では長寿命化改修を本格化いたします。また、弓ヶ浜小学校、義方小学校においても長寿命化の改修を進めてまいります。

学校施設の長寿命化推進は、これまではある程度、大規模に行ってまいりました。しかし、1校当たり大きな予算をかけて大規模改修をいたしますと、次の改修の順番が回ってくるのが随分と先になり、停滞してしまいます。昭和40年代から50年代にかけて、多くの学校で整備が進められましたので、現在改修の必要がある学校が市内に出ています。予算の制約もありますので、大規模改修ではなくて中規模改修を幾つか組み合わせながら、改修をしていく学校の数を増やしていく方針に改めて、このたび予算を計上させていただいております。

学校の芝生化は、資料に記載している河崎小学校、尚徳小学校、五千石小学校、伯仙小学校で進めていく方針です。既に芝生化をした淀江小学校や成実小学校では非常に良い教育効果・運動成果が出ていると聞いておりますので、進めていきたいと考えております。

続いて24ページに掲載しておりますが、皆生みらいの灯り推進事業として約1億1,500万円を計上しております。今年3月に第1期の工事が完了しますので、来年度はさらに整備区間を延長しようと考えております。

48番には米子インター西産業用地整備事業に約10億円を計上しております。52・53番には金額は少額ですが、白ねぎ産地応援事業や大山こむぎブランド化推進事業を掲載しております。食糧不足がだんだんと明らかになってきておりますので、本市としてでき得る農産物の増産支援を、年度途中であっても補正予算を組むなどし、対応していきたいと思っております。

25ページの55番に米子城跡保存整備事業について掲載しております。1億2,000万円ほど計上しておりますが、登城路の整備や、現在設計を行っている三の丸のトイレの整備を先行して行おうと考えております。
60番の伯耆古代の丘公園整備事業についてですが、一層の利用推進を図るためより使いやすい公園を目指し工事を進めていきたいと思っております。

61番のどらドラパーク米子市民球場整備事業ですが、スコアボード改修に取りかかりたいと思っております。スコアボードの電光掲示部分だけを取り替えるということではなく、バックスクリーン全体の躯体が完成してから30年以上たち、かなり古くなっておりますので、躯体の改修も含めた整備事業となっております。さらに、ナイター照明についても照明部分をLEDにする工事だけではなく、スタンドの補強など設計次第では必要になることも考えられます。いずれにしても球場を一旦閉鎖し整備しますので、このタイミングで必要な整備をある程度まとめて進めようと考えております。そのため、事業費も大きくなっております。

62番の弓浜コミュニティー広場の照明設備の整備事業についてですが、夜間も広場を利用できるナイター設備を整備いたします。弓浜コミュニティー広場は、現在は日中だけの利用となっており夜間は利用できません。日中は主に高校生など学生の方の利用が中心となっており、例えば社会人の皆さんがサッカーで使われる場合は利用しづらい点がございます。夜間利用できるようにすることで、一層利便性が高まり、順番待ちも解消できるのではないかと考えております。
66番は冒頭申し上げたフレイル対策の推進でございます。予算は1億4,000万円ほど計上しておりまして、事業の詳細について別紙資料をお配りしています。

資料のフローチャートの左側を見ていただきますと、65歳以上の高齢者で要介護認定のない方に対して、郵送でフレイル度のチェックをさせていただきます。回答があった方に対しては、そのフレイル度に応じフロー図の流れのような介入指導し、ぜひフレイル状態を解消しようと計画しております。

市が永江地区の実証実験の中で、フレイル状態にある方に対して介入指導を行ったところ、劇的な改善効果が見られました。介護状態に一度なってからリハビリをするのではなかなか成果が出にくく、介護状態になる前のフレイルの状態で介入指導をすると、良い成果が出ることが分かっております。フレイル度チェックが無回答であった方につきましても、できるだけフォローをし、進めていこうと考えております。

さらに、資料の下部に記載しておりますが、フレイル対策事業の対象者は65歳以上ですが、年齢の若いうちに早く始めるほど成果も長く続くということも分かっております。65歳未満の方であっても継続的に運動をしたり、何か社会参加の機会をつくるようなソフト事業や啓発事業を民間の皆さんと共にやっていこうと考えております。一定の年齢は区切りますけれども、自主的な健康づくりが進むような仕組みを形成したいと考えております。以上がフレイル対策の全市的な展開の全体像でございます。

私からは以上とさせていただき、あとは担当部長、企業会計の担当者からご説明をさせていただきます。

総務部長
引き続きまして、このたびの議案全般についての概要についてご説明をさせていただきます。
まず、資料1をご覧ください。このたび3月定例会に上程いたします議案は、合計41件でございます。内訳ですが、条例が17件、単行議案が3件、専決処分が1件、補正予算が6件、当初予算が11件、報告が3件の合計41件でございます。
1ページの議案第1号、功労者の表彰でございますが、3月31日に表彰式を行います。あらかじめ議会の同意を得るための議案でございます。これは先議をお願いする予定です。
次に、2番の組織条例の改正でございます。これは業務のデジタル化を推進するための体制整備として、現在、総合政策部が所管しております情報化の推進に関する事項を総務部に移管しようとするものでございます。これも先議をお願いしております。
次に、議案第3号でございますが、令和4年度米子市一般会計補正予算(補正第8回)でございます。これは、先にご説明しておりますが、除雪の経費について1億円ほど増額計上した専決処分の議案でございます。関係資料は、資料の3でございますので、後ほどご覧ください。
議案第4号から第19号までは条例関係が並んでおります。主なもののみ説明をさせていただきます。
初めに、1ページ目の議案第4号及び3ページにかけての第5号の条例制定でございますが、これは、令和5年4月以後、地方公共団体における個人情報保護制度が法整備によって全国的な共通ルールにのっとり運用されることとなりました。これに伴い、現行の米子市個人情報保護条例を廃止し、新たに法の施行に必要な条例を制定するとともに、関係条例を一括整備しようとするものです。
次に、5ページをご覧ください。議案第6号の条例の制定ですが、これは、本市の消防団員の処遇の改善を図るために、出動報酬の創設、その他報酬及び費用弁償の見直しを行います。
続いて8ページ目をご覧ください。議案第10号の条例でございますが、これは、災害対策基本法に基づき作成いたします避難行動要支援者名簿及び個別避難計画に記録された情報を、災害の発生に備えて平常時に外部提供する場合に、本人の同意を要しないこととするとともに、平常時及び災害発生時等における当該情報の外部提供に関し必要な事項を定めようとするものです。
次に、9ページの議案第11号の条例でございますが、国民健康保険事業におきまして、出産育児一時金の支給額引上げ、保険料の後期高齢者支援金等賦課額に係る賦課限度額引上げを行うとともに、低所得者に対する保険料の軽減措置の対象世帯に係る所得判定基準について見直しを行うものでございます。
次に、11ページをご覧ください。議案第13号の条例でございますが、これは、国の基準改正に伴いまして、米子市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例ほか2条例について、一括して安全計画の策定、自動車を運行する場合の児童の所在の確認等に関する規定の追加など、所要の整備を行います。
13ページから16ページにかけての議案第15号及び議案第16号の条例でございますが、こちらは、新たに設置される米子駅南駐車場の駐車料金及び米子駅南駐輪場の保管料金などの規定を整備するものです。
次に、議案第20号及び議案第21号は市道の路線の認定及び変更です。それぞれ資料に記載のとおり認定及び変更するものです。
議案第22号から議案第38号までの17議案ですが、令和4年度の補正予算及び令和5年度の当初予算でございます。予算の概要につきましては、後ほど資料2と資料4で説明をさせていただきます。
次に、20ページから21ページにかけての報告第1号から3号までの3件は、いずれも議会の委任により専決処分を行ったものの報告です。法律上、市の義務に属する物損事故等による損害賠償について和解し、損害賠償の額を決定したものです。
22ページの追加予定議案ですが、3月23日の議会最終日に工事請負契約の締結が2件、人事案件6件の提案を予定しております。
そういたしますと資料2をご覧ください。令和5年度の当初予算の概要について補足をさせていただきます。
2ページ目ですが、一般会計の予算総額は755億5,500万円となっております。まず、歳入面におきまして、市税収入は約191億円を計上しております。国の示す地方財政計画から地方交付税、各種交付金及び譲与税を見込んでおります。
また、市債につきましては、臨時財政対策債を加えました市債総発行額を約53億円としております。
一方、歳出面ですが、福米西小学校屋内運動場等整備事業や、令和4年度予算を繰り越して実施することに伴います新型コロナウイルスワクチン接種体制確保事業の皆減のほか、啓成小学校校舎等整備事業、商工業振興資金貸付事業などの減少はございますが、ふるさと納税の実績見込みに基づく、がいなよなご応援基金積立金及び地域産品PR事業の増のほか、「歩いて楽しいまちづくり」関連事業や教育・子育て施設の整備等による普通建設事業の増加により、予算規模は前年度に比べて8億9,500万円の増となっています。
次に、特別会計全体の予算ですが、合計額は329億310万円で、対前年度比2.1%の増となっています。米子インター西産業用地整備事業特別会計において、新たな産業用地の造成工事関連の予算を計上したことなどが増加の要因です。
この結果、一般会計と特別会計を合わせた令和5年度の予算総額は1,084億5,810万円で、対前年度比1.5%の増となっております。
3ページから20ページまでは、歳入歳出の費目ごと、目的・性質ごとに説明をしています。説明は省略させていただき、21ページの事業概要について補足をさせていただきます。
主な施策の概要につきましては、21ページから25ページまでにかけ、7つの柱の中で組み立てております。それに物価高騰対策を加えた8分野を重点項目ごとに掲載しております。なお、※印がついているものが新規事業や拡大事業です。
まず、交通基盤の充実と「歩いて楽しいまちづくり」の分野です。米子駅南北自由通路等整備事業につきましては、引き続き本体工事を実施し令和5年8月の供用開始に向け、進ちょくを図ることとしております。また、がいなロード開通記念事業というものを計画しております。こちらは、がいなロードの開通を記念し、各種イベントの集中開催やPRを行う事業です。
事業番号3から8番は「歩いて楽しいまちづくり」関連事業でございます。説明は省略をさせていただきます。
次に、11番循環バス(だんだんバス)運行事業についてですが、現在実施しております、だんだんバスの実証運行の継続実施と、本格運行に向けた車両の購入を考えています。
22ページをご覧ください。災害に強いまちづくりと脱炭素社会への取組の推進の分野です。
14番、避難行動要支援者個別計画作成推進事業は、災害時における逃げ遅れゼロを目指し、避難行動要支援者の個別避難計画の作成を行うものです。
続いて16番、脱炭素先行地域づくり事業ですが、国の選定を受けた脱炭素先行地域として、引き続き民間企業と連携し、市有施設へ太陽光発電設備を設置します。また、電力使用量やCO2排出量の公開を行うことで、脱炭素に向けた取組を推進していきます。
18番の法勝寺川自然体験活動広場整備事業では、法勝寺川において、国と連携し、環境学習や自然体験活動等の場として水辺の整備を進めています。令和6年度の供用開始に向けて芝生化などの広場整備を考えています。
19番の和田浜工業団地環境対策事業ですが、米子バイオマス発電所の近隣住民の生活環境の改善に向け、事業者が負担する個別補償の一部を助成します。
続いて、市民が主役の共生社会の構築の分野です。22番、移動図書館車の更新についてですが、各地域を循環し図書の貸し出しを行う移動図書館の更新を考えています。米子市自治連合会の70周年記念事業における寄附を車両の更新に充てるものでございます。
23番、議会DX推進事業についてですが、議会運営や審議の充実などにおいて効率化を図るため、タブレットを導入しペーパーレス化を行います。
25番、関係人口拡大事業は、定住・交流人口の維持・拡大を目的に、UR都市機構と連携し神戸市でのPRイベントの開催を行います。
26番、ゴールドコースト市交流推進事業は、ゴールドコースト市との民間交流支援や国際理解講座の開催を通じて、英語圏の都市との交流推進を図ります。
続いて23ページをご覧ください。教育の充実と子育てしやすいまちづくりの分野です。
27番、子育て世帯訪問支援臨時特例事業は、家事や育児に対し不安、負担を抱えた子育て世帯に対し、訪問支援員による家事・育児支援を行う事業です。
28番、公立保育所等整備事業は、本市初の幼・保・小連携型の認定こども園として移転・建て替えする東保育園の令和7年の開園に向け建築工事に着手するほか、西保育園とねむの木保育園の統合建て替えに向けた設計業務を実施いたします。
38番の義務教育学校整備事業は、美保中学校区における義務教育学校の整備に関する用地買収、基本設計などを行います。
続いて24ページをご覧ください。稼げる経済圏の再構築の分野です。
43番の「ととのうよなご」サウナツーリズム推進事業、44番の「米子の食文化」魅力発信事業は、今後の観光誘客の推進に資する事業として計上しております。
46番はインバウンド等再開支援事業です。運航再開が見込まれる国際便や海外方面などから訪れるインバウンド観光客に向けて、多言語対応ガイドマップの作成など受け入れ環境の整備を行います。
50番は、米子がいな祭補助事業です。この夏、第50回の節目を迎える米子がいな祭を記念大会として実施するための経費です。
51番の小規模事業者チャレンジアップ応援事業は、人手不足の解消などに向けてキャッシュレス決済などの生産性向上を図るための設備導入経費の一部を補助する事業です。
歴史と文化に根差したまちづくりの分野でございますが、米子城跡については、市長が説明をいたしましたので省略させていただきます。
59番、よどえ魅力発信プロジェクト推進事業では、地元自治会が取り組んでおられる「名水の里 天の真名井水車・米搗き復活プロジェクト」への支援を考えています。
次に、スポーツ健康まちづくりの分野です。64番のねんりんピック推進事業ですが、開催準備の経費を計上しています。
最後に、物価高騰対策の分野ですが、67番が原油価格や物価、光熱費の高騰に直面する生活保護世帯等の負担を軽減するため、生活支援資金を支給するものです。
68番は、学校給食費の給食費負担を抑制するため、物価の高騰分を補助するものです。
以上が令和5年度の当初予算についての概要です。
次に、資料4をご覧ください。令和4年度の3月補正予算の概要ですが、補正額を14億9,811万7,000円としております。
下段の議案第23号から25号までは、特別会計の補正予算です。それぞれ国民健康保険事業特別会計、駐車場事業特別会計、介護保険事業特別会計の予算を計上しています。
2ページ以降が主な事業内容です。今回上程します補正予算は、事業費が確定し、不用額が生じる事業については減額補正を、決算見込みにより不足が生じる事業につきましては追加補正をするほか、特に急を要する経費について予算計上しています。
なお、事業名の後に「補」と記載がある事業は、国の令和4年度補正予算に関連した事業で、新型コロナウイルス感染対策や学校施設の整備などが該当します。私からの説明は以上です。

水道局次長:
続きまして、水道局に関係します議案2件について、資料5で説明いたします。
初めに、議案第26号、補正予算についてご説明いたします。補正理由は記載のとおりです。補正の概要として、科目ごとの補正額、理由等を記載をしております。
4ページをご覧ください。翌年度に繰り越します利益剰余金は32億2,136万円となっております。4ページ下部には、主な事業の補正額や理由を記載しております。
次に、5ページをご覧ください。議案第37号、令和5年度予算につきまして、予算規模及び概要を記載しております。
7ページをご覧ください。主な収益であります給水収益は、近年の状況等を考慮し、前年度比2.3%の減としております。その他科目ごとの予算等は7から9ページに記載しております。
10ページをご覧ください。収支の結果、翌年度利益剰余金を27億7,135万9,000円、前年度比4.5%の減としております。
11ページの令和5年度に実施する主な事業につきまして、1から5までが継続事業、6の新規事業は、既存の水質検査室が手狭で、老朽化も進んでおり大幅な改修が必要な状況のため、令和5年度に設計を行い、令和5から6年度までで建設事業を実施いたします。説明は以上です。

 

下水道部長

続きまして、下水道事業会計に関する予算の概要についてご説明をいたします。資料6をご覧ください。
1ページ目は、議案第27号、令和4年度米子市下水道事業会計補正予算についてです。5回目の補正予算といたしまして、実績見込みに基づく建設改良費や減価償却費などの増減、また利率見直しに伴う企業債償還金及び支払い利息の増減につきまして補正をするものです。
次に、5ページをご覧ください。議案第38号、令和5年度米子市下水道事業会計予算についてです。令和5年度当初予算は、中長期の事業・財政見通しに立ち、下水道事業を将来にわたり安定的に継続していくことを主眼に置き、編成いたしました。
主な事業収入である使用料収入は、1人当たりの有収水量が減少傾向にあるものの、整備面積の拡大による増加を見込んで算定しています。投資的事業については、汚水処理施設の早期概成を目指し、引き続き公共下水道の管渠整備を推進するほか、ストックマネジメント計画などに基づく施設の改築・更新を実施いたします。また、引き続き防災・減災、国土強靱化計画に取り組み、安全・安心の確保のために必要な施策を実施してまいります。
そのほか、原油価格・物価高騰対策や脱炭素社会に向けた取組、DXの推進など、新たな課題に対しても適切に対応できるよう編成いたしました。
次に、主な事業について説明いたします。まず新規の管きょ整備について、早期概成を目指し市街地の面整備を中心に実施をいたします。また、ストックマネジメント計画に基づき、中央第二幹線改築工事などの老朽化した施設の改築・更新を順次実施します。
また、下水道施設の効率的な再構築を進める中で、国の制度を活用しながらカーボンニュートラルの実現を踏まえた下水道事業計画の策定を行います。
令和5年度の取組ですが、下水道事業の処理場などの運転維持管理業務を、4月から包括的民間委託に移行いたします。そのほか、令和4年度に着手いたしました雨水管理総合計画については、令和5年度末の策定を目指し、優先区域ごとの具体的な浸水対策の検討作業を進めてまいります。
以上が今回上程いたします予算の概要です。

幹事記者:
ありがとうございました。
それでは、資料番号ごとに質問していきたいと思います。まず、資料1番の関連で質問がある社はお願いします。(質問なし)
では、資料2番の関連で質問をお願いします。

記者:
新年度の予算関係で、市長に質問させていただきます。
当初予算は過去最大規模ということですが、一言で言うとどのような予算だと捉えていらっしゃるのでしょうか。また、この予算を通じ、新年度はどのような市政運営をされていくつもりなのか意気込みをお伺いします。

市長:
まず、予算総額につきまして、当初予算額は過去最大規模となりましたが、あくまで令和5年度に市でやらなければならない事業をしっかりと織り込んだ結果、過去最大となったと受け止めていただければと存じます。令和5年度は、コロナ禍からの地域社会の正常化や活性化にしっかり取り組んでいかなければならない年度だと思っております。したがって、コロナ対策の予算という形では出ておりませんが、特に経済や社会活動といった地域社会の停滞を、可能な限り元に戻すため、やや踏み込んで事業を進めていこうと予算を策定しております。したがいまして、令和5年度は、コロナ禍から力強く復活する年度にしたいと考え予算を組ませていただいています。

記者:
フレイル対策について一歩踏み込まれた部分もあると思います。健康づくりに対する市長の思いを伺います。

市長:
フレイル対策は、令和元年度に永江地区で実証実験を開始いたしました。実験の結果、対策を行えば着実に成果が出ることが分かりました。ところが、コロナ禍が始まり、対面で行う介入指導などがほぼできなくなり、大変残念ではありましたが、3年間事業が停滞しておりました。先般、フレイル対策について市民の方から1億円の寄附をいただきましたし、また別の方で寄附を考えておられる方もいらっしゃいます。こうしたご支援のもと、永江地区で行った実証実験の成果を全ての市民の皆様に還元したいと考え、令和5年度に事業を進めようと考えました。
一方で、このフレイル対策は、例えば介護保険のように介護認定を受けた方に対して公費で行う事業とは異なり、まだ介護状態に至っていない健常な方に対し、フレイル度チェックを行い進める事業です。国で予算や制度がまだ整っていない事業であるため、一部は国で賄われる部分はありますが、大半は市の財源で事業を進めます。
また、将来的には介護保険料の高止まりも解消する狙いもあります。したがって、市の財政的にも大変重要ですし、市民の方々が自分の人生をできる限り元気で過ごすことができるようにする大変重要な事業だと考えていますので、来年度、しっかりと進めていきたいと思います。

記者:
過去最大の予算規模となった理由は、「歩いて楽しいまちづくり」関連事業や、教育・子育て施設の整備に積極的に投資したからという受け止め方でよろしいでしょうか。

市長:
はい、そのように受け止めていただいて結構です。
「歩いて楽しいまちづくり」に関する事業につきましては、おっしゃるとおり、かなりのボリュームになっております。また、教育施設につきましては、昭和40年代から50年代にかけて校舎の建築ラッシュがございまして、市内の校舎の大半がこの時期に集中して建設されています。それから40から50年が経過し、改修時期が迫ってきてる校舎が出てきていますので、ある程度積極的に校舎の改修を行わなければなりません。市全体で教育設備の老朽化が顕著になってきておりますので、我々もしっかり対応していこうと予算を編成しております。

記者:
資料2の25ページ、フレイル関係についてですが、一般会計及び介護保険事業特別会計ということは、事業費の1億4,136万円の中に特別会計分も含まれているという認識でよろしいでしょうか。

市長:
はい、おっしゃるとおりです。
一般会計からだけでなく、一部、介護保険事業特別会計からも予算を出しています。規定に基づくものですが、それでは事業費は不足しますので、昨年1億円寄附いただいた基金を取り崩し、このたび予算を編成しております。

記者:
予算の内訳の分かる資料がいただけますでしょうか。

健康対策課長:
はい、後から提供いたします。

記者:
3点ほど、「歩いて楽しいまちづくり」に関連して質問いたします。
まず、「歩いて楽しいまちづくり」の関連として何項目か事業が挙がっておりますが、関連する事業数は幾つになるか教えていただければと存じます。
次に、この「歩いて楽しいまちづくり」のコンセプトを基に、事業をひもづける意義や意味合いについて伺います。
最後に、米子駅南北自由通路(通称:がいなロード)の完成後、どのように「歩いて楽しいまちづくり」などに効果を波及させていくつもりなのか、意気込みをお聞かせください。

市長:
まず、「歩いて楽しいまちづくり」に関連の事業数についてですが、集計の仕方を精査した上で、資料をお出しさせていただければと思います。
2点目についてですが、なぜこういったまとめ方をしているのかについてです。
例えば駅前あるいは角盤町周辺の道路の改修はウォーカブル推進事業の採択を国土交通省からいただき、財源も半分を補助をいただき進めております。
また、米子港のかわまちづくり事業のように、国土交通省の別の部署で管轄している事業もございます。さらに、後藤駅や三本松口駅、河崎口駅では、まだ具体的な事業は走っておりませんけれども、JR境線をもっと活用しようという趣旨がございます。具体的には既に河崎口駅周辺では規制緩和をすることで、住宅用分譲地の開発やスーパーの進出が進んでおります。
歩いて楽しいまちの形成には前述したような公共工事の面、規制緩和の面、あるいは公共交通の面など多面から利便性を向上させることが必要です。
ウォーカブル推進事業や皆生みらいの灯り事業といったそれぞれの事業が、個別に進んでは、米子市が一体何を目指しているのか分かりにくいのではないかと思われます。そこで個々の事業において一貫した概念を「歩いて楽しいまちづくり」と定め、事業をまとめました。別紙でお配りした資料には「歩いて楽しいまちづくり」に関わっている各事業を図示しております。
資料のとおりエリアをある程度区切りながら、歩いて楽しい場所をつくっていきます。市民の皆様には、まち歩きを楽しんでいただきたいですし、観光で来られた方には、例えば駅前や皆生温泉などのエリアで夜のまちも楽しめるようにしていきたいと考えています。
3点目のがいなロードが供用開始後の効果についてですが、まず一つに、公共交通の利便性向上を図っていきたいと考えております。米子駅中心に走っている路線バスや、JR山陰本線や境線などの鉄道を組み合せ、実現させていきたいと思います。
加えて、米子駅周辺におきましては、ウォーカブル推進事業などにより居心地が良く歩きたくなるゾーンをこれからも増やしていきたいと思います。また、事業の推進に伴い、中心市街地の空洞化を最小限に抑え、かつ反転させていこうと考えております。現在、中心市街地の空き店舗数は徐々に減少しています。増加が続いてきた空き店舗ですが、新規出店も増え始め、改善の兆しを見せております。必要でしたら数字をお伝えすることもできるかと思います。
がいなロードの供用開始後も、まちづくりに実効性が伴うよう、今後も努力をしていきたいと思っております。

記者:
今年のがいな祭についてですが、50周年という節目ということで、大々的な開催が想定されます。予算額も例年よりも多く計上されており、本日も総会が予定されています。記念式典など現時点で考えている方向性など、可能な限りでお話しいただければと思います。

市長:
がいな祭は、今年50周年という大きな節目を迎えることとなりました。本日の夕方に総会が開催され、米子がいな祭振興会から50周年記念事業で何をするのか発表があるかと思います。市では、まず50周年となるがいな祭を多くの市民の皆様や観光客の皆様に楽しんでいただけるイベントとなるよう、予算面で支えていきたいと思います。
そして、何よりもこれまでのコロナ禍を克服した大きな証として、がいな祭を盛大にやり遂げ、皆さんと一緒にコロナからの復活という着実な一歩を踏みしめたいと考えております。

記者:
2点お尋ねします。1点目ですが、コロナ禍から復活する年にしたいというお言葉がありましたが、来年度の予算を見ると主にハード整備に力を入れておられる印象を受けます。冒頭であった攻めていこうという姿勢は、歩いて楽しいまちづくり事業のハード整備に、どんどんと投資をし、これから成果をあげるという趣旨で良いのか伺います。
2点目は整備された後の成果について、例えば年間での中心市街地への集客といった目標があれば教えてください。

 

市長:
1点目についてですが、市の役割として、公共工事等々によりましてインフラを整備していくことは非常に重要なことであると認識しておりますので、積極的に予算計上させております。
コロナ禍からの復活を遂げるのは、市民全体に関わる話でございます。例えばがいなロードの完成に伴ったイベントといったようなソフト事業を、新型コロナウイルスの感染が始まる前に近い形で開催される場面が、市民の皆様が目に見えてコロナを克服したと実感していただける機会になるのではないかと期待をしております。
今回の当初予算は、おっしゃるとおりハード整備が中心になっております。しっかりとインフラ整備をした上で、民間の皆様に大いに活用いただこうと考えているからです。
また、今後の話となりますが、国は5月8日に新型コロナウイルス感染症を現在の5類から2類に移行する方針を決定しました。実際に引き下げられた場合には、ソフト事業がより一層行われるように、夏から秋にかけて応援するような予算組みを考えたいと思っております。現在のところ、ソフト事業まで予算を編成するのは少し早いのではないかと考え、このたびの予算編成となっております。
2点目の整備後の具体的な目標数値ですが、駅周辺の集客といったエリアを区切った数値は把握しておりません。しかし、例えば皆生温泉の宿泊客数はコロナ前では年間40万人であったところを45万人に引き上げようと目標を掲げておりました。コロナ禍でずっと目標達成がままならない状況でしたが、ようやく昨年の12月、対コロナ前比で100%の水準まで復活を遂げたと聞いております。これからさらに宿泊客数を伸ばしていくためにも、インバウンドも含め取り組んでいこうと思っております。
駅前に関しては、例えば個々のホテルの宿泊客数などは把握しておりますが、やはり駅前や角盤町、朝日町で飲食店などの事業を行っていらっしゃる方が、しっかりと集客できる状況になったかどうかという数字を見ながら、コロナ禍からの回復を確認していきたいと思っております。または、特に中心市街地における空き店舗数の解消も1つの指標になる
のではないかと考えております。

記者:
ここ近年、コロナ禍により飲食店の方も大きな影響を受けています。ハード整備は今後より重要になってくるのか伺います。

市長:
ハード整備を進め、環境を整えることにより、市民の皆様や観光客の皆様が歩きやすいエリアになることを期待しております。人通りが増えてくれば、飲食店などの店舗への入店も増えることも期待されます。市の役割としてハード整備を進め集客しやすいエリアにしていくことが重要だと考えております。

幹事記者:
ほか、資料の2番の関連の質問はないでしょうか。(質問なし)
資料3番の関連の質問はいかがでしょうか。(質問なし)
資料4番の関連の質問はございますでしょうか。(質問なし)
資料5番の関連の質問はございますでしょうか。(質問なし)
資料6番の関連の質問はございますでしょうか。(質問なし)
何かそのほか、質問がありますでしょうか。(質問なし)
では、以上で令和5年米子市議会3月定例会議案説明会見を終了いたします。ありがとうございました。

市長:
ありがとうございました。

掲載日:2023年3月24日