令和4年11月24日(木曜日)
内容
幹事記者:
定刻となりましたので、令和4年米子市議会12月定例会議案説明会見を始めさせていただきます。
議案と補正予算についてご説明をお願いします。
【資料】資料-1 令和4年米子市議会12月定例会議案( 291キロバイト)
【資料】資料-2 令和4年度12月補正予算の概要( 226キロバイト)
【資料】資料-3 令和4年度米子市水道事業会計補正予算(補正第1回)について( 177キロバイト)
【資料】資料-4 令和4年度米子市下水道事業会計補正予算(補正第3回)について( 210キロバイト)
市長:
それでは、12月議会における補正予算について説明をいたします。
資料2をご覧ください。補正予算の概要が記載してございます。
補正総額は、歳入歳出ともに11億6,400万円余となってございます。その具体的な中身につきましては、裏面をご覧いただきたいと思います。
物価高騰対策がこのたびの補正予算の主な内容ですが、そのほかにもいくつか予算案がございます。ポイントとなる部分を私から説明しまして、後ほど総務部長から詳細を説明させていただきます。
まず、総務費の「生活環境公社解散・清算事業」として1億円余を計上してございます。これは下水道終末処理場について、包括的業務委託の導入に伴って発生する事務あるいは退職手当等に対する補助でございます。
それから、衛生費として「フレイル対策推進基金積立金」1億円を計上しております。これは先般、一般社団法人G・Bさんから寄附を頂いた1億円を、一旦基金に積み立てて、今後のフレイル対策に活用すべく計上しているところでございます。
農林水産業費の「畜産経営緊急支援事業」については、物価高騰対策の一環でございます。市内の養鶏事業者に対して、飼料高騰に対する経費の一部を助成するものです。
また、今回一番大きな数字となっていますのが、商工費の「物価高騰対策生活者支援事業」です。これに4億4,000万円余を計上しております。これは物価高騰に伴う生活支援として、全市民に対して1人当たり5枚、2,200円相当のおこめ券を配布するという事業でございます。
おこめ券にした理由でございますが、物価高騰による生活支援をしなければならないという観点から、例えばガソリン券といった案も検討いたしましたが、やはり生活物資としてこのおこめ券が最も幅広く使えるであろうという考えから、このたびはおこめ券の配布にさせていただいたというところでございます。
また、教育費の「小・中学校管理費」として3,120万円を計上しております。これは電気料金の高騰を受け、学校における光熱水費の増加に対応するものでございます。
同じく「学校給食運営事業」につきましても、電気料金の高騰に対する予算として計上してございます。
公共事業関連についてでございます。いわゆるゼロ市債分として13件、1億8,610万円を計上しております。これは前倒し発注を行うことによりまして、公共事業の平準化を図るという趣旨のものでございます。
そのほか、債務負担行為などがございますが、主なところとして、私のほうからは以上でございます。
総務部長:
続きまして、ほかの議案、条例改正なども含めまして、全体のお話をさせていただきたいと思います。
資料1をご覧ください。このたび12月議会に上程させていただきます議案は、条例が9件、単行議案が1件、補正予算が6件、計16件でございます。
まず議案第84号「米子市市税条例等の一部を改正する等の条例の制定について」でございますが、これは市税等の納付環境整備の一環といたしまして、現在督促状を発した場合に徴収しております督促手数料を、今後徴収を行わないこととするために関係条例の整備を行おうとするものでございます。
また、議案第85号「米子市一般職の職員の給与に関する条例及び米子市任期付職員の採用及び給与の特例に関する条例の一部を改正する条例の制定について」でございます。これは国の人事院勧告に基づく一般職の国家公務員の給与改定に準じ、本市の一般職の職員及び任期付職員につきまして、期末手当及び勤勉手当の支給割合並びに給料表について、記載のとおり見直しを行うものでございます。
一例を挙げますが、一般職の見直し内容の主なものといたしまして、給料表の給料月額を本年4月に遡って平均0.3%引き上げます。加えて、本年12月期の勤勉手当の一部、例えば一般職のうち再任用職員以外の職員は0.10月分を、また再任用職員につきましては0.05月分を、それぞれ引き上げるものでございます。
続きまして、議案第86号「米子市特別職の職員の給与に関する条例及び米子市教育委員会教育長の給与等に関する条例の一部を改正する条例の制定について」でございます。これは同じく人事院勧告を踏まえた特別職の国家公務員の給与改定に準じまして、本市の特別職の職員と教育長の期末手当の支給割合について、見直しを行うものでございます。この内容といたしましては、先ほどと同様、本年12月期の期末手当を0.05月分引き上げるものでございます。
議案第88号「米子市の議会の議員及び長の選挙における選挙運動の市費負担に関する条例の一部を改正する条例の制定について」でございます。これは国会議員における選挙運動用自動車の使用等の公営に要する経費に係る限度額が引き上げられましたので、これに伴いまして、本市の市議会議員及び市長の選挙における同様の選挙運動用自動車の使用等について、市が負担する額の限度額を引き上げるものでございます。
議案第91号「米子市国民健康保険条例の一部を改正する条例について」でございます。マイナンバーカードに基づく諸手続は、国も含めいろいろな動きがあるところでございますが、従来、非自発的失業者に係る国民健康保険料の軽減の対象者は、紙ベースの雇用保険受給資格証により把握しておりました。このたび雇用保険手続の見直しが行われ、失業者本人の希望があり、かつマイナンバーカードにより雇用保険の受給資格の確認を受けた場合、先ほどの紙ベースの雇用保険受給資格証ではなく、雇用保険受給資格通知が交付されることとなったため、今後の市における国民健康保険の確認において、当該通知も使用できるようにするものでございます。
議案第92号「米子市フレイル対策推進基金条例の制定について」は、先ほど市長から説明がありましたが、フレイル対策推進基金を積み立てておく基金を設置する条例でございます。
議案第93号「事業契約の締結についての議決の一部変更について」でございます。これは現在建設中の鳥取県西部総合事務所新棟・米子市役所糀町庁舎整備等事業に係る事業契約の締結について、令和3年3月24日に議決を受けていましたものの一部を変更しようとする単行議案でございます。内容といたしましては、新型コロナウイルス感染症の感染拡大や国際紛争等による物価などの著しい高騰に伴いまして、記載のとおり契約金額を変更するものでございます。
次に、予算について、人件費の関係を若干補足いたします。資料2をご覧ください。
人件費は「人件費の補正(特別会計等への繰出含む)」として5,267万7,000円を計上しております。これは先ほど条例改正について説明をいたしました令和4年度人事院勧告に基づく給与改定などを踏まえ、人件費の増について見込んだものでございます。特別会計においても人事院勧告の影響がございますので、「国民健康保険事業」、「介護保険事業」、「後期高齢者医療」について、その影響分を反映させていただいております。
私からの説明は以上です。
水道局次長:
続きまして、議案第98号「令和4年度米子市水道事業会計補正予算(補正第1回)について」でございます。資料3をご覧ください。
本議案は、米子市下水道工事の入札不調等及び国道9号線電線共同溝工事の発注遅延により、これに伴う配水管布設替え工事等の発注が遅れることで、工期が次年度に及ぶため、令和4年度米子市水道事業会計予算第6条に債務負担行為を追加し、予算として定めるものです。
以上でございます。
下水道部長:
次に、議案第99号「令和4年度下水道事業会計補正予算(補正第3回)について」でございます。資料4をご覧いただきたいと思います。
第3回の補正予算として、収益的収入を714万円増額、収益的支出を1億4,059万9,000円増額、また資本的支出を466万8,000円減額しております。
主な補正理由といたしましては、昨今の電気料金の高騰により、下水処理に係る動力費及び光熱水費におきまして7,600万円の増額を行うほか、処理施設の運転業務を委託しております一般財団法人米子市生活環境公社が、本年度末に解散を予定していることに伴いまして、公社職員の退職手当に対する補助金のうち事業会計負担分を計上しているものでございます。また、人件費につきましては、先ほど総務部長からもありましたように、人事院勧告を踏まえた給与改定及び異動等に伴う実績見込みにより、増額または減額を行っているところでございます。
次に、債務負担行為でございます。令和5年度年間維持補修工事分の「下水道管路施設修繕工事」につきましては、業者選定や契約事務の前倒しを図るため設定するものでございます。また、令和5年度事業前倒し発注分の「皆生処理場沈砂池給水ユニット補修工事」ほか4件の工事につきましては、発注時期の平準化や早期の完成を図るため、令和5年度に実施予定の工事について本年度から着手できるよう設定するものでございます。
以上が今回上程いたします補正予算の概要でございます。
幹事記者:
各社、質問をお願いします。
記者:
今、物価高騰が相当市民生活を圧迫してるということで、改めて今回おこめ券の配布を決めた一番の狙いを一言お願いいたします。
市長:
このおこめ券の配布に結論を出すまでには、先ほども少し触れましたが、ガソリン価格高騰を受け、ガソリン券を配布するという手段も検討いたしました。ただし、券が使用できるガソリンスタンドが限られるということがあったため、断念いたしました。
また、商品券を配布するという案も検討いたしました。米子市では過去2回、新型コロナ対策としてプレミアム付商品券事業を行っておりますが、これは新型コロナの影響により売上げが落ちている地域事業者を支援するという側面が強いものであり、今回の一番の目的は、物価高騰による影響を少しでも緩和する生活者支援です。
おこめ券は、当然お米の入手に使えることは間違いありませんが、お米以外の食料品にもある程度幅広く使えます。小売店によって若干取扱いが違うため、使用方法についてはまた分かりやすくアナウンスしたいと思いますが、そういった点からこのおこめ券を最終的に選択をしたという経過でございます。
したがいまして、このたびの補正予算の趣旨といたしましては、生活支援に資する対策ということでおこめ券を考えさせていただいたというものでございます。
記者:
確認ですが、おこめ券(の記載)は平仮名ですか。お米はもちろん、食料品にも使える券ということでよろしいですか。
市長:
はい、そのとおりです。表記については、「おこめ」は平仮名でございます。
記者:
特に、生活の一番大事な食料品であるお米には、もちろん使えるということでよろしいですね。確認ですが、これはお店で買うから、それぞれどこ産のお米といったことと関係なく、幅広く店舗で買ってもらうという捉え方でよろしいんですよね。
市長:
そのとおりです。
記者:
おこめ券とうたってるっていうことは、やっぱり今後もお米をできるだけ利用してほしいという捉え方でよろしいですよね。
市長:
いえ、おこめ券でお米を買うことができるのは当然のことながら、食料品全般にも使用できるという点から、このたびおこめ券を選択いたしました。実際に予算を議決いただければ、食料品全般に使用できるという点を周知をしていきたいと考えております。
記者:
分かりました。お米はもとより、という捉え方で確認させていただきました。
物価高騰対策で市民生活を支える上で、今後、何か市長の中で、こういうことをやってみたいというような、今後の抱負をお願いいたします。
市長:
市としてできる物価高騰対策につきましては、まずこのたびはこういった考え方で補正予算を計上しておりますが、今後、物価や賃金の上がり方などを見ながら、その都度、改めて対策について考えていきたいと思っております。
記者:
今後もやっていかれるという方向でよろしいですね。
市長:
はい。やはりこの物価高騰は、ある程度鎮静化するまでにはまだ時間がかかると考えております。今年度いろいろな物品の相場が上がりましたが、まだ来年度以降にも、それらが遅れて価格に反映される物品もあると聞いております。こうした何らかの対策は、今後も必要であろうと考えておりますので、国の方針などとも合わせながら、都度検討していく予定としております。
記者:
今後も様々な対応も検討していきたいという捉え方でよろしいでしょうか。
市長:
はい。
記者:
おこめ券とは、市が独自に発行するものではなくて、もともと存在するものと考えていいんですか。
市長:
そうです。もともと存在するものです。
記者:
どこが作っているのでしょうか。
経済戦略課長:
こちらは全国共通おこめ券という、既存の市場に流通している券でございます。全国米穀販売事業共済協同組合という米穀卸売業者などを中心として組織される団体が発行されています。
記者:
食料に使える範囲というのは、何か決まってるんですか。
経済戦略課長:
利用可能な店舗のそれぞれの取扱いによりますので、一律の使用範囲というものは決まっておりません。店舗によっては、例えば、お米を含むその他の食料品を入れたものの会計で使えたり、あるいはお米がない会計の場合でも通常に食料品が購入できたりといった取り扱いがあるようです。
この点は、分かりやすい形でアナウンスしていきたいと考えているところです。
記者:
おこめ券とは何かという追加資料を頂けませんか。どういうもので、どういう形で使えるかっていうのが分かるようなものをお願いします。
経済戦略課長:
承知しました。
記者:
5枚で2,200円ということは、1枚当たりの金額はどのようなものになりますか。
経済戦略課長:
券には金額の記載はないのですが、1枚が440円の金券として使えます。それを1人当たり5枚で、合計2,200円となります。
記者:
議会で可決されれば、年内には配れそうなんですか。
経済戦略課長:
やはり生活支援という狙いがございますので、めどとしては2月中には配送を完了できるように努めたいと考えております。
記者:
全市民に郵送ですね。
経済戦略課長:
はい。
記者:
おこめ券ですが、何か見本のようなものはあるんですか。
経済戦略課長:
先ほどの追加資料と併せて、券の画像をお出しします。
記者:
市民のかたに伝わらないと意味がないので、より詳しいものをお願いします。
経済戦略課長:
承知しました。
記者:
市内では、おこめ券が使える店舗は何店舗ぐらいありますか。
それと、全市民とは何人なのかという点を教えてください。
経済戦略課長:
まず、使える店舗につきましては、今申し上げましたおこめ券の取り扱いを行っている組合のホームページを参照いたしますと、市内のスーパーマーケットやドラッグストア、米穀店を中心に、現在20数店舗の記載があります。
配布する人数に関しましては、基準日をいつにするかという点を調整中ではございますが、目安として、10月末の住民基本台帳の人口が14万6,251名でございます。
記者:
おこめ券ですが、全国共通の券ということは、市外の店舗でも使えるということなんでしょうか。
経済戦略課長:
券自体は市外の店舗でも使えるものでございます。
お米は食料品であり、かつ生鮮食品でもありますので、通常ですと多くは近場の生活圏の中で購入をいただけるのではないかと考えております。
経済対策といった側面から考えましても、なるべく市内のお店で使っていただけるようにアナウンスをしていきたいと考えているところでございます。
記者:
当然市が出すものですから市内で使うのが推奨されると思うんですが、近隣の、例えば日吉津や境港でも使えないことはないということでいいんでしょうか。
経済戦略課長:
そうです。
記者:
先ほどの質問の補足で、「市内の店舗20数店舗」というのは、四捨五入すると約20なのか、約30なのか、どちらに近いのでしょうか。
経済戦略課長:
約20です。
記者:
2,200円の根拠は何かありますか。なぜ2,200円に設定したかが分かれば教えてください。
経済戦略課長:
今回の財源となっております地方創生臨時交付金の金額などと総合的に照らし合わせまして、この金額を設定させていただいたものでございます。
幹事記者:
ほかに、一般会計補正予算や予算について、ご質問ありませんか。(質問なし)
では、その他でご質問がある方はいかがでしょうか。(質問なし)
では、以上で12月定例会の議案説明会見を終了させていただきます。ありがとうございました。
市長:
ありがとうございました。
掲載日:2022年12月6日