市長定例記者会見(令和4年6月6日)

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市長定例記者会見(令和4年6月6日)

令和4年6月6日(月曜日)

内容

  • 学校校庭芝生化事業の実施について

  • 都市公園におけるキッチンカー等出店制度の試験的実施について 


幹事記者:
それでは、定刻になりましたので、市長からお願いします。

市長:
本日は、私から皆さんに2点お知らせをしたいと思います。

【資料】
新しいウィンドウ・タブが開きます学校校庭芝生化事業の実施についてPDF 68キロバイト)

 

まず1点目です。学校の校庭芝生化事業の実施についてのお知らせでございます。

このたび米子市内の2つの小学校におきまして、校庭の芝生化事業を実施したいと考えております。
事業の目的でございますが、校庭を芝生化することにより、さまざまな良好な効果が考えられます。例えば足への衝撃の軽減や、照り返しが少なくなり熱中症対策につながるといった子どもの運動面、あるいは健康面などに対し効果が期待をされます。

一方、事業概要の2段落目に記載しておりますが、米子市は私の就任当初から、特に弓浜地区において耕作放棄地対策が大きな課題になっております。そういった中、SC鳥取さんがチュウブYAJINスタジアムの芝生を養生する技術を使い、耕作放棄地に芝生を植えて生産し、事業化していこうと考えておられました。

事業化の課題としまして、生産した芝生を販売していかなければなりません。その販売先の一つとして我々米子市が、地元として学校の校庭の芝生化に活用できないか検討した上でプロポーザルを実施したところ、SC鳥取さんが受諾され、この度の事業の実施を決定しました。

米子市として耕作放棄地の解消という大きな目的と、学校の芝生化がもたらす子どもたちの発達への好影響の両立が図れることから、このたび事業化に乗り出すことといたしました。

これまでも校庭の芝生化は一部の学校で行なわれていましたが、維持管理をどういった形で進めていくかが課題となっておりました。具体的には、例えばPTAの皆さんにご協力いただき順番に芝刈りや散水を行なったり、それでも手が回らない場合は、学校の教職員が代わりに行なうなどしておりました。

こういった維持管理の部分が大きな課題となり、芝生化は進んでまいりませんでしたが、
芝生の維持管理に対しても業務委託することで課題を解消いたしました。
また、単に芝生を維持管理をするだけでなく、事業概要の3段落目に記載しておりますが、利活用という点も念頭に置き委託を行ないました。

その結果SC鳥取さんがプロポーザルで選ばれ、維持管理に加え、芝生の設置施工後の運動や遊びについても提案をいただいているところです。

実施小学校ですが、淀江小学校と成実小学校の2校で施工を行ないます。日程は前者が6月27日(月曜日)、後者が7月4日(月曜日)としております。特に施工を開始する6月27日につきましては、取材を可能な形にし、児童とガイナーレの選手が一緒に芝生の施工を行なう様子が見ていただけるよう予定しております。予算については、資料に記載しております。
また、資料裏面にはその他として、先ほど申し上げた芝生施工後の校庭の利活用と今後の芝生化の実施について記載しております。

一旦、この項目は以上とさせていただきます。

 

【資料】
新しいウィンドウ・タブが開きます都市公園におけるキッチンカー等出店制度の試験的実施についてPDF 13.6メガバイト)

 

引き続きまして、2点目ですが、都市公園におけるキッチンカー等出店制度の試験的実施についてのお知らせでございます。

米子市では、かねてより都市公園の利活用・有効活用をめざし、いわゆるパークマネジメントを実施してまいりました。
昨年度は全ての都市公園を対象に、トライアルサウンディングという試験的に実際に公園を利用していただく公募を実施しました。結果、12の提案を受け、そのうち9つの提案が実施に至りました。その提案の多くは、キッチンカーなど飲食店販売の提案が多かったという実績が残りました。また、その後の公園利用者のかたを対象としたアンケートでは、満足度も高く、ニーズも高かったということが分かりました。

そこで、今年度は、キッチンカー等による飲食販売に的を絞り、試験的実施を改めて行ないます。場所については、弓ヶ浜公園、湊山公園、憩いの道の3か所に限って実施をしようと考えております。

2番にこの試験的実施の目的でございます。飲食販売を公園で実施するにあたり、内規などを従前より設けておりますが、今回の実施によりさまざまな課題等を見つけ、今年度中に、その結果を受け内部規定の改正をしたいと思っております。そして、来年度からは試験ではなく本格的な実施に移りたいと考えておりますので、そのための課題収集のために今年度は試験的実施をするということに至りました。

3番の実施の概要についてでございますが、実施期間、出店対象公園、出店の申込方法につきましては、資料に記載のとおりでございます。

4番の今後の展望ですが、先ほど申し上げたとおり、今年度中に内部規定の見直しなどを図りながら、来年度から本格実施をしたいと存じております。

付け加えまして、資料には記載しておりませんが、例えば皆生海浜公園につきましては、皆生温泉エリア経営実行委員会が立ち上がりましたので、委員会に公園の利活用を任せたいと思っております。また、中心市街地の朝日公園・冨士見町2号公園・明治町公園・目久美公園につきましては、歩いて楽しいまちづくりを進めるウォーカブル推進事業において整備を図り、使いやすい公園をめざしていくということを申し添えまして、私からは以上とさせていただきます。


幹事記者:
では、項目ごとに各社質疑をお願いします。まず、1項目めの校庭の芝生化について、各社、お願いします。

記者:
施工方法についてですが、一般的に知られているいわゆる「鳥取方式」というポット苗を移植する方法で施工を行なうのでしょうか。

市長:

「鳥取方式」で主に施工されるポット苗工法ではなく、SC鳥取さんが自社で生産している芝生をロールのように巻き取り、それを学校に運び校庭へ巻き戻すといった工法になります。このような工法を取りますと、ポット苗を利用した工法に比べ、数週間で芝生が校庭に根づくため、非常に短期間で校庭を使用できるようになります。ポット苗工法ですと、芝が広がるまで数か月時間がかかります。安価な半面、こういったデメリットも存在します。

今回のSC鳥取さんが手がけている芝生の生産・出荷方法は、一度巻き取ってロール状にした上で運び、施工場所で巻き戻し広げる方式が用いられます。

 

記者:

一方で、事業費は相当額となっていますが、致し方ないとお感じでしょうか。

 

市長:

はい。資料に記載してございますが、2校分となっておりますし、施工や維持管理費も含めた予算になっております。

 

記者:

ありがとうございました。

 

幹事記者:

そのほかご質問はいかがでしょうか。では、2項目めのキッチンカーについて、各社、お願いします。

(質問なし)

では、そのほか質問があればお願いします。


記者:

島根原子力発電所について伺います。

先週、島根県の丸山知事が(島根原子力発電所1号機の)再稼働への同意を表明されました。米子市も30km圏内に含まれる地区がありますが、市民のかたに取材しますと、「安全に対する不安はいつまでも残る」とおっしゃった自治会長さんもおられました。

30km圏内のかたにお話を伺うと、行政はもっと住民に対する説明、あるいは避難訓練を増やしてほしいというご意見がありました。そうしたことを踏まえ、市長として改めて再稼働の同意となったことに対しての受け止めと、今後の取り組みについて市民のかたにとっても非常に関心あると思いますので、今お考えになっている範囲で具体的に教えていただければと思います。

 

市長:

まず、丸山知事が再稼働に同意されたことについてですが、大前提としまして、我々米子市としましても、さまざまな機会を捉えて中国電力側から安全等についての説明を聞いたり、あるいは現地を視察したり、また、国からもさまざまな内容の説明を受けてまいりました。その後、市議会や住民説明会、安全対策協議会を経て、ひとつひとつ手続きを重ね、最終的に再稼働に対し同意する意思決定をいたしました。

他の周辺自治体や立地自治体である松江市におかれても、それぞれに手続きを踏んだ上で再稼働に同意されました。丸山知事におかれましては、こうした経過をよく踏まえ、最終的に地元の事情なども含み再稼働に同意したものと認識しております。そうした意味においては、この丸山知事のご判断については尊重したいと思っております。

ただ何よりも、丸山知事からも安全に対する話がしっかりとあったことを私は高く評価したいと思います。立地自治体の場合は、安全面のみならず、地域経済への効果などさまざまな要素を踏まえた中で意思決定をされますが、周辺自治体におきましては、直接的な経済効果は乏しいことが多いと考えます。そういった意味において、我々にとって最大の関心事である安全面に対し、明確に言及されてのご判断だと受け止めておりますので、私として了としたいと考えております。

今後の取り組みについてですが、住民の皆さんからは、まだまだ不安視される声があるということは認識をしております。したがいまして、さまざまな機会を捉えて、安全に対する説明を必要に応じて実施したいと思っております。原子力災害の避難訓練につきましても、定期的に実施する予定としておりますので、具体的な避難の手順などを改めてご理解いただき、いざというとき適切に避難が行なえるよう引き続き努力をしていく所存でございます。

 

記者:

ありがとうございます。回答を受けまして1点追加で質問いたします。

避難訓練についてですが、今年2月に行なわれた訓練は、新型コロナウイルス感染症の影響で参加できない住民のかたもおられました。例年であれば今年の秋に訓練等が実施されると存じますが、より実効性を高めるような方法について何かお考えでしょうか。

 

市長:

まず、原子力災害における避難の手順はさまざまな知見に基づき定められております。例えば事故が起きた場合にはまず屋内退避をする、といった手順が定められておりますが、これは原子力災害における特有の手順です。

水害や地震といった災害の場合は、危険な場所からいち早く安全な場所に避難しなければなりません。原子力災害の場合は、まずその原子力災害自体の規模や状況などを見極め、かつ放射線がどのような方向に流れそうなのか予測等に基づき避難のアナウンスが行なわれます。それまでは屋内退避という形で十分しのげるという訳でございます。

そのことをしっかりと住民の皆さんに説明をして、具体的な訓練の中で実行していただきたいと存じます。それを繰り返すことによって実効性はますます高まっていくだろうと認識しております。

 

幹事記者:

その他質問はございますか。

(質問なし)

以上をもちまして市長定例記者会見を終了します。お疲れさまでした。。

 

市長:

ありがとうございました。

掲載日:2022年6月22日