米子港周辺地域の活用策(米子港周辺ウォーターフロント活用策)について
米子港周辺地域においては、平成22年度に、官民が参画した米子港再生委員会を鳥取県が設置し、関係行政機関や民間団体の代表者を交え利活用策の検討を行ない、平成23年度には「漁港マリーナゾーン」、「活性化ゾーン」、「物流ゾーン」の3区域を設定する枠組みが整理されました。しかし、以降の具体的な検討を進めるには、個別具体の開発構想などが必要であったことから、利活用に係る検討は一旦、休止していました。
その後、平成30年度に本市が「中海・錦海かわまちづくり計画」を策定したことを受け、米子港において、令和元年度から、国、県、市が分担して親水護岸、桟橋、広場、駐車場などの具体的な整備に着手することとなりました。
これを契機に米子港を含めた周辺地域全体の活性化をめざすため、鳥取県が学識経験者、観光・商工関係者、地元関係者、関係行政機関による「よなごベイウォーターフロント検討会」を設けました。
検討会は、3回にわたる会議の結果、令和2年2月に基本コンセプトおよび活用に向けた取組事例などの米子港周辺ウォーターフロント活用策を取りまとめました。
今後の米子港周辺地域の利活用を推進するため、検討会が取りまとめた活用策の具体化に向け、国、県、市、民間が連携しながら一体的な取組みを進めることとしています。
基本コンセプト
水辺を楽しむ憩いの空間 観光、歴史・文化、スポーツ
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米子港周辺の地域資源をいかし、地域の活性化に寄与する拠点づくり
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地域住民や観光客などの来訪者を対象とした、賑わいの創出
活用に向けた取組事例
中海・錦海かわまちづくり計画の推進
国による親水護岸整備をはじめとするハード整備のほか、加茂川遊覧船のコース造成やマリンスポーツなど、中海の湖面利用を促進しソフト面からも活用を推進
水辺の散策路の整備
湖岸堤の整備とも連携しながら、米子城跡、城下町、加茂川遊覧などの周辺資源をいかし、水辺ならではの空間を感じる憩いの場を提供する散策路を検討
活性化ゾーンの活用
民間事業者による活用に向け、公募条件の整理とともに、必要なインフラ整備や規制緩和の検討
「かわまちづくり」とは
地域活性化のため、景観、歴史、文化および観光基盤などの地域が持つ「資源」や地域の創意に富んだ「知恵」をいかし、市町村、民間事業者および地元住民と河川管理者の連携の下、「河川空間」と「まち空間」が融合した良好な空間形成をめざす取組です。
計画が国土交通省の「かわまちづくり」支援制度に登録されると、国土交通省からハード・ソフト両面で支援が受けられます。
参考資料
米子港周辺ウォーターフロント活用策( 497キロバイト)
… 中海・錦海かわまちづくり計画
掲載日:2020年3月18日