市長定例記者会見(令和4年1月4日)

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市長定例記者会見(令和4年1月4日)

 令和4年1月4日(火曜日)

内容

  • 市長年頭記者会見

  • 新型コロナワクチンの追加(3回目)接種の前倒しについて


幹事記者:
明けましておめでとうございます。
それでは定刻になりましたので、市長からよろしくお願いします。

市長:

距離を取っておりますので、マスクを外してお話をさせていただきます。
改めまして、新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
年頭に当たり、私からいくつかお話をさせていただいてから、皆様のご質問を受け付けようと思います。

この三が日は、特に大きな災害や事故、トラブルもなく、穏やかな年明けであったと思っております。

正月早々、しろやまに上がりまして、市民の皆様と初日の出を見ようという「新年明けまして米子城!2022」がございました。あいにくの天気ではありましたが、今年で7回目ということもあり、雪や冷たい雨の降る中でも、結構な数の市民の皆様が集まってくださいました。このことには、ある意味、驚きましたといいましょうか、だいぶしろやまの魅力が市民の皆様に浸透してきたものと思います。
また、その日のNHKさんのテレビ番組では、しろやまが大きく取り上げられたということもあり、今年の米子にとって幸先のいいスタートが切れたものと考えております。

三が日の人出ですけれども、各神社とも参拝客がかなり多かったと聞いております。テレビを見ておりましても、全国各地の初詣のお客さんが大変多いというニュースもありましたし、箱根駅伝を見てみますと、沿道で応援をする方が人垣を作っておられました。こういった光景を見ますと、コロナが2年続きましたが、今年はやはり徐々に日常を取り戻していく一年になるのだろうと思っております。

市役所としても、感染対策やワクチン接種などのコロナ対策を行ないながら、両にらみで、実施可能な企画やイベントといった動きをしっかりと加速させていきたいと考えております。
そこで皆様へ3つほど、今年のポイントとなるテーマをお話しさせていただきます。

【資料】
新しいウィンドウ・タブが開きます令和4年の米子市の主要な動きPDF 260キロバイト)

まず1つ目が「歩いて楽しいまちづくり」でございます。
しろやまがああいった形で少しずつ多くの方への認知が広がってきて、例えば「ホテルに泊まってしろやまを見よう」というツアーが始められたとした際、しろやまと併せて駅前のいろんなホテル群の中でまち歩きを楽しめるようなまちづくりを併せて行なっていかなければ、米子市の付加価値が上がってきません。

昨年、国土交通省からウォーカブル推進予算として、本年度700万円の予算配分の採択をいただきました。これはほぼ設計費に当たりますが、歩きやすい歩道への改修をこれから時間をかけて行なっていこうと考えております。

米子の市街地は、しばらく大きな投資が行なわれなかったということもあり、少し歩道ががたついていたり、段差が大きかったりというように、歩きづらい部分があります。そういった箇所をきれいにする、これは「美舗装」という言い方があるようですが、美しく舗装し直すといったことも含めて、街中の歩きやすさを追求していきたいと思っております。

またこの項目では、併せて公共交通の利便性向上についてもお示ししております。去年にはだんだんバスの新ルートを設定いたしましたが、そういった公共交通とも連動しつつ、「歩いて楽しいまちづくり」を進めていきたいと考えております。

 

そして、2番目は「スポーツ健康まちづくり」というテーマでございます。
しろやまのことでも思いましたが、やはりこの地域の「魅力」は、より一層「価値」というものに変えていかなければいけないと考えております。単に「いいね」で終わるのではなく、それを利用してお客さんを呼び込んだり、人がいっぱい集まったりして、そしてそれが活性化につながるということです。

米子が誇る自然の豊かさも、「いいね」「空気がおいしいね」「水がおいしいね」で終わるのではなく、いろんな形で活用して、そして実感していただく。「スポーツ健康まちづくり」は、まさにそういうテーマではないかと考えております。米子の魅力を、人々の健康という価値に変えていく。そのことをしっかりとやっていきたいと思います。

例えば、白砂青松の弓ヶ浜サイクリングコースでも、去年の暮れにマラソンイベントが行なわれました。非常にフラットなコースということで、風が後半きつかったようですが、多くの参加者にマラソンをしていただきました。

今回はマラソンでしたが、例えばウォーキングなど、弓ヶ浜の海岸は様々な形で使っていただけます。それによって、単に「自然が豊かだね」「空気がおいしいね」「風景がいいね」ということだけではなく、人々の健康に跳ね返ってくるような「スポーツ健康まちづくり」を進めていきたいと考えております。

 

そして、3点目のテーマは、「教育・子育てのまちづくり」です。
昨年12月にこども総本部を設置いたしましたが、これにつきましては、特に令和4年度の当初から成果を出していかなければならないテーマだと考えております。組織をつくって終わりではなく、色々な形で子どもや家庭の困り事が解決され、そして教育の推進につながっていかなければいけないという意味で、「教育・子育てのまちづくり」をテーマに掲げました。
保育所についても、4月1日には淀江どんぐりこども園がオープンいたします。
また、啓成小学校についても改築が進んでおります。

こうした一つ一つの施設は当然として、人的体制なども含めて、様々な面で変革期にあります。米子市といたしましては、こうした変革にしっかり乗り遅れないように、むしろリードしていくという気概で取組を進めていきたいと考えております。


【資料】
新しいウィンドウ・タブが開きます新型コロナワクチンの追加(3回目)接種の前倒しについてPDF 180キロバイト)

そして、皆様のお手元にお配りした資料のとおり、ワクチン接種についてお知らせをしたいと思います。

新型コロナワクチンの追加(3回目)接種につきましては、国でもいろいろな議論が始まっているのは皆様もご存じのとおりです。
議論の大きなテーマといたしまして、当初は「8か月の間隔で3回目接種を行なう」こととしていた方針が、最近の議論では「できるだけ前倒しで接種を行なう」という方針に変わってきております。
それを受け、米子市といたしましては、現在可能な限り追加接種の前倒しができる体制を準備しております。資料に記載のとおり、順次、これを今月から進めていく方針としております。

2回目接種から6か月以上たった方で、3回目接種を受けられる方につきましては、医療従事者、高齢者施設等の入所者及び従事者、通所サービス事業所の利用者及び従事者、病院又は有床診療所の入院患者といった方々です。これらの方々への優先接種ついて、この1月から順次始めていくことにしております。

なお、医療従事者の方々といった国の方針が早期に出された対象者については、12月から接種は開始しております。

そして、2月1日から、高齢者等の優先接種となるカテゴリーの方々に対しまして、当初予定されていた8か月から一月前倒しし、7か月以上経過された方から接種を始めていくことにしております。

その具体的スケジュールや接種体制につきましては、資料の裏面に記載してございます。現在は、前倒しのスケジュールで接種を行なうために、職員の体制等を整えているところでございます。また、2月からは住民向けの接種も始まりますので、それについての体制も鋭意整えているところでございます。
2月1日には個別接種を開始できるように進めていきたいと考えているところでございます。

私からは以上とさせていただきまして、皆様からご質問があれば受け付けたいと思います。

幹事記者:
ありがとうございました。
では、各社から市長にお聞きしたいことがあればお願いします。

記者:
変異株の発生状況を踏まえて前倒しをされるとのことですが、現状で、同じ中海圏域にある出雲や雲南でオミクロン株が増えてきたという印象があります。
そういった危機感もあって、前倒しを決めたというところでもあるのでしょうか。

市長:
国のいろいろな考え方や指針を聞いておりますと、オミクロン株に対しても、このワクチンが有効であるという所見をお持ちのようです。
一方で、オミクロン株の毒性が強毒なのか弱毒なのかといった点についての所見が、まだ十分出揃っておりません。まだ毒性がしっかりと判断できていない状況がある以上、やはり我々としてはリスクサイドにきちんと担保を取っておかなければいけないと考えております。
この段階においては、やはり効果があると言われております3回目の接種を、できる限り早く進めることが自治体としても肝要であると考えまして、1か月ではありますが、このたびの前倒し接種に進むということでございます。

記者:
ワクチン接種に関してお伺いします。
2月1日から個別の接種が始まるというのは分かったのですが、集団接種、あるいは接種券の発送開始などの立てつけをもう少し詳しくご説明いただければと思います。

健康対策課新型コロナウイルスワクチン接種推進室長:

現在、追加接種につきましては12月から開始をしておりまして、2回目接種から8か月経過した方に毎週、接種券一体型予診票を送っております。

前倒しの対応といたしましては、まず6か月以上経過して接種が可能となる方につきましては、準備が整った施設等に対して随時、必要な接種券一体型予診票をお渡ししております。

それ以外の方につきましては、業者ともスケジュール調整中ではありますが、1月21日頃に、2回目接種から6か月以上経過する医療従事者等に接種券の発送を開始いたします。おおむねその1週間後の27日頃から、2回目接種以降7か月を経過する65歳以上の高齢者の方に接種券を送付してまいります。以後は順次、対象となられた方に毎週発送を行なうというスケジュールを想定しております。

記者:
接種券が来た人がそのまま接種する場合はいいのですが、集団接種など自分で予約しなければいけない人たちも多いと思います。1月の集団接種会場はふれあいの里で、2月から状況に応じて会場の増設をされると記載がありますが、この1月のふれあいの里というのは、一般の高齢者の方を想定しているのか、それとも医療従事者を想定しているのでしょうか。12月に行なった小規模な集団接種と、1月に行なう普通の集団接種との立てつけがよく分からないです。一般の高齢者の方の接種は、要するに2月以降ということなのですか。

健康対策課新型コロナウイルスワクチン接種推進室長:
2回目の接種から8か月経過をした方に順次接種券一体型予診票を送付し、その方が接種可能になるということです。そのため、1月につきましては、ほぼ医療従事者の方中心となります。2月に入りましてからは、高齢者の方が中心になってくると想定しております。

市長:
集団接種につきましては既に始まっておりますが、医療従事者等が対象です。1月27日頃に65歳以上の高齢者に対して接種券を発送いたしますので、接種券到着後に集団接種を予約していただければ、接種をしていただけます。2月1日からは、さらに個別接種も開始されるというようにご理解をいただければと思います。

健康対策課長:
現時点で1、2回目の接種が全て完了していないわけですから、現在も集団接種を行なっております。1、2回目の集団接種の中に加えて、3回目の接種を一緒に行なっていくという形でございます。

記者:
市長は先ほど、前倒しは1か月であるということをおっしゃいました。これは要するに、国から鳥取県を通じて米子市へ供給されるワクチン量が、現時点ではまだそこまでではないからというニュアンスなのでしょうか。
また、今後、2月、3月と接種が進む中で、供給量が増えれば、7か月と言わずに例えば6か月や5か月に前倒しを行なっていくのか、その見通しをお聞かせください。

健康対策課長:

現時点では、米子市の体制も含めて、今日お示ししたスケジュールが最大限可能な限りの前倒しでございます。5か月への前倒しは、今のところ考えておりません。

国の方針に関しても、現時点においては6か月または7か月、8か月の経過後に3回目接種を行なうという条件になっており、これに基づいてできる限り最短でいくというのが今回お知らせするスケジュールでございます。

供給量につきましては、現時点において困っているということはございません。もし仮にモデルナ製の配分が過多になり、4、5か月先にもそれが続くということになりましたら厳しいところはあろうかと思いますが、1月、2月スタート分のワクチンに関しましては、困っているという現状ではありません。

記者:

現在は、鳥取県も米子市も、全国から比べればひとまず落ち着いた感染状況で推移しています。ただし、今のオミクロン株は、重症者はあまり出ないとは言われていますが、感染力は強いと言われており都市部なども感染が増えてきている状況だと思います。

今後、米子市にも感染が進んできた場合、市民の中でも前倒し接種をしたいという要望が増えてくるのではないかと思います。大都市部などは、もう5か月、6か月の間隔で3回目接種を行なっているところもある中で、米子市が7か月の間隔を堅持するというのが、いま一つ分からないのですが、その点のお考えはどうなのでしょうか。


市長:

まず、政府に対しては、オミクロン株の毒性の判定といった所見を早く出していただきたいと考えております。
冒頭に三が日の様子をお話しましたが、やはり市民の皆様の間で、オミクロン株についての情報が錯綜しているのではないかと感じました。感染に気をつけなければいけないのは当然ですが、一方で、毒性についての諸外国の調査や報道などを見ますと、重症化する割合が低いという情報もあります。そうした中、政府は、年末年始の状況を見て判断をされるとのことでいまだ所見を発表しておられませんので、その点を早く明らかにしていただきたいと考えております。

我々の接種体制が現状でご説明したようなスケジュール感を設定しているのは、今の接種体制の中で、予約状況が逼迫してないということがあります。昨年の5月頃は、本当に多くの市民の皆様が予約電話に殺到されて、なかなか電話がつながりにくいという事象があり、それが1、2か月続きました。しかしながら、現在の予約状況というのはそこまで逼迫しておりませんので、お示しした体制でまずは取り組みたいと考えております。

もちろん今後、オミクロン株の毒性が明らかになり、かつそれが厳しいものであるということであれば、我々としても医師会はじめ関係団体にも協力を要請して、体制を強化してまいりたいと考えております。

幹事記者:
では、時間になりましたがよろしいですか。
市長、ありがとうございました。

市長:
ありがとうございました。

掲載日:2022年1月13日