米子あっちこっち第9回【するめキムチはキムチではありません】

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米子あっちこっち第9回【するめキムチはキムチではありません】

こんにちは、米子市国際交流員の나리(シン ナリ)です。

久しぶりの「米子あっちこっち」です。

季節もすっかり冬になり、今週は初雪でしたね。

すっかり大山も雪化粧をした姿です。

だんだん気持ちも年末感が増してきます。

突然ですが、みなさんはこの時期いかがお過ごしですか。

私のようにどんどん丸くなっているかた、いらっしゃらないでしょうか。

よく食欲の秋といいますが、私の食欲は冬になっても相変わらずです。

もうじき冬眠前のクマさんのようになるかもしれません。

韓国では冬をしのぐために昔からキムチ作りをしてきました。

本来キムチは保存食の役割を担っていまして、

冬に不足しがちな野菜を食べられるように作ったものです。

よく日本では辛い味の和え物を大体「キムチ」とよぶ傾向がありますが、

実はその中には韓国人が見たら「これがキムチ?」となるものもあるのです。

その代表例が「するめキムチ」です。

するめキムチ自体が初耳というかたもいらっしゃると思いますが、

韓国では「チンミチェボックム(するめ炒め)」と呼ぶ、定番のおかずです。

韓国人がこれをキムチとは言えないと思う理由は

一、材料を塩もしくは塩水でつける塩蔵の過程がない

ニ、発酵食品ではない

三、野菜が入ってない

からです。

その作り方を見ると「チンミチェ」つまり、するめ(さきいか)

ピリ辛の「ボックム(炒め)」にしたものです。

では今日はその「チンミチェボックム」を実際に作ってみましょう。

料理初心者の私でも作れるくらいとても簡単です。

まずは材料です。

さきいか 100g   コチュジャン(韓国の唐辛子みそ) 大さじ1   粉唐辛子 大さじ1

水あめ 大さじ1   砂糖 大さじ1   水 大さじ2   マヨネーズ 大さじ1

ごま油 大さじ1  ごま 小さじ1  

 
材料の写真

1.さきいかはハサミで10cm以内にざっくり切って、マヨネーズと混ぜます。

マヨネーズがさきいかを柔らかくするとともに、味もマイルドにしてくれます。

 (さきいかが固い場合は、

あらかじめさきいかを5分ぐらい水でふやかすことをおすすめします。)

さきいかとマヨネーズを混ぜる写真

2.フライパンに分量のコチュジャン、粉唐辛子、水あめ、砂糖、水を入れ

やや弱火で軽く混ぜながら砂糖を溶かします。

  ソース作りの写真


3.
ソースが沸き始めたら火を消し、

1のさきいかとごま油を入れ混ぜてください。

(必ず火を消してください。火をつけたままだとさきいかが固くなります。)

さきいか、ソース、ごま油を混ぜる写真


4.最後にごまをかければ完成です。 

完成の写真


とても簡単ですよね?

作り終わったチンミチェボックムは熱を冷ましてから

密閉容器などに入れ、冷蔵室で保管してください。

よりピリッとした味を好む場合は、

マヨネーズを抜いたほうがよいかもしれません。

またコチュジャンだけでも粉唐辛子だけでもできます。

ただ、粉唐辛子だけの場合は味が薄くなるのでしょうゆを少し入れてください。

水あめは甘さと料理に光沢感を出すためですので、

砂糖だけでも大丈夫ですし、オリゴ糖などに変えても大丈夫です。

これだけあればご飯がすすむ、すすむです。

私も夕食のあとに作り置きしようという気持ちで作ったら、

味見をしているうちにご飯をチンして

そのまま2回目の夕食になりました。

みなさんも私と一緒に冬眠前のクマさんになりましょう。

たぶんこれで2020年の最後の更新になると思います。

それではみなさん、よいお年を✨

새해 복 많이 받으세요 [セヘポンマニパドゥセヨ]!

※韓国語で「よいお年を、明けましておめでとうございます」という意味です

                                 米子市国際交流員 シン ナリ

掲載日:2020年12月21日