国指定重要文化財 後藤家住宅 主屋・一番蔵・二番蔵

本文にジャンプします
メニュー
国指定重要文化財 後藤家住宅 主屋・一番蔵・二番蔵

後藤家住宅 主屋・一番蔵・二番蔵(ごとうけじゅうたく しゅおく・いちばんくら・にばんくら)

江戸時代中期の正徳4年(1714)に建てられ、宝暦3年(1753)に座敷構(ざしきがまえ)を増築し、同じころに式台(しきだい)玄関などを付設して現在の形に整えられました。一番蔵、二番蔵もこの時期の建築と考えられます。
主屋は内町通りに面し、間口
22.4m、奥行18.8mの一部2階納戸付の切妻平屋建、土蔵造りで、正面の大屋根は本瓦葺きになっています。

北半分が商いをする土間、板の間の「表構(おもてがまえ)」、一段上がって南上手が公的な「座敷構」、正面手前が居住用の「勝手構(かってがまえ)」となっており、面積の約半分を店部分が占め、加茂川(外堀)沿いは直接物資の搬出入ができるようになっています。

簡素で実務的な店部分に対し、座敷、居住区は床を一段高くして区別され、虫籠窓(むしこまど)や出格子(でごうし)、繊細な欄間(らんま)や鶯張(うぐいすば)り廊下などに洗練された工夫がみられます。
漆喰壁の主屋や土蔵の連なる加茂川沿いの後藤家の景観は、海運の中心地であった商都米子の繁栄と活気を伝えています。

(内部非公開)

掲載日:2022年2月15日