国指定重要文化財 短刀 銘 備前長船住兼光 附 金熨斗付合口拵

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国指定重要文化財 短刀 銘 備前長船住兼光 附 金熨斗付合口拵

短刀 銘 備前長船住兼光 附 金熨斗付合口拵(たんとう めい びぜんおさふねじゅうかねみつ つけたり きんのしつきあいくちこしらえ)

津和野城主亀井茲政(かめいこれまさ)が大神山(おおがみやま)神社に奉納した短刀です。作刀者の兼光(かねみつ)は長船鍛冶光忠(みつただ)の流れをくみ影光(かげみつ)の子と伝える刀工で、作刀時期は鎌倉~南北朝時代(1321~1360)の約40年間にわたっています。前半は長船風、後半は相州伝(そうしゅうでん)を加えた作風となっていますが、この短刀は鎌倉末期の長船風の作風をよく伝えています。
平造りで庵棟(いおりむね)、刃文は片落互ノ目(かたおちぐのめ)、地金は板目(いため)で、長さ24.8cm、幅2.3cmの短刀です。
拵(こしら)えは鍔(つば)のない合口で、柄と鞘ともに金の延板を巻き付けた金熨斗(きんのし)造りです。柄の目貫(めぬき)に法輪(ほうりん)二つの模様が浮き彫りされた、美しい外装となっています。

短刀銘備前長船住兼光附金熨斗付合拵

短刀銘備前長船住兼光附金熨斗付合拵

掲載日:2022年3月14日