財政比較分析表は、類似団体間で主要財政指標などの比較分析を行ない、住民の皆さんにわかりやすくお知らせするためのものとして、総務省が作成したものです。
米子市の平成17年度の各財政指標の要因や今後の取組みなどについて、比較分析結果をおしらせします。
「類似団体」とは…
全国の市町村を「人口」と「産業構造」をもとに類型化したグループです。
17年度の米子市と同じグループの類似団体は、次の26団体です。
北海道北見市・宮城県大崎市・山形県酒田市・福島県会津若松市・茨城県土浦市・栃木県那須塩原市・埼玉県鴻巣市・千葉県木更津市・千葉県成田市・新潟県新発田市・静岡県藤枝市・愛知県稲沢市・島根県出雲市・岡山県津山市・広島県三原市・香川県丸亀市・佐賀県唐津市・長崎県諌早市・熊本県八代市・熊本県天草市・宮崎県延岡市・鹿児島県鹿屋市・鹿児島県薩摩川内市・鹿児島県霧島市・沖縄県うるま市
米子市
なお、平成16年度の財政比較分析とは、比較分析の項目と類似団体が異なっていますので、ご注意ください。
市町村財政比較分析(平成17年度決算)
鳥取県米子市
人口:150,199人(平成18年3月31日現在)
面積:132.21平方キロメートル
歳入総額:542億8,758万5千円
歳出総額:538億9,448万5千円
実質収支:2億1,776万7千円
比較分析の内容
財政力
指標…財政力指数
… 「財政力指数」
米子市の指数:0.68
類似26団体内の順位:8位
- 類似団体の平均値…0.68
- 類似団体内1位…1.38
- 類似団体内26位…0.26
- 全国市町村の平均…0.52
- 鳥取県内市町村の平均…0.38
「財政力指数」は、基準財政収入額を基準財政需用額で割って得た数値の過去3年の平均値ですが、単年度の数値を比較すると、平成16年度の0.678から0.687へとやや良化しています。
今後も行財政改革を確実に実行することで、歳入規模に見合った財政構造への転換を図り、財政の健全化を推進します。
財政構造の弾力性(ゆとり)
指標…経常収支比率
… 「経常収支比率」
米子市の比率:87.4パーセント
類似26団体内の順位:7位
- 類似団体の平均値…88.5パーセント
- 類似団体内1位…74.9パーセント
- 類似団体内26位…98.2パーセント
- 全国市町村の平均…90.2パーセント
- 鳥取県内市町村の平均…88.3パーセント
地方譲与税・地方交付税が増えたことや、管理職全員による滞納整理などによって市税収入が増えたことなどにより、経常一般財源が増加したため、平成16年度の89.6パーセントから87.4パーセントに改善しました。
給与水準の適正度(国との比較)
指標…ラスパイレス指数
… 「ラスパイレス指数」
米子市の指数:101.4
類似26団体内の順位:25位
- 類似団体の平均値…96.9
- 類似団体内1位…93.1
- 類似団体内26位…102.1
- 全国の市の平均…97.4
- 全国の町村の平均…93.5
現在、米子市では、国に準じた給与水準の見直しを行なっており、今後、給与水準は下がる見込みです。
平成19年度からは、平均3.16パーセントの給与減額措置を実施しています。
公債費負担の健全度
指標…実質公債費比率
… 「実質公債費比率」
米子市の比率:16.4パーセント
類似26団体内の順位:16位
- 類似団体の平均値…15.2パーセント
- 類似団体内1位…9.4パーセント
- 類似団体内26位…20.0パーセント
- 全国市町村の平均…14.8パーセント
- 鳥取県内市町村の平均…17.3パーセント
鳥取県西部地震災害復旧事業や、米子市クリーンセンター建設事業による起債の償還などに伴い上昇し、類似団体平均をやや上回っています。
今後も、プライマリーバランスの黒字化を継続するとともに、大規模投資事業などによる新たな借り入れを抑制していきます。
将来負担の健全度
指標…人口1人あたり地方債現在高
米子市の額:495,471円
類似26団体内の順位:16位
- 類似団体の平均値…428,037円
- 類似団体内1位…228,198円
- 類似団体内26位…866,601円
- 全国市町村の平均…462,447円
- 鳥取県内市町村の平均…628,149円
類似団体平均をやや上回っている主な要因としては、米子市クリーンセンター建設事業があります。
現在は、新規発行債の抑制を行ない、財政の健全化に努めています。
定員管理の適正度
指標…人口1,000人あたりの職員数
米子市の数:5.38人
類似26団体内の順位:1位
- 類似団体の平均値…8.06人
- 類似団体内1位…5.38人(米子市)
- 類似団体内26位…12.39人
- 全国市町村の平均…8.00人
- 鳥取県内市町村の平均…8.02人
全国平均を2.62人下回り、類似団体中、最も少ない職員数となっています。
今後も定員適正化計画を推進し、平成21年までに57人以上を削減する方針です。
人件費・物件費等の適正度
指標…人口1人あたり人件費・物件費決算額
米子市の額:89,266円
類似26団体内の順位:2位
- 類似団体の平均値…118,214円
- 類似団体内1位…80,977円
- 類似団体内26位…166,021円
- 全国市町村の平均…121,478円
- 鳥取県内市町村の平均…123,215円
ラスパイレス指数は高いですが、人口1,000人あたりの職員数が類似団体中、最も少ないことにより、人件費決算額が少ないことが要因です。
これからもコストの低減を図っていく方針です。
【資料】
平成17年度決算 市町村財政比較分析表 ( 24.3キロバイト)
掲載日:2007年4月25日