来海大樹さん(令和5年4月就農)

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来海大樹さん(令和5年4月就農)

来海大樹さん

-農業を始めるきっかけは?
 長く車の営業マンをしていたが、「いつかは自営業がしたい」という思いがずっとあった。元々は定年後に農業をしようと考えていたものの、35歳頃から“農業への転職”という選択肢を現実的に意識するようになり、就農に向けて動き始めた。
-なぜ『白ねぎ』?
 就農を考え始めた時点で品目のこだわりはなく、就農相談をした際に「米子は白ねぎが特産で、産地として確立している」と助言されたため、白ねぎに決めた。家族を支えていくために、“稼げる農業” “お金になる農業”をしていけるか?に軸を置いて考え、白ねぎなら十分経営していけると判断した。
-就農前の準備について教えてください
 (1)栽培技術はどのように身につけましたか?
 「アグリスタート研修 ※」で親方に1年間白ねぎの栽培方法を教えていただいた。通常2月に研修開始のところ、前職の退職時期の関係で4月開始となったが、白ねぎは周年栽培(年間を通じて生産できる)なので、技術習得に特に問題はなかった。基礎研修を受講しておらず、知識的に不足している部分があって最初は苦労した。具体的な栽培技術は親方に教わりつつ、自分で本を読む等して知識習得に努めた。

 ※…リンク・新しいウィンドウで開きます … アグリスタート研修

 (2)必要な農地はどのように確保しましたか?
 就農時に必要な農地は、アグリスタート研修中に親方が準備してくれた。就農後は、畑に出ているときに積極的に周囲の農家とコミュニケーションをとるなかで自然と集まってきた。農地の貸し借りは信頼関係が大事なので、人として信用してもらうために、一番は良いねぎをつくること。就農初期は良いねぎができないこともあるが、畑を草だらけにせず、しっかり管理するなど、真面目に取り組んでいるという姿勢が伝われば信頼される。
 (3)資金の準備は?
 就農を考え始めてから1年半~2年程しっかり蓄え、準備した。お金がないと正常な経営判断ができなくなるので、余裕を持っておく必要がある。「自己資金の額=就農へのやる気・本気度」だと思う。
 (4)ご家族の理解や協力は得られましたか?
 妻に相談したところ、快く了承してくれた。就農後1年くらいして母が調製作業の手伝いで合流。就農3年目からは弟がフルタイム勤務で手伝ってくれている。
-「農業を始めてよかった」と感じる瞬間は?
 とにかく楽しい。これが正解という決まった答えがないし、奥が深い。体を動かせるのも精神的に良い。
-独立後の経営で意識していることは?
 固定観念を持たず、新しい取り組みに挑戦していくこと。産地内で確立された伝統的な栽培方法は守りつつ、全国のねぎ産地が発信している情報(農家のYouTubeや他産地の普及所が公開しているデータ等)を取り入れて、常に変化することを意識している。ただ、リスク管理として安全策と冒険のバランスには気をつけていて、稼ぐべき時期はしっかり稼ぎ、近年の異常気象で失敗のリスクが高くなっている夏は、逆にチャンスだと思って新しいことに挑戦している。

-現在の1日のタイムスケジュールを教えてください
 朝8時~18時まで仕事、土日休みで週1.5~2日休としている。就農1年目のときは、作業の流れが掴めなかったり、二度手間、三度手間になってしまうことがあったため、朝6時~20時で働いていた。
-就農前後で生活に変化はありましたか?
 子どもとの時間が増えた。前職は土日も仕事だったので、子どもの初めての運動会に行けないということもあったが、今は行事参加やお迎えができるようになり、夜ご飯も一緒に食べられるようになって、幸福度が上がった。
 営業をしているときはノルマに追われて精神的な負担が大きかったが、農家になってからはストレスがない。天候によっては、夜中に排水対策しに出かけたりなど時間帯関係なく仕事しなければならない時があるものの、日々の仕事の段取りは自分ですべて決められる。
-地域のネットワークづくりはどうされていますか?
 目が合ったら挨拶する。まずは挨拶から始まって関係ができていくので、小さなことに見えるけど大事。人との繋がりが増えるほど色々な情報が入ってくるし、困りごとを相談する相手ができると心強い。
-農業の魅力は?
 自分が手をかけて育てたねぎが出荷され、みんなのもとに届き喜んでもらえる。1から10までできるところが魅力。生き物を良い状態に仕上げていくのは、難しいけど楽しい。自分で課題や目標を見つけて、達成するための方法を考えてクリアしていく過程がとても面白い。
-10年後、どのような農家になっていたいですか?
 真剣に、楽しそうに農業をしている農家。「農業おもしろそう」と思ってもらえるように、楽しく農家をしていたい。
-これから農業を始めるかたへメッセージ
 ネットには農業に対するネガティブな情報が溢れていて不安になると思いますが、自分次第でどうとでもなるので大丈夫! 飛び込んでみたら楽しい世界です。

掲載日:2026年2月10日