まちなかを巡るモニターツアーを開催しました(令和2年12月)

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まちなかを巡るモニターツアーを開催しました(令和2年12月)

令和2年12月12日、今年度1回目となる「まちなかを巡るモニターツアー」を開催しました。今回は、米子まちなか観光案内所とのタイアップ企画として『~商店街散策ツアー~』と銘打ち、本通り商店街・ほっしょうじ通りの江戸から明治期の町家を訪ねました。

米子市役所を出発し、最初に訪れたのは、四日市町に今年7月オープンしたばかりのゲストハウス「ラトリエ」。フランス人のオーナーが空き町家(旧永野紙店)をフランス風に改装。中にはオーナー自ら手掛けた素敵な空間が広がっていました。来春には1階にワインカフェもオープンするとのこと、これからがますます楽しみです。

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次に訪れたのは、川口商店。米子で最初の百貨店として知られる老舗で、資生堂の商品を取り扱っていたことを示す銅板の看板や、「米子御町会所」と書かれた棟札(天保5年・1834年)など、貴重な品々を見せていただきました。「町会所」とは現在の役場のはしりで、江戸時代には私宅や商店などをその場所にあてることもあったそうです。

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続いて見学したのは、紺屋町の松田染物店。元禄15年(1702年)創業の染物屋で、現在は県の伝統工芸士である13代目を中心に、3世代で暖簾を守っています。店舗や洗い場、乾燥場などが商店街から加茂川まで奥に長く続いています。今年跡を継ぐため戻ってきた14代目のアイデアも取り入れ、11月末に第二工房・ショップの「瑞染堂」が四日市町へオープンしました。こちらも若い世代の今後の活躍が楽しみです。

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続いては、紺屋町の古い町家を見学しました。かつて茶室が設えてあったという日本庭園や、明治期の町家をリノベーションした住居を特別に見せていただきました。
※こちらは通常非公開です。

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最後は、法勝寺町の平野屋呉服店を訪ねました。こちらの町家は天保2年(1831年)の建築。米子独特の吹き抜け空間が開放的な店舗部分や、2階の茶室を見学。また今回特別に、所蔵の米子城絵図を見せていただきました。大山を背に、米子城天守閣や中海を進む船団が描かれ、保存状態もよく大変貴重なものとのことです。

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ツアー全体を通じて参加者からは、「想像以上に充実した内容だった」、「古い町屋を上手にリノベーションしている様子がうかがえた」、「新しい取り組みがどう展開されていくのか気になった」などの声をいただきました。

掲載日:2020年12月24日