各担当課からの予算要求内容に対する、市長査定が終了しました。
平成20年度予算は、米子市の財政構造改革を軌道に乗せる上で、極めて重要な予算と認識しています。
国が財政健全化に向けた歳出・歳入一体改革などを進める中で、米子市では、平成17年度に策定した「行財政改革大綱」の下、行財政改革の断行に全庁体制で取組んできました。
しかし、近年、扶助費を始めとする義務的経費は増加の一途をたどり、非常に苦しい財政運営を強いられています。
この状況を克服するためには、事務事業の徹底した効率化を推進し、限られた歳入を真に必要な分野に重点的に配分するとともに、地域・市民の皆さんとの協働によって地域課題を解決するなど、真に自立した地方自治体として、責任ある行財政運営を行なう必要があります。
平成20年度の予算は、このような現状を踏まえ、財政の健全性の確保に留意しつつ、今一度、「市政運営の基本は、市民福祉の向上にある」という原点に立ち返り、「生活充実都市・米子」の実現に向けた施策の具体化を目指し、市民が安全で安心して暮らせる生活環境の実現を図ることに重点を置いて編成を行ないました。
この結果、市長査定後の一般会計当初予算案は、約489億円としました。
これは、19年度当初予算と比べて、約3億3千万円の減額(0.7パーセントの減)です。
非常に厳しい財政状況ではありますが、「市民生活の安全性確保」に重点をおき、保育園、小・中学校校舎などの耐震診断調査と耐震補修経費や、施設の維持補修費を予算化しました。
このほか、歳出を構成する主なものには、児童手当・児童扶養手当などの扶助費や、合併振興基金の積立金、溶融スラグストックヤードなどの整備事業費、公債費などがあります。
平成20年度一般会計当初予算要求の市長査定
各担当課からの復活要求調整後の最終査定結果です。
-
平成20年度当初予算要求額…517億1,094万9千円
-
総務部長査定額…480億5,342万9千円
-
平成20年度当初予算案(市長査定後の額)…488億9,800万円
»19年度当初予算 492億2,684万5千円から、3億2,884万5千円の減
【資料】
平成20年度当初予算案( 25キロバイト)
主な事業の査定状況
「総務費」「民生費」などの目的ごとに、市民生活と関わりの深い主な事業の査定状況をお知らせします。
議会費…市議会運営のためのお金
総務費…戸籍や選挙、税金、市役所全体の仕事のためのお金
民生費…子どもやお年寄り、障がいのあるかたへの福祉のためのお金
衛生費…健康診断や予防接種、ごみの回収処理などをするためのお金
労働費…失業対策など労働に関係するお金
農林水産業費…農業や水産業の振興のためのお金
商工費…商工業・観光の振興のためのお金
土木費…道路や公園の整備など、まちづくりをするためのお金
消防費…地域の消防団のためのお金
教育費…小中学校の施設の整備や文化の振興などのためのお金
一覧表 ( 43.3キロバイト)
歳出予算事業概要書(一括) ( 559キロバイト)
…「歳出予算事業概要書」は、各事業ごとにも用意しています。
この一般会計の最終査定結果は、国民健康保険事業や下水道事業などの特別会計とあわせ、平成20年度の当初予算案として、米子市議会3月定例会で審議されます。
掲載日:2008年2月22日