『史跡米子城跡発掘調査現地説明会2018』を開催しました

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『史跡米子城跡発掘調査現地説明会2018』を開催しました

枡形のあたりで説明を受ける参加者 竪掘へ向かう参加者 竪掘を歩く参加者

平成30年4月21日(土曜日)に、『史跡米子城跡発掘調査現地説明会2018』を開催しました。
米子市では、米子城跡整備に向けた調査の一環として、平成27年度から史跡内の発掘調査を実施しています。

平成29年度は本丸北東側で、既存の絵図には描かれていない竪堀(たてぼり)を確認することができました。
このたびの説明会に約160人の参加があり、担当学芸員の説明を聞きながら普段立ち入れない発掘調査の現場を見学し、米子城跡への理解を深めました。

※発掘現場は足場が不安定なため大変危険です。決して立ち入らないようにお願いします。

なお、竪堀は番所跡から見下ろすことができますので、ご覧ください。

平成29年度の発掘調査について

今回確認された竪堀とは、斜面を登るように設けた堀で、敵の横方向への斜面移動を遮断するもので、中世の山城などで多く作られた防御施設です。

この竪堀は、二の丸枡形から本丸番所跡方向に直線的に延びています。堀の全長は約63メートル、堀の幅は上端で約13メートル、深さは北壁側が約6メートル、南壁側で約2メートルを測り、北側は急崖となっています。堀は、麓部分では城山大師裏の切岸(人工的な崖(がけ))に繋がり、山頂の天守下の番所跡付近では堀の底は広がり、切岸に囲まれた空間となっています。この竪堀は、平成28年度に確認された「登り石垣」と対になっており、湊山北麓にある二の丸をハの字状にこの2つの防御ラインで、守っていたことが考えられます。

リンク … 登り石垣について:史跡米子城跡発掘調査現地説明会を開催しました(平成29年4月)

竪掘の様子1 竪掘の様子2 竪掘の様子3

配布資料

リンク・新しいウィンドウで開きます 現地説明会資料 PDFファイル 1.19メガバイト) 

掲載日:2018年4月24日