各事業担当課からの6月補正予算要求内容について、市長査定が終了しました。
国は、日本経済について、雇用・所得環境が着実に改善するなど経済の好循環が生まれてきているとしています。しかし、本市における税収などに鑑みると、平成27年度に減収に転じ、平成28年度は持ち直してきたものの、必ずしも経済の好循環を実感できる状況ではありません。また、第3次米子市行財政改革大綱に基づき、行政各分野における歳出の抑制と歳入の確保に取り組んでいますが、高齢化の進展などにより社会保障関係経費が年々増加の一途をたどっていること、公債費負担の水準が高いことなどから、依然として厳しい行財政環境が続いていくものと見込まれます。
平成29年度6月補正予算は、市長選挙後の新市長による肉付け予算ですが、これらの状況を踏まえ、財政の健全性の確保を念頭に置きつつ、新たに「米子インター周辺工業用地整備事業特別会計」を設置し、地域経済の活性化と雇用機会の拡大に寄与する工業用地の整備に係る経費を計上するとともに、「米子駅南北自由通路等整備事業」など、本市の発展に寄与する投資的な施策について予算措置を行なったところです。このほか、保育環境や教育環境の整備など、子ども達の健やかな成長につながる施策や、経済対策、防災対策についても経費を計上しており、当初予算とあわせた平成29年度予算は、「住んで楽しいまちづくり」の実現をめざした施策に重点を置き、予算編成を行なったものです。
この結果、6月補正後の一般会計予算案は、当初予算592億1,500万円に40億8,611万円の増額補正を行ない、総額633億111万円としています。
これは、平成28年度当初予算額に比べ、約20億7,111万円の増額(3.4パーセントの増額)となります。
平成29年度一般会計6月補正予算要求の市長査定
平成29年度6月補正予算要求額…40億8,611万2千円
総務部長査定額…39億2,468万7千円(査定保留を除く)
市長査定額…40億8,611万2千円
補正前の予算額…592億1,500万円
補正後の予算額…633億111万2千円
資料1:
補正予算要求の状況及び査定状況(目的別)
6月補正予算要求の状況及び査定状況・目的別(
58.0キロバイト)
資料2:
事業別の査定状況
6月補正予算の査定状況・事業別(
330.9キロバイト)
資料3:
歳出予算案の事業の概要
6月補正予算案の事業の概要は、次のとおりです。
(資料はPDFファイルです。新しいウィンドウ・タブが開きます。)
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総務費(
251キロバイト)
…庁舎や財産の維持管理、戸籍の管理、税金の徴収などのためのお金
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民生費(
282キロバイト)
…子どもやお年寄り、障がいのあるかたへの福祉のためのお金
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衛生費(
120キロバイト)
…健康診断や予防接種、ごみの回収処理などをするためのお金
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労働費(
80キロバイト)
…失業対策など労働に関係するお金
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農林水産業費(
262キロバイト)
…農業や水産業の振興のためのお金
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商工費(
316キロバイト)
…商工業・観光の振興のためのお金
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土木費(
279キロバイト)
…道路や公園の整備など、まちづくりをするためのお金
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消防費(
149キロバイト)
…消防のためのお金
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教育費(
616キロバイト)
…小中学校の施設の整備や文化の振興などのためのお金
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災害復旧費(
81キロバイト)
…大雨、暴風、地震などの災害により被災した施設を復旧するためのお金
平成29年度6月補正予算案は、6月19日開会の米子市議会6月定例会で審議され、議決後に成立となります。
掲載日:2017年6月16日