各担当課からの予算要求について、市長査定が終了しました。
我が国経済は、消費税率引き上げに伴う影響は全体として和らいでおり、雇用・所得環境の改善が続くもとで国内需要が底堅さを維持するとみられるほか、海外経済の回復や円安による下支え効果などを背景に、輸出も緩やかに増加していくと見込まれています。さらに、原油価格下落による経済への好影響も期待されています。所得から支出への前向きの循環メカニズムは持続していくと考えられ、基調的には潜在成長率を上回る成長を続けるとみられています。
地域経済においても、景気は緩やかに回復しているとされていますが、平成20年度以降、税収が減少に転じており、平成26年度はやや回復の兆しが見えてきたものの、ピーク時に比べ未だその水準は低く、社会保障関係経費は年々増加を続けているなど、行財政環境は依然として厳しい状況にあります。
本市では、平成22年3月に策定した「第二次米子市行財政改革大綱」に基づき、行政各分野における徹底した歳出の抑制と歳入の確保に取り組んでいますが、厳しい行財政環境を踏まえ、平成27年度の予算編成では、「選択と集中」の観点から事業を取捨選択し、限られた財源を最大限有効に配分するよう努めるとともに、経常的経費についてマイナス2パーセントシーリングに取り組むこととしました。あわせて、平成23年度に策定した第二次米子市総合計画に基づき、「生活充実都市・米子」のさらなる発展を目指した施策の推進にも配慮しました。
また、昨年11月に成立した「まち・ひと・しごと創生法」は、人口減少を克服し、地方創生を成し遂げることを目指すもので、本市の将来を左右する重要な柱となるものであることから、この法の基本理念にのっとり、自主的な取組を強化した予算としたところです。
また、国の経済対策と連動した切れ目のない経済対策について、26年度2月補正予算に引き続き、14か月予算として取り組むとともに、地域経済の活性化、少子高齢化対策、防災対策、教育環境の充実などを図り、本市のポテンシャルを高め、地方創生を推進していく予算編成内容としたところです。
この結果、市長査定後の一般会計当初予算案は、約613億円とし、平成26年度当初予算額と比べて約20億円の増額(3.4パーセントの増額)となります。
平成27年度一般会計当初予算要求の市長査定
各担当課からの復活要求調整後の最終査定結果です。
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平成27年度当初予算要求額…631億9,139万3千円
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総務部長査定額…612億7,998万3千円
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平成27年度当初予算案(市長査定後の額)…613億2,800万円
»26年度当初予算額593億300万円から20億2,500万円の増
資料1:
目的別当初予算査定状況
当初予算査定状況・目的別(
59.8キロバイト)
資料2:
主な事業の査定状況
(資料はPDFファイルです。新しいウィンドウ・タブが開きます。)
資料3:
全事業一覧
全事業の予算編成状況は、次のとおりです。
(資料はPDFファイルです。新しいウィンドウ・タブが開きます。)
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議会費(
37.0キロバイト)
…市議会運営のためのお金
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総務費(
501キロバイト)
…庁舎や財産の維持管理、戸籍の管理、税金の徴収などのためのお金
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民生費(
419キロバイト)
…子どもやお年寄り、障がいのある方への福祉のためのお金
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衛生費(
156キロバイト)
…健康診断や予防接種、ごみの回収処理などをするためのお金
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労働費(
40.4キロバイト)
…失業対策など労働に関係するお金
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農林水産業費(
168キロバイト)
…農業や水産業の振興のためのお金
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商工費(
122キロバイト)
…商工業・観光の振興のためのお金
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土木費(
210キロバイト)
…道路や公園の整備など、まちづくりをするためのお金
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消防費(
51.2キロバイト)
…消防のためのお金
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教育費(
372キロバイト)
…小中学校の施設の整備や文化の振興などのためのお金
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公債費(
29.1キロバイト)
…市債の元金・利子や一時借入金の利子を支払うためのお金
掲載日:2015年2月27日