農林水産省では、近年の台風や大雪等の災害により、多くの施設園芸が被災したことを受け、台風前の6月と積雪前の11月を「災害に強い施設園芸づくり月間」と定めています。今後の気象災害に備えて、日頃からの点検・保守管理を実施し被害防止に努めましょう。
雪害被害防⽌に向けた技術対策
常に気象情報を注視し、⽇頃からの点検・保守管理を実施しましょう。また、低気圧が襲来し大雪が予想される前にはチェックリストを参考に被害防止に努めましょう。
事前の対策
- ハウスの被覆資材の破れやすき間の点検、補修などにより、保温性向上に努める。
- 谷樋など荷重が集中すると思われる部分を特に補強する。
- 基礎部分が腐食している場合は、パイプの交換や補強資材により、強化を図る。
- 基礎の沈下を防ぐため、谷樋からのオーバーフロー防止対策を講ずるなど、施設の保守管理と構造強化に努める。
- 停電した場合に備え、かん水に必要な水をタンクに貯めておく。
降雪直前からの対策
- チェックリストを活用して、保守管理を確認する。
- 積雪前に内部被覆を開放した上で暖房を行ない、融雪対策に努める。
- 積雪深がハウスの耐雪強度を大きく上回る場合は、被覆資材を切断除去することで施設への積雪を防ぐ。
チェックリスト
降雪前のチェックリスト(
95キロバイト)
参考資料
生産者が自分でできる補強資材等によるパイプハウスの構造強化対策 (
592キロバイト)
自然災害等のリスクに備えるためのチェックリストと農業版BCP(
1,501キロバイト)
自然災害に備えて農業版BCPを作成してみましょう! (
916キロバイト)
施設園芸農家のための園芸施設共済 (
1,443キロバイト)
身近な災害リスクを知っていますか(施設園芸向け) (
1,556キロバイト)
「収入保険」は、様々なリスクから農業経営を守ります! (
2,246キロバイト)
参考リンク
… 農林水産省ホームページ「施設園芸の台風、大雪等被害防止と早期復旧対策
掲載日:2024年11月5日